夜のつぎは朝なのだ。 

日々のあれこれ…

寝方

2014-01-24 | からだ
なんですけどね。

「どんな姿勢で寝るのが良いですか?」

と聞かれれば、もちろん仰向けでピシャッと寝れれば理想でしょう。

ま、でも、理想は理想ですのでね。

寝てしまえば意識もなくなるわけですし…笑

からだは、無意識に「楽」を求めて寝返りを打つものです。

痛みのあるひとは、少しでも痛みの楽になる姿勢で寝てください。

痺れのあるひとは、少しでも痺れの楽になる姿勢で寝てください。


人間が「あたま」で考えた理想より、からだの「声」に従うことのが大切ですよ。


体育坐り

2012-03-14 | からだ
「なんで、こんな格好で座らなあかんの?」

ずっと疑問でした。

正座でいいでしょ、正座で。(それもイヤですけど…。)

でも、それだと納得はできるんです。もともと古くからあったものですし。

それを、わざわざ体育坐りって…。

今になって、整体師という立場から考えてみても、首は縮まるし、背中は丸まるし、骨盤は後傾するし、尻っぽは押し込まれるし、いいことなんて何もないんです。

やっぱり「なんで?」なわけです。

で、こんな本に出会いました。

「これは子どもを「手も足も出せない」有様に縛りつけている、ということになる。子ども自身の手で自分を文字通り縛らせているわけだ。さらに、自分でこの姿勢をとってみればすぐに気づく。息をたっぷりと吸うことができない。つまり、これは「息を殺している」姿勢である。手も足も出せず息を殺している状態に子どもを追い込んでおいて、やっと教員は安心する、ということなのだろうか。これは教員による無自覚な、子どものからだへのいじめなのだ。」 (思想する「からだ」/竹内敏晴)

「生徒たちをもっとも効率的に管理できる身体統御姿勢を考えた末に、教師たちはこの座り方にたどりついたのです。しかし、もっと残酷なのは、自分の身体を自分の牢獄とし、自分の四肢を使って自分の体幹を緊縛し、呼吸を困難にするようなこの不自然な身体の使い方に、すぐに子どもたちが慣れてしまったということです。それを彼らは「ふつう」の状態であり、しばしば「楽な状態」だと思うようになるのです。これは日本の戦後教育が行ったもっとも陰湿で残酷な身体の政治技術の行使の実例だと思います。」 (寝ながら学べる構造主義/内田樹)

姿勢は心をつくります。

心は姿勢をつくります。

この時代になって、実際に教育の現場でそんなことを意図して指導しているなんてことはないと思うんですよね。

だったら尚さらね…。

どう考えても身体に悪いですよ、あれは。

慣習だけで残っているものって、けっこうあるんですよねー。

動いていないところ

2012-01-04 | からだ
からだもこころも、「動いてないところ」があるとバランスが崩れてしまいます。

でも、そのバランスの崩れ具合が、個性だったりもするわけです。

その「動いていないところ」に、きっと守りたい「なにか」があるんでしょうね。

そんな「動いていないところ」に、小さな小さな刺激をあたえてあげます。

小さくていいんです。

なんでもいいんです。

すると、なにかが起こります。そして、全体が大きく動き始めます。


施術も、「動いていないところ」を見つけることが大切です。


時間や時期や年にも個性があって、その連続を全体として「流れ」って言ったりするんでしょうね。

今年だって、そんな大きな「流れ」の中の1コマで、そんな1コマの中にだって「流れ」はあって…。


常に、自分にも「いい刺激」を入れ続けていきたいと思います。

あ、爪が。

2011-07-26 | からだ
最近、セルフケア指導を充実させるために、自分の身体で様々なセルフケアを試しています。

対象は、猫背とO脚、あとは顎関節。

それが結果的には、腰痛や肩コリの改善にも繋がりますのでね。


で私、よく勉強会なんかに参加して、実験台になったりなんかすると「先生、身体ガタガタやねー!」と言われます。普段、なんの症状もなく、元気にやってはいるんですが、「身体ガタガタ」の自覚はあります。いつも靴のカカトは外側だけ劇的に減っていきますし、あちこち歪んでいるのもわかっています。

そんなこんなでセルフケア。かなりの手応えを感じています。

自分のO脚もほぼ改善されましたし、同時に足の親指側に体重が乗るようになってきました。重心が外へ流れにくくなってきたんですね。なんて思っていたら…

「あ、爪が。」

なんと両足の小指の爪がボロッとボロッと、剥がれ落ちました。もちろん、その下からは新しい爪が生えてきています。

おそらく、身体のバランスが変わったことで、身体の中では大小、様々な変化が起こっているのだと思います。もー、てんやわんやですわ!


てな感じでして、さらなるセルフケアの充実に向けまして、日々励んでおります。





脳でしょ。

2011-06-07 | からだ
今朝、始発の新幹線に乗って東京から戻ってまいりました!今回の勉強会も全国から先生方が集まり、とても濃密な2日間でした。

「脳の誤作動による自律神経系の異常が、筋肉を緊張させ、骨格・身体を歪ませ、それが症状としてあらわれている。ので、これを身体からアプローチしていくことで、自律神経系の異常を改善させ、脳の誤作動を修正していく。そうすることで、運動機能だけでなく、からだの治癒力・免疫力も本来の働きを取り戻すことができる。」

というような手技療法です。

これは、自分でやっていて言うのもなんなんですけど、ほんとスゴイと思いますね。本格的に、この療法を取り入れ始めたのは去年からですが、「対応できない症状」というのがなくなっていきます。

しかし、これまた奥が深い…。

ま、しかし脳のこと、身体のことなんて、どんなに勉強したって底に行き着くことはありませんしね。

ただただ1mmでも前へ前へ。


臨時休業に伴いまして、ご迷惑をおかけした皆さん、申し訳ありませんでした。本日より通常営業です!

今後とも、宜しくお願いします。
















声を出す

2011-04-19 | からだ
ほんと久しぶりに大きな声を出す機会がありました。

学生の頃は野球をやっていたので、それはもう毎日毎日声ばっか出してました…。「バッチ来ーい!」「うぉー!」「おりゃー!」とにかく、意味のあることないこと声を出し続けていました。声を出すというよりも、叫び続けていました。

「火事場の馬鹿ヂカラ」っていうんですかね。大きな声を出すと、脳のリミッターが外れて、一時的に身体能力が向上することが科学的にも証明されています。おそらく脳の本能的な部分が活性されるんでしょうね。日常では抑制されている潜在的なチカラを引き出すことができます。そして逆に、日常で活発に働いている理性的な部分は抑制されます。

なので今回も、最近では大きな声を出すような機会がなかったので、まず自分がイメージしていたより声が出ない…。これはたぶん、日頃の理性によって無意識に強い抑制が働いてるんだと思います。しかし、少しずつ声がでるようになってくると頭のスイッチも切り替わって、なんか無駄に元気になってきます。楽しくなってきます。完全になんか出てましたね、脳内で。

何が言いたかったかというと、そのあと、あきらかに自分の思考が違ってるし、いろんなアイデアや発想が浮かんでくるんですよねー。


ま、一時的なことでしょうけどね。これは使えます!

これまで煮詰まったり、集中力が続かないときは、場所を変えたり、音楽を変えたり、時間を変えたり、とにかく自分の周りの環境を変えることを考えてましたけど、こういう視点もありやな…という感じです。

たまには、大きな声を出してみるのもいいもんですよ。

地声で、遠くの人に声が届くように…。

これが効きます!



関係性

2011-04-01 | からだ
例えば、右を向こうとしたときに首が痛い。つまり、「首を右にひねる」のが痛い。

このとき、顔の向きは正面にしたままで、首から下(身体ぜんぶ)を左向いてみます。すると、あら不思議!痛くない。空間における顔の向きこそ変わってないですが、身体で起こっていることは「首を右に捻っている」のと同じ状態です。(ちょっとイメージしにくいですかね…)

より大きいほう、中心に近いほうを動かすことで、緊張は緩み柔らかくなります。末端が自由になります。


もひとつ。腕を上げていくと痛みで肩の高さまでしかあがらない。このとき、腕は肩の高さで支えておいて身体のほうを下げていく。すると、あら不思議!痛くない。空間における腕の位置は変わってないですが、身体で起こっていることは「腕が肩より高い位置まであがっている」のと同じ状態です。

どこかを一点を固定して動作に中心を作ることで、緊張は緩み柔らかくなります。


さすがに、すべての症状がこれだけで改善するわけではありませんが、身体には確実に変化が起こります。何かを足したり引いたりしなくても、関係性を変えるだけで、起こる結果(現象)も変えられます。

生き方とか人間関係みたいですよねー。



やる気

2011-03-21 | からだ
この前、本も紹介させていただいた脳科学者の池谷裕二先生は、こんなこと言ってます。

「やり始めないと、やる気はでません。」

脳の側坐核が活動すると、やる気がでるようなんですけど、側坐核は何かをやり始めないと活動しないそうなんです。


そしてそして、岡本太郎さんが同じようなこと言ってるんです。

「エネルギーがあるから行動するんじゃないんだよ!行動すると壁にぶちあたる。そうすると、そのときに石と石がぶつかり合って火花が飛び散るように、エネルギーが湧きあがってくるんだ。エネルギーがあるから行動するんじゃないんだよ!行動するからエネルギーがでてくるんだ!みんな考えてる順番が逆なんだよ。」


「やる気」を待ってても何もはじまりませんよー。





ん~

2011-03-18 | からだ
「さとう式リンパケア」という療法がありまして、歯科医である佐藤先生が顎関節治療のために考案されたのですが、最近では「耳たぶ回しダイエット」などとしてテレビでも取り上げられ、その美容効果としての面が注目を集めています。

とにかく「力」を加えない。「力」に「力」で対抗しない。「力」に対抗するためには、まずこちらが「力」を抜くこと。身体には触れるが「圧」ではなく、「マイナス圧」。自分が緩めば相手も緩む。「腔」を整えるという考え方…などなど、ややこしく書きましたが、なんせ術者にとっても受け手にとっても、優しい療法です。非常に効果も高いです。

しかし、この「さとう式リンパケア」。最近でこそ世間で注目を浴びるようになってきましたが、まだまだ思うように広がっていかない…。

なぜか?

で、その考案者である佐藤先生がおっしゃっていました。

「簡単なことってなかなか理解ができない…。理解ができないというより 難しいことは必死になって理解しようとするが、簡単なことだと解ったつもりになってしまう。」

そうかも…。

そして、「簡単に出来る」って思うか 簡単に「出来ない」って言われてしまう。

どちらにしても、そこで止まる。

ん~、確かに…。



うさぎ

2011-02-26 | からだ
最近でも、やってるんでしょうかね。膝を痛めるとかって、僕らが学生の頃あたりからやらなくなりました。

うさぎ跳び。

最近では「ストレッチをしてはいけない。」というのが、スポーツの世界では浸透してきているそうです。

スポーツの世界では全国的に有名な治療家の先生のセミナーに参加したときも、「いまだにウォーミングアップでストレッチなんかやっとるんは日本のスポーツ選手ぐらいや!」とおっしゃってました。

えっ…

筋肉の反射を鈍らせてしまうので、競技前に行うとパフォーマンスを低下させてしまうようです。そうは言っても見渡すかぎり、あっちでもこっちでもストレッチ、ストレッチ、ストレッチ…。

でも、これだっていつひっくり返るかわかりませんし、情報ってそういうもんです。最後は、自分で決めるしかありません。
 
考えてみれば、シマウマがライオンに襲われたとき、「ちょっと待って!ストレッチしてからやないと走れへんねん。」とは言いません。うさぎも。

今日はまた寒いです…。

やればやるほどに…

2011-02-23 | からだ
運動のことです。

本日、来院された方ですが、どうやら健康のためにランニングを始めてから膝の調子が悪い・・・。

このパターンって、意外と多いんですよ。
歪みによって左右のアンバランスがある状態で、運動をしてしまうと必ずどこかに過剰な負担がかかってしまうんです。

検査してみると、やっぱり左右の股関節のアンバランスから骨盤が歪んでました。そうすると、左右で歩幅が違ってきます。自分は無意識にやってるのでわかりませんが、真っすぐ進むためには体を無理に捻じらなくてはいけません。

すると、体は「痛み」によって、無理していることを教えてくれる・・・体って、ほんとによくできてます。

心肺機能も鍛えられますし、適度な運動が体にいいことは間違いありません。

せっかくやるなら、バランスの整った体で、気持良く!がいいですねー。