夜長姫と耳男

忌野清志郎を愛し、路上生活者支援NPO・TENOHASIの事務局長Sの日記

雨上がりの夜空に!!

2008年02月26日 | Weblog
18日に行われた”忌野清志郎・完全復活祭 追加公演前夜の晩餐”
ブルーノートのライブレポの第5回です。
あれからもう8日たってしまいまったけど、未だに夢の中。

そして、アンコールの拍手が鳴り止まず・・・
ついに、あのアリーナ自由席をかき分けて
(通路のあたりの人は、何回もメンバーにさわったり握手できたらしい。ケッ!)メンバーが戻ってきた。
「もも、もう一発いくかい?!!」
もちろんだぜ、YEAH!
すてきなホーンのイントロから始まったのが、通算10曲目。
”NIGHT AND DAY”

「夢助」の中でも、特にこの曲や”毎日がブランニューデイ”などの
「大人の曲」がものすごくいいと思う。

”忘れられないあんで~い(NIGHT AND DAY)
 あんなに 愛しあったのに・・・
 忘れられないあんで~い(NIGHT AND DAY)
 もいちど 涙を拭かせて おく~れ~”

肩の力が抜けた(リラックスした)ミディアムテンポのホーンに乗って歌う。
バラードでもなくアップテンポでもなく、ミディアムであるところが実にいい。

たとえばね、若い頃の失恋って、
辛くて悲しくて死にたくなるほどで
痛切なバラードやハードなロックが似合うけど、
次の恋に出会うと、あっさり忘れてしまったりするじゃないですか。
あとから思い出すと、どうしてあんな人を好きになったんだろう、
なんて思うこともあるでしょ。

でも、この恋はそうじゃない。
時間が経てば経つほど、その人の優しさ・すばらしさがわかってくる。
何年たっても、忘れられない。
それどころか、歳を取るほど、ますます好きになる。
その人を好きになったことが、
自分の人生の宝物だと思える・・・・・・

これが人生だよなあ。大人だよ。

こういう気持ちは、若い頃には持てないでしょう。
こういう歌が歌えて、それに共感できるんだから、
歳を取るっていいことだな、
大人になるってすてきだなあ、って思います。

そんな気持ちにさせてくれた、56歳の清志郎に感謝。

この曲では、渡辺和雄さんのトランペットが重要な役割を担っている。
ライブでは梅津さんや片山さんの陰に隠れて目立たないけど、
いつもにこにこしながら吹いているこの人。
いずれは最前列でソロを取って、清志郎やCHABOに絡んだらいいなあ。
ちなみに、毎月1回は登るという山好きらしい。
清志郎がいつかのライブでいってた。
趣味が共通しているのもうれしい。

そして11曲目。
伸ちゃんの高らかなイントロから始まる”JUMP”
この曲を聴くと、体が勝手に動くなあ。筑紫さんご推薦のこの曲。
「JUMP!!」と歌うたびに、僕も腕を振り上げて思いきりJUMP!!
そのとき、真剣な表情でベースを弾いていたきたろーさんがふとこっちを向いた。僕と目があった。
きたろーさん、「お、あのオヤジ、のってんな」って言う感じで、ニコッて笑ってくれた。THANK YOU!! 
きたろーのベースはエネルギッシュでとてもいい。

ついでに、他のメンバーについて一言ずつ書いておこう。

まずは、目の前で演奏してる厚見さん。
演奏する姿をこれほど間近に見るのは初めてだ。
ポーカーフェイス。神業のようなキータッチ。ものすごく細い黒のジーンズを履きこなすスリムな体。
ホントにかっこいいです。

耕ちゃんは、残念ながらキーボードに隠れて顔はほとんど見えず・・。
おかえりなさい!!!

江川さん。
一番若いんじゃないかな。渋い耕ちゃん・元気のゲンタという感じ。ドラムソロはとにかくパワフルで、勝手に暴走して他のメンバーはあきれ顔・・という演出もあった。

梅津さん。
何回か、僕の目の前吹いてくれて、こちらも2回くらい目があった(と思う)。
いつもお澄ましした、世界で一番かっこいいスキンヘッド。
できることなら、僕もハゲたら梅津さんになりたい。
何年か前に「プチ大仕事」ライブに行ったことがある。あれもよかったなあ。

片山さん。
こちらはいつもニコニコのオヤジさん。いじられキャラ。今日もニコニコ。
最近、片山さんの追っかけをやっている女性と出会った。こんな若い人が片山おじさんの追っかけというのにびっくりしたし、そんな熱烈なファンがいることを知ってうれしかった。
自分のライブでもいじられキャラだそうだ。

伸ちゃんとも目があったなあ。ほぼ同年代のはずだ。
もう長いことバンマスなのに、CHABOが来ればすっと半歩下がる偉いやつ。
最初の頃、伸ちゃんのギターはちっとも好きじゃなかった。ファンクラブの会報にも書かれてた。CHABOだけを恋い慕うファンからのパッシングもあっただろう。
けど、今はCHABOとの違いを際だたせた伸ちゃんのギターも大好きになった。

みんなで飛び上がってたから、ブルーノートがますます狭く感じられた。

そして「HEY CHABO!!」とかいって始まった12曲目。
あのイントロが響く。
こりゃ定番中の定番”雨上がりの夜空に”だ。
やっぱりこれで来たか・・・
やベエ、スイッチ入っちゃった。
またもや、か・か・からだが勝手に動く・・・・

「こんな夜におまえに乗れないなんて (ダッダッ) 
 こんな夜に 発車できないなんて」
 この(ダッダッ)で右・左の順で拳を真上に突き上げるんだが、
 このままロケットになって空を飛べるんじゃないかと想うくらいの勢いで突き上げましたよ。ホント。
 
というわけで、全12曲、約90分のブルーノート1stステージでした。
武道館はものすごく短く感じられたけど、
この日は逆にすごく長く感じた。体験の密度が高かった。

ただし、エンディングについては意見があるな。
武道館で"LIKE A DREAM”をやったように、
最後にもう一曲、バラードが欲しかった。
願わくば”オーティスが教えてくれた”を。
CHABOのギターで。
想像するだけで鳥肌。

すっかり薄くなったラムを飲んで支払いを済ませ、エントランスに戻った。
2ndのお客と交錯してごった返していた。
グッズは全て売り切れていた。チケットを譲ってくれたyさんとuさんに贈りたかったのに・・・こんなに早くなくなるなんて・・ショック。
入口の花束の前で、相棒のt君と記念写真を撮り、
北風に吹かれながら表参道から帰った。

電車の中で、札幌のmさんに、メールした。
「ものすごいライブでした。もう死んでもE!」
mさん、セットリストやライブレポを見て、ショックを受けてしまったらしい。「腰が砕け・・(笑)」 台所に座り込んでしまった、と日記に書いてあった。

翌日、僕にもショックが。
mixiを見たら1stが終わったあと、ダメもとで「2ndも見たいんですが」と聞いた人がいて、なんと立ち見で入れてもらったらい!!!!!!!!!!!!!!
ブルーノートの人はとても親切だったって!!!!!!!!!!!
!そそそそんなあ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!知らなかった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!くそおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!失敗した!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

でも、まあ、いいか。
1stだけでもおなかいっぱいだ。おまけにへとへとだ。
2ndまで見たら、おじさん、体力の限界を超えたでしょう。

おまけに、かぁこさんみたいに、
10回連載でライブレポートを書かなくちゃならない。
5回で終われてラッキーだ。

さあ仕事しよう。
ずっと昼間から夢見てたから、そろそろ戻ろう。
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激しい雨

2008年02月25日 | Weblog
18日に行われた”忌野清志郎・完全復活祭 追加公演前夜の晩餐”
ブルーノートのライブレポの第4回です。
あれからもう1週間たってしまいまったけど、未だに夢の中。

6曲目は、最新アルバム「夢助」から"激しい雨"。
この曲って、サビがとっても歌いやすいんだなって実感。

「R・C・サクセションが・聞こえ~る~
 R・C・サクセションが・流れて~る~」

みんな清志郎にあわせて歌っていて、それがはっきり聞こえる。
ほとんど合唱大会だ。
"雨上がりの夜空に"みたいな定番の動き方がまだないから、
みんな思い思いに体を揺らしている。

その中でもひときわ激しく動いていたのが、
厚見さんのキーボード前のかぶりつきにいた例の4人組ですな。
とくに、白のTシャツを着た30代くらいの男の人は、
ずっとノリノリで動き回っていた。

そして、お待たせしました、清志郎がこっち側に来ました!!

曲も最後のところにさしかかり、
サビを何度も繰り返す。
4人組も僕も飛び上がりながら歌ってる。

そしたら清志郎が突然、自分のマイクを白Tシャツの男性に向けたんだ。
彼は思いきり声を張り上げた。

「R・C・サクセションが・聞こえ~る~」

うわ、すげえ、清志郎の代わりにリードボーカルとってる!
こりゃ一生の思い出だな。冥土の土産だな。末代までの語りぐさだ・・・
と古い言葉が次々に頭の中をよぎる。教養が邪魔だ。
何はともあれ、とにかく、
ううううう・・・うらやましい!!

もっとも、みんなの声がすごいから、それにかき消されて
清志郎でも白Tさんでも聞こえてくる音はあんまり変わらなかった・・・
(負け惜しみ。)

ここで閑話休題。
ステージ真横から見ていると、CHABOの動きがとても魅力的なんだな。
曲の終わり頃になると後ろを向いて、
いたずらっぽい目でメンバーとアイコンタクト。
「オイ、次で終わるぜ・・・ok、こーちゃん!! ジャーン!!」とか
「オイ、伸ちゃん、お前がサイン出せよ。ok!」
とか。すげえ楽しそう。
この楽しさがバンドを盛り上げるから、
清志郎が安心してフロントにいられるんだなと思う。

一番印象的だったのが、
たしか"毎日がブランニューデイ"のラスト。
ギターを弾き終えたCHABOが後ろから清志郎の頭に手を置いて
「よく帰ってきたぜ!!」と言うようにニコニコしながら頭を撫でた。
そしてCHABOが前に回って
「OK、例のヤツ、やれよ,COME'ON!」と仕草で伝えた。
清志郎は「OK!」と、コードを持ってマイクを回す。
ところがマイクが頬をかすめて、CHABOは「おっとあぶねえ!」と言う顔。
(清志郎のマイクパフォーマンスは何年やってても
 なんか危なっかしいと思うのは僕だけだろうか?)
そして清志郎がマイクをぐるぐる回して盛り上げて盛り上げて
  ・・・セーノ!ジャン!! 
いたずらで楽しげなバンド小僧そのものだ。
なんて楽しそう!!

さて、ライブに戻って・・・

このへんから一気にエンディングへ。

7曲目は”ドカドカうるさいR&Rバンド”

「悲しい気分なんか ぶっ飛ばしちまいなよ baby!」
この歌詞は大好きだなあ。パワー全開。

そしてコウちゃんのドラムが速いリズムを刻み
「日本の有名なロックンロ-ル!!!」と来た!

「ワン・ツゥー・ワン・ツゥー・さん・し」
ダサくて素晴らしいこのカウントから

8曲目”上を向いて歩こう”

この曲は僕もカラオケで歌います。
「泣きながら 歩く Oh ひとりぼっちの 夜!!」
この「Oh」で飛び上がるのがお約束。

この曲の中でメンバー紹介。
1人ずつソロを執った。

おおお、CHABOのソロが、
14年前の”GLAD ALL OVER 野音ライブ”と同じだ!!
これを生で聞きたかったんだ。感激!!

そして、厚見さんのキーボードが響く。
ここ数年のライブの定番。
「21世紀になったのに、世界ではまだ戦争している。テロも紛争も一杯だ。
 その辺はニュース23でよく見て欲しい(笑った。ここで出すとはさすがだ)。
 だからみんなに聞きたいことがあるんだ・・・
 あいしあってるかい? (yeah!)
 あいしあってるかい? (Yeah!)
 あいし・あってる・かーーい??(YEAH!!!!)」

「愛し合ってる奴がこんなにいるから、熱い熱いラブソングをやります。
 久しぶりに来た人は知らないけど、2003年からずっとやってるソウルフルな最高のラブソングをやります!!」
(そうか、もうそんなにやってるんだ!)

始まった9曲目”BABY 何もかも”

この曲、初めて聞いた頃は大して評価してなかった。
でも、この夜は特別・最高だった。
遠くにいる"お前"を思う気持ちがあふれ出すラブソング。

”離れていても お前のことは
 全部知っておきたいのさ・・・
 何もかも~~baby~~~~~~~~~~~~~!"

このシャウトがとにかくすごかった。
よく見ていたんだけど、そんなに深呼吸した訳じゃない。
なのに、人間業とは思えないくらい長く強く響いた。

そうだよな、好きな人のことは
「泣いたこと・笑ったこと・辛かったこと・楽しいことを・・」
全部知っておきたいよなあ。(浮気されないように・・・)

そして短めのマントショー。
「KING! GOD! 夢! 夢!」
と言うカウントダウンジャパンでお披露目された伸ちゃんの掛け声が楽しい。
掛け声に送られ、
シャブちゃんに背中を押されながら
清志郎はアリーナ自由席をかき分けて帰って行った。
ここで、本編は終わり。

この夜の全ての曲がスペシャルだった。特別な曲になった。

と言うことで、アンコールについてはまた次回に・・・
(あと3曲だ・・・)

*写真はブルーノートのB1・エントランス。
 ステージはその下/B2。
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君が僕を知ってる

2008年02月24日 | Weblog
2月18日(月)の、ブルーノートライブレポ第3回です。
さっき、洗濯とトイレ掃除が終わったので
心おきなくキーボードに向かえます(笑)。

ではここでステージ上の配置を説明しておきましょう。(敬称略)
 (基本的に武道館と一緒です。
  ほとんどの人は言われなくてもわかっているでしょうから、
  読み飛ばしてください)

客席から向かって左側に、New Blueday hornsの3人、
すなわち左から
 梅津和時(サックス)
 片山広明(サックス)
 渡辺隆雄(トランペット)
その右側に仲井戸"CHABO"麗市
センターに清志郎
そのまた右に三宅伸治
右端に厚見怜衣
ここまでが一列目。

そして2列目が
左が江川ゲンタ
センターに中村きたろー
右に新井田耕三

ツインギターにツインドラム。
この人数は、武道館なら余裕だけど、
ブルーノートでは結構苦しい。
普段は1,5列目に位置するきたろーは、
完全にドラムス2人の間で弾いていたし、
ホーンの3人はいつも通り斜めに並んでいるので、
譜面台がじゃまして梅津っちゃんの前にはスペースがない。

とナルトですね、清志郎は右側にはほとんど移動できず、
動いて変化をつけようとすれば左側、
厚見玲衣さんのキーボードの前に行くしかないわけです。

そのキーボード前というのは、僕の席の目の前な訳で、
清志郎のスペシャルライブだというのにギリギリに来た僕らの席の目の前に
清志郎が何度も現れてくれるという幸運に見舞われたのです。

でも、最高にLUCKYだったのは、
厚見さんのキーボードの目の前に座ったアリーナ自由席の4人でしたが。

"いけないルージュマジック”の次が、
とっても陽気でオシャレなサックスから始まる
"毎日がブランニューデイ”

この曲は聞けば聞くほど好きになるなあ。
長い間、君と一緒にいて、これからも一緒にいることを
「君がいつもそばにいるから 毎日が新しい!!」
と、からっと歌い上げる。この明るさ・楽しさ・うれしさ。
いくつになっても君を好きでいれば毎日が新しい!
うちのつれあいもお気に入り。
CHABOのメロディーも、清志郎の歌詞も、
本当に本当に傑作だと思う。

その途中で、清志郎が左に歩き出して厚見さんのキーボード前に移動。
キーボード前の通路(1人がようやく歩けるくらいの幅しかないけど)で歌ってくれた。
その前の席の男女4人組は大喜び。
だってほんとに、テーブルがステージにくっついているんだから、
清志郎との距離がゼロなんだ。

そのとき女性の1人が清志郎に向かってぐっと手をさしのべた。
清志郎はその手をぎゅっと握った。そして、その人の目を見て
「君とこれからも、うまくやっていけるか~い」と歌ったんだ。
ひゃあ、すげえ、あの人、よかったなあ!!
あんな前に席を取れたんだから、きっと早くから並んだんだろうなあ・・・
こりゃとんでもないプレミアシートだ・・・・

しかも、あとで、mixiでいろいろな人の日記を読んでいたら、
その女性の日記を発見!!

その人はmixiで完全復活祭コミュを立ち上げ、
多くのファンに情報を提供したり交流をコーディネートし
さらに武道館後のファン大集合飲み会を組織するなど
大活躍したkさんだった。

やっぱりふさわしい人があそこに座っていたんだ、
今回の武道館とブルーノートライブはこの手のミラクルがたくさんあった。
この夜、ロックの神様は確かにブルーノートにいた。

「ここで懐かしい曲を」と言ったと思うんだけど・・・3曲目は
"モーニング・コールをよろしく”

"いけない・・・"に続いて、この選曲もサプライズ。
うれしいなあ。
僕が初めて買ったLPが"PLEASE”の曲だ。
これと、"ダーリン・ミシン”は、
彼女との関係がかわいくて大好きだ。

この夜は、選曲が80年代寄りだった。
やはり大人のクラブだから、古い曲を・・・と言う意識があったんだろう。
でも、ものすごい倍率をクリアしてブルーノートのチケットをゲットできた人は
熱烈なファン以外あり得ないから、全部夢助からの曲で押すという手もあったんだろうな、とふと思った。いや、そうして欲しい訳じゃないけど・・・。以上、余談。

「また懐かしい曲を」と言って、始まったのが”君が僕を知ってる”
武道館に続いてこの曲が聴ける!
目の前で、清志郎が歌ってる!
ソロに入った。
CHABOがあの美しく難しいソロを弾いてる!
梅津さんのソプラノサックス(トランジスタラジオでも使う、あのストレートなヤツ)がCHABOのギターに絡む!
そして梅津さんがぐっとCHABOの前に進み出て
最後はギターとサックスが同じメロディーでユニゾン!!!
(1オクターブ違うのかな。音感なくてよくわからん)
うううううう、た、た、たまらん!!

「コーヒーを僕に 淹れておくれよ
 二人の oh この部屋の中で
 僕らはここにいる 明かりを暗くして・・・
 君が 僕を 知ってる」
 
観客はみんな、
”君が”で清志郎とCHABOを指さし(人差し指ね)
”僕を”で、自分を指さす(こっちは親指)。
清志郎の完全復活・CHABOとの絆の再復活を祝う、至福の時だった。
一緒に歌いながら、鳥肌が立ちっぱなし。

ちなみに、僕はアリーナボックス席の一番端で、隣は通路。
そっち側に一歩でると、僕だけのフリースペースとなる。
そこで、ビートを感じるままに跳んだりはねたり、拍手して拳を突き上げ・・・
ところが、ですね。
ブルーノートは武道館よりも確実に客の年齢層が高くて、
特に値段の高いボックス席は静かな大人が多かった。
ふと見渡すと、ボックス席で一番激しく動いているのは自分だったりする。

そんなモンだから、清志郎が厚見さんの前の通路に来て、
左ボックス席の客に向かって向いて歌うと
一番はじっこのオヤジが妙に元気に跳んだりハネたりしているのが視界に入るわけです。
思わず見ちゃうでしょ。

ということで、このライブ中、何回も清志郎と目があった(と、思う)。
ずっと数えていたら、何と8回!!
こんなこと経験したことがない!!!!!

そして、厚見さんのピアノがあのイントロを奏でた。
またもや電撃が走る。
”スローバラード”だ!!
やベエ、鳥肌さらに5割増。
これ、僕の一番好きな曲ですから。
梅津さんの魂のサックスソロが、これまた、たまりません。
思わず拳を振り上げて一緒に動いてしまう。

そしてMC
「まだ頭がつるつるの時、
 ブルーノートのサム・ムーアのライブを見に行ったら、
 引っ張り出されて歌わされて・・そしたらガンが治っちゃいました。
 ロックの神様のおかげです。
 筑紫さんも半年後ぐらいに同じことをいうんじゃないかと思います」

やんややんやの拍手喝采。その通り! 
ステージに立てば今日みたいに観客をしびれっぱなしにできるんだから、
清志郎だってもう一度歌いたいと全身全霊で思ったろう。
その力が清志郎に生命力を与えて、
ガンをぶっ飛ばしたに違いない。

そしてバラードから一転、アップテンポのドラム。
きたろうーがあのあのイントロを奏でる。
”激しい雨”だ!!
日本のライブでは武道館に続いて史上2回目だと思うんですが。
ここでも神様に選ばれた人が・・・続きはまた今度・・・
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いけないルージュマジック その2

2008年02月24日 | Weblog
きれいなお姉さんが運んできたラムを飲みながら待っていると、
ステージにベージュの毛糸の帽子をかぶったおじさんが登場。
誰かと思ったら、筑紫哲也だった。ガンで闘病中!じゃなかったのか?
「去年サム・ムーアのライブに飛び入りしてガンが治ったから、おまえもブルーノートに出ろ、と清志郎にといわれてここに出ました」
なるほど。ここにはガンを治すパワーを持った神が宿るんだな。

筑紫さんは35周年ライブの時も前説で出たそうだ
(たしかにDVDに出てた)。
その時何を喋ったかは「75%も80%も覚えてないけど」
(おお、”毎日がブランニューデイ”だ。ちゃんと研究してるな)
「清志郎が、ニュースキャスターに前説をやらせたロックバンドは
俺たちだけだと自慢していたことは覚えてます」
(それはどうかな? 誰かいそうだけどなあ・・・)
「JUMPと言う曲は、近来稀に見る優れた歌ですね。
 希望と絶望・楽観と悲観がこれほど語り尽くされた曲はないと思うんです」
(筑紫さんの本「スローライフ―緩急自在のすすめ」にこの曲が取り上げられているらしいです。
*その場では確か本の名前は言ってなかったとおもうけど、「スローライフを宣伝したら、それで超忙しくなってガンになった」という発言から推測)
とニュースキャスターらしいことをいって、退場した。

僕が学生の頃は、朝日ジャーナル編集長としてとてつもない輝きを放っていた人。
直接見るのは初めてだ。

そして、会場に「君を呼んだのに」のイントロ。
おっと、どこだ?
見上げると、スクリーンに武道館と同じスライドが流れていた。
坊主頭からだんだん毛が生えてくる清志郎。
布団からおきだし、歩き出す清志郎。

武道館の時は1つ1つのシーンにどよめきと拍手が起きたが、
ブルーノートではみんな静かに見ていた。
ほとんどの人は武道館で見ているからだろう。
やっぱり、武道館ほどは盛り上がらないかなと思った。

そして、バンドのメンバー登場。
ブルーノートではステージ直通の楽屋はないみたいで、みんなアリーナ自由席の後ろから歩いてくる。きたろう・コウちゃん・伸ちゃん・・・
お、今日はCHABOが最初から出てる!
1曲目は何だろう?
(今回はカラーボールはなかった。天井が低いから最初から無理だが)

そして、武道館と同じ、声が裏返るあのおにいさん
(何回も見ているのに名前は知らない)が登場。

「ミスター・完全復活・忌野・清志郎!!!!!!!!!!」

そしていきなり始まったのは

「君がいなけりゃ~夜もくらぁ~~い!!」

おお、"いけないルージュマジック"じゃないか。
これで来るとは思っても見なかった。
ところで清志郎はどこにいるんだ?

会場を見渡すと、清志郎がアリーナ自由席をかき分けている。
観客はさわったり握手したりで大興奮。
そして、なんと、清志郎がこっちに歩いて来る!!

「人の目を気にして生きる事なんて、下らないことさ~~」

清志郎が、とうとう僕たちのテーブルの目の前に。

「春の日差しのなかも とても くらぁーいい!!」

僕はおもわずテーブルの前に出て、清志郎の右手を握った。
握手!やった!何年ぶりだろう? 

すぐ引っ込めるつもりだった。
いま歌っているのに、握手させてくれただけでも感謝。
ところが、
僕が離そうとした手を、あろうことか、嬉しく有り難く勿体ないことに、
清志郎はぎゅっと握り返してくれた。
あああ、ありがとう!!

そういえば思い出す。
2005年の“TOUR35”
鎌倉芸術座では、最前列が取れた。
最前列とはいってもステージまでは少し距離がある。
ところが、1人の女の子が最前列からステージに駆け寄って、
歌っている清志郎に握手してもらった。
いいなあ。でも、とてもできない・・・恥ずかしいし、オヤジだし・・・

そうしたら、一緒に行ったkさんが「あれ、いいなあ」といって
清志郎が側に来たとき、意を決してステージに駆け寄って手をさしのべた。
そうしたら、清志郎も手を伸ばして握手してくれたではないか。
kさんはうれしくて恥ずかしくて申し訳なくて、すぐに戻ろう手を引いた。
ところが、その離そうとしたkさんの手を、清志郎はもう一度ぎゅっと引き寄せて
強く握り返してくれた。
kさん、うれしくてうれしくて泣き出さんばかりだった。

うーん、ここまで書いてきて、ふと思うけど、
ファンじゃない人は、「なにいってんだろ」と思うだろうなあ。

でもそんな人だって、初めて好きな人の手を握ったときはドキドキしたはずだ。
僕らは、もう30年近くこの人と歩んでいるんだよ。バカでも許しておくれ

まあ同好の士でなければこんな長いブログは読まないだろうから、そんな心配は不要か・・・

清志郎は、僕らの目の前・ステージの右端からステージに上がった。

清志郎の向こうでCHABOがルージュマジックのソロ!

ヤベエ、ガツンと体に電気電気ショック。体が勝手に動く。

CHABOや梅津さん達をこんなに間近に見るのは初めてだ。

盛り上がらないんじゃないかなんて心配は一発で吹き飛んだ。
武道館もよかったけれど、
楽器の生音が聞こえるくらいの距離でやられるのは
全くたまらん・・・・Woo Yeah!!
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いけないルージュマジック

2008年02月21日 | Weblog
行ってきましたブルーノート。
 ここに行けたのは信じられないような幸運と善意のおかげだ。
 去る2月10日、武道館の完全復活祭で、mixiで知り合った名古屋の女性・uさんに初めて会えた。あらかじめ武道館で会いましょうと約束していて、座席番号をメールしておいた。席に着いたらすぐにuさんが来てくれた。驚いたことに、uさんの席は僕のすぐ後ろで、僕が来たとき、いつあいさつしようかとどぎまぎしたそうだ。観客は1万3千人もいるのに、同じアリーナB6ブロックで前後の席なんて、これは赤い糸で結ばれているとしか思えない。ちなみにuさんの本業はエ○漫画家で、いつも日記でイタイことばかり書いているからさぞかし変わった人だろうと思っていたら、明るくて健康的な美人だったのでこちらもびっくりした。それはさておき、uさんは男性ふたりを両脇に侍らせており、喋っているうちにその一人であるyさんから「ブルーノート行けなくなっちゃった」と言う言葉が出てきた。ええええええ!!そのチケット、どうする予定ですか?・・・誰か行ける人がいたら譲ろうと思って・・決まってないんですか!!!・・というやりとりを経て、その場で譲ってもらえることになった。お値段は?ときいたら、ファンクラブ予約で金はかかってない(権利だけ。チケット代は会場で払う)ので、タダでいいという!! そそそそんな、何をおっしゃるウサギさん、オークションに出せば相当な金額になりますよ、と言ったが、ファンクラブでとった名前入りの葉書だから売るのはまずいし・・・と言う神様みたいに無欲なお答え。その場にいたkさんの息子tくんと共にブルーノート参戦が決定した。権利を譲ってくれたyさん(実はご近所だったことも判明した)、引き合わせてくれたuさん、本当にありがとうございます。感謝します。武道館の神が僕らに舞い降りてきたとしか思えない!!!

 そして8日後、ブルーノートがある表参道へ。ところがこの日は仕事が予定よりも延び、しかも腹痛で風邪の予兆もあり、かなり危ない状態。「この前武道館で完全燃焼したし、1時間半くらいの短いステージを見てもそんなに感動がないかもしれないな・・・」と腹を押さえながら考えていた。tくんと合流してブルーノートへ。
 お城みたいな建物を想像していたが、表参道の繁華街から外れた目立たない場所に小さな入り口があった。B1に降りてチケット代を払い、クロークに荷物を預ける。そしてB2におりて席に案内してもらった。会場は、学校の体育館半分もあるかどうか、意外なほど狭い。SHIBUYA-AXの方が広いだろう。その真ん中に、清志郎の今回の編成としてはギリギリの広さのステージ。これならどの席からでも清志郎が丸見えだ。譲ってもらったのはアリーナボックスシート。ステージ正面がアリーナ自由席で、ステージの両側から奥に向かって延びているのがアリーナボックスシートだ。こっちの方が高いのだが、角度的にはアリーナ自由席の方がいいという不思議な価格設定。やはり大人専用の店はアリーナのかぶりつきよりも落ち着いて飲める席の方がプレミアが付くのだろうか。そんなことはさておき、それぞれのエリアごとに先着順にいい席に案内されるらしい。ぎりぎりに着いた僕らが案内されたのは、その一番ステージ側・・・と言うと良さそうだが、客席に張り出したステージの真横。厚見さんの巨大なキーボードセットがじゃまをして座っていたらステージはほとんど見えない。ちょっとがっかりしながら、ラム900円とフルーツグラタン1500円を頼む。tくんはある事情のためジュースとポテト。
しかしこの席が相当ラッキーだと言うことはそのあとすぐに判明した。

というところで今日は疲れ果てました。
タイトルは、このライブの1曲目。
資生堂82年春のキャンペーンソング。
清志郎が資生堂のキャンペーンなんて・・・と当時は思って
それほど好きな曲ではなかったけど
この夜のおかげで特別な曲になった。
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NIGHT AND DAY

2008年02月13日 | Weblog
今朝は遅刻。
昨日、チモールでさんざん飲んで自転車をおいてきたのに、
いつもの時間に起きてしまった。
いまから電車に乗ったんでは絶対に間に合わない。
参ったなあ。今学期最初の時間休だ。
おまけに電車が遅れてますます遅刻。

チモールでは、10日の夜のことをマスターと語り合っていた。
あの夜は、チモール始まって以来の客数だったそうだ。
確かに、店中が立ち飲み屋状態だった。
中に入るのを諦めて帰った人も多数。

あの夜、僕とkさん+kさんの息子tくんは、武道館から高円寺に直行して、ベトナム料理屋台で美味いフォーを食べてからチモールに繰り出した。

ところが、もう店はお客で一杯。定休日なのに。
普段は使わないサイドテーブルに丸椅子を出してもらった。
そのあともどんどん人が入ってくる。かわいい女の子を連れた夫婦・カップル・老若男女・・・etc
僕は席を譲って、立ち飲みに突入。
mさんも合流して、店内はラッシュに突入。

マスターは、チモール名物「幼稚園ライブ」の映像をかけてくれた。
そして懐かしい昔のライブビデオ。
「腰のキレが違う!!」と誰かが叫んでいたが、
そりゃあ言わない約束でしょ、おっとっあん・・・

kさんらが帰るというのを引き留めて、
マスターに頼んで買っておいてもらったケーキを取り出す。
ビデオを勝手に止めた。
「エー皆さん、僭越をお許し下さい。
 実は、私の友人二人が、この2月に誕生日を迎えます。
 一人はfrom北海道、mさん
 もう一人は、from中野、tちゃん。
 ここでお祝いさせてください。
 では、HAPPY BIRTHDAY TO YOU・・・」
魚座の二人、ホントにおめでとう。ますますめでたい夜だ。
「すいません、他に2月に誕生日の人はいますか?」ときいたら、
もう1人のお兄さんが手を挙げた。
しかもこの方、鹿児島から来たという。
「すごいなあ、ひょっとして沖縄の人居ますか」
と聞いたら、ホントにいた。
「北は北海道から南は鹿児島・沖縄まで」という
決まり文句がそのままだ。
すごいぞ、チモールの客層。

ガム吐き事件や、FM東京事件などの映像をたっぷり楽しんで、
2時過ぎ?にチモールをあとにした。
タクシーで池袋に出て、mさんと別れた。
タクシーでそのまま帰るつもりだったが、
コーヒーが飲みたくなって手近なマックに入り、そのまま爆睡。
家のなさそうな人が何人も座ったまま寝ていた。

4時に目が覚めた。せっかくなので、「1人夜回り」を敢行。
池袋の地下通路にはたくさんの人が寝ていた。
顔なじみもたくさん。
唯一起きていたwさんに買っておいたパンを差し入れた。
あとはみんな束の間の爆睡。
特に心配な人もいなかったので、始発で帰った。

いま思い出しても夢のようなNIGHT AND DAY。


"会いたくなるのさ 君のぬくもりに
 夕暮れが町を包むころは いつも・・・”

夢助の一曲。
2008年2月10日のNIGHT AND DAY。
この夜にまた会いたくなる。何度でも。
コメント (4)
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完全復活祭

2008年02月11日 | Weblog
完全復活祭。
一生もののライブになった。
今まで聞いた全ての中でベストライブ、そして今後もずっとそうだろう。

北海道から久々の来日!!を果たしたmさんを案内しながら3時前に武道館へ。
こんなにはやく武道館に来たのは初めてだ。看板が夕日を浴びて輝いていた。
もう物販ブースは開いていて、絶対ほしかった清志郎&チャボTシャツ、パンフに加え、ストラップ・キーホルダ・タオルマフラーにニットキャップなど金に飽かせて?買い込んだ。この時間はまだすいていたけど、帰りは驚異的な人の列ができていた。やっぱり早く行くモンだ。

今日はステージに背景がない。ステージ裏の席まで全て開放されているから。裏側の席の人たちのために、裏側をむいて歌うための特設ステージまであった。実はここが一番ステージから近い。1階席の北東~北~北西ブロックを買った人は実は正解だったかも知れない。

僕らの席はアリーナで、ステージの正面。こんないい席をありがとう、Kさん。
隣のKさんと「竹中直人がいる!」とか言っているうちに、まだ開演まで時間があるのに誰からともなく拍手と「キヨシローー!」と叫ぶ声。
たちまち武道館が清志郎を呼ぶ拍手で満たされた。
こんなのは見たことがない。
広い武道館が、今日は本当に小さく狭く感じた。

そして「君を呼んだのに」のイントロが掛かり、スライドが始まった。会場中が歓声と拍手に包まれる
最初は、一体どこのじいさんかと思った思ったくらいのやつれてスキンヘッドになった清志郎。毎日、デジカメでセルフポートレートを撮っていたみたいだ。
だんだん毛が生え、顔に生気がよみがえり、自転車でリハビリ。そして布団からおきだして服を着てメイクして・・・・武道館に来る。「おおおおおお」という歓声。
そしてスライドが終わった瞬間に、ホーンセクションが鳴った。
この頃から鳥肌が立ちっぱなし。
「ミスター完全復活忌野清志郎!!!!!!!!!!」
JUMPのイントロが流れ、ついについに清志郎が登場した。
1曲目からこんなに盛り上がったライブなんてあったろうか。
1曲目を聞けるのがこんなに嬉しいライブがあるだろうか。

今日のライブは、清志郎、バンドメンバーと、スタッフと、集まった13000人の清志郎復活を祝いに来た(ライブを聴きに来たのではない!)が共同で作ったものだ。

オープニングは何だろう、とと前から噂していた。
mさんは「よォーこそ」がいいと言うし、僕は清志郎の性格からして最近の曲を前面に出すに違いないから、夢助の曲に間違いない、JUMPはカウントダウンのオープニングだったからないと踏んでいたが、両方とも外れた。

最初は三宅伸ちゃんのギター。
カウントダウンとほぼ同じ構成でデイドリームビリーバーまで続けてやった。
そしたら、まるで夜の新宿から響いてきたような「いいことばかりはありゃしない」のイントロ。
そして、ついにチャボがステージに。「チャボーーーー!!!!!!!」という絶叫で武道館が酸欠になる。
「金がほしくて 働いて 眠るだけ」で、
ついにチャボと清志郎が1つのマイクに向かって歌う2ショット。
Kさんは泣いていた。僕もステージがにじんだ。

その次に「君が僕を知ってる」。
チャボさん、いくら何でもやっていいことと悪いことがあります。
これは清志郎とCHABOの歌だと多くの人が思っているのに、ここでいきなりやるなんて。この時点で正気を失った人がどれだけいたか。
パンフでチャボが「今まで1回しか満足に弾けたことがない」といっていた「君僕」のギターソロも冴えていた。

「チャンスは今夜」「僕の好きな先生」「私立探偵」ですこしブレイク。

そして「多摩蘭坂」。真上からのダウンライト1つで歌う清志郎。
歌声は武道館一杯に広がり、
そのまま光に導かれて天に昇ってしまうんじゃないかと思った。
お月様がキスしてくれるかも知れない。

いきなり明るいサックスが響いて、「毎日がブランニューデイ」
清志郎は一休み。チャボが
「この日をお祝いして伸ちゃんと記念になる曲を選びました。初めて一緒に作った曲。忌野清志郎21歳、仲井戸CHABO麗一22歳の曲、聞いてくれ」
 そうくれば曲は「コーヒーサイフォン」
僕やKさんは一昨年のCHABOバースデーライブで聞いているからおなじみだが、それがレゲエバージョンになっているのに驚いた。優しさはそのままで、前向きの明るさが出ていてよかった。

次に「GOD」で盛り上げ、その次が僕のナンバー1「スローバラード」
再び気絶しそうになった。この曲が、ますます艶を増して、僕の18M前で、清志郎が歌っているんだ。梅津さんの魂のサックスが響いている。

さらにその次が「激しい雨」だ。曲にあわせてどうやって体を動かそうかと思ってとまどったので気がついた。この曲をライブで聴くのは初めてだ。さびは「雨上がり」と同じような構成だと言うことにも気がついた。

そしていきなり鋭いギターが響く。
マーコさんの好きな「ドカドカうるさいロックンロールバンド」
そのままベースがボーンと響いて「キモチE」で一気に盛り上げ、
「愛し合ってるかい!!」で絶叫して「BABY何もかも」になだれ込んだ。

アンコールのオープニングは、CHABOが出てきて「清志郎にはまだまだ歌ってもらわなくちゃ困る!!みんなで清志郎を呼んでくれ~」武道館中に「キヨシロー」の声。
そしてアンコールが始まった。
いきなりあのぶっといベースのイントロ。
RCの看板「よォーこそ」だ。みんな熱狂した。
このにくい構成は、このあと、ライブに来た誰もが話題にした。

「ギター弾くしか能のないやつさ~ 古くからのおいらのダチ~さ~
紹介するぜ 仲井戸麗一~CHABO!!!」
「どうだい、のらないか、ヘイ、ドラマ~~~! 新井田耕三!!」
これが生で聞けるなんて、もう一生ないのかと思ってた。
嬉しくて体が勝手に動く。気が狂いそうになる。

そして「ROCK ME BABY」で叫びまくり
「雨上がりの夜空に」で飛び上がり、コブシを天に突き上げて
とうとう、メンバーが一列に並んで、肩を組んで、例の「礼」
ああ、終わっちゃった、こんな短く感じたライブは初めてだ・・・都民なお持っていたら、清志郎だけが戻ってきた。
ギター1本で、「LIKE A DREAM」
恥ずかしながらこの曲は知らなかった。"HAVE MARCY”の曲なんだってね。
「君の小さなその夢を ずっと MY HONEY そう信じて」
夢を諦めないで、というメッセージがストレートに伝わってくる。

清志郎はあんまり喋らなかった。それよりも歌を歌って、こんなに歌えるんだと見せつけてくれた。
多くはないMCの中で「俺みたいにどっか行ってたヤツが帰ってこれるように祈りを込めて」という意味の一言がさりげなく挟まっていた。
清志郎と同じようにガンと闘っている人たち。
誰もが清志郎みたいに元の場所に帰れた訳じゃない。
でも、だからこそ、夢を諦めないでといってくれたんだろう。

こうやって書いていると、セットリストもよく考えて作り込んであるのがよくわかる。
ライブのとは思えないくらい丁寧な作りのパンフ
そして入場の時に配られた「快気祝い」のステキな手ぬぐい。
スタッフも本当に魂を込めてこのライブを作ってきたこともわかる。

ものすごいたくさんの人たちの思いが集まって 
この武道館が思いに満たされてこの日を迎えた。

どうもありがとう。愛してます!!

モモちゃんとたっぺい君を見たのは何年ぶりだったろう。確か25周年の武道館の時に「オヤジの初めてのヒット曲だぜ」と「僕の好きな先生」を紹介してくれたから、13年ぶり? 娘と同じ歳だから、19歳になっているはずだ。

終わったあと、客のみんなが満ち足りた優しい顔をしていた。
「よかったね」「たまらん」「あっという間だった」「来てよかった」
そんな声がどの方向からも聞こえて、初対面同志の人がすぐに友達になった。
清志郎のファンというのは、昔はそうでもなかったかも知れないが、みんな大人になって、すごくいい雰囲気だ。そして今回の復活祭で、いっそうその優しさに磨きが掛かったように思う。

ちなみに名古屋から来たuさんに「開演前にアリーナで会いましょう」と連絡していたら、何と席が僕の真後ろだった。そのつながりから、信じられないような嬉しいラッキーが転がり込んできたのだが、まだ公表できない。

ほんとにゆめのようなよるだった。
いまも夢の中にいるみたいに放心状態。
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ラクに行こうぜ

2008年02月08日 | Weblog
清志郎完全復活ライブまであと3日だ。
気分もだんだん盛り上がってきた。

普段服装なんて気にしたことがないが、この日は特別。
無印のボロコートは止め、若向きのヤツを新調。
靴・ズボン・シャツはとりあえず好きなものを組み合わせて。

正月の風邪のおかげでだいぶ減量し、ちょっとシャープになった。
そこで、武道館で思い切り飛び跳ねられるようにダイエット継続。
当日までに73キロ台に突入だ~~

と、脳天気に考えていたら、職場で頭に来ることが続出。
さらに下らない仕事がまるでこの時をねらっていたかのように山ほど降りかかってきた。俺の原稿は「素晴らしすぎて発売できません」ではないが、個性的でダメなんだそうだ。誰からもクレームが来ない、オーソドックスで形式的で没個性なものが求められている。こんなことをやっているから、信じられないほど空疎でクソの役にもたたない副読本や研究紀要ができるんだな。
こんなことをやっているから今の学校はダメになるんだ~~~と叫びながら仕事をやっつける。どうにか目処が付いてきた。

タイトルはマキシシングル"JUMP”より。
"幸せになりたいけど がんばりたくな~い”
全くその通りだぜ! やってられるか。
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MTN

2008年02月03日 | Weblog
やった、雪だ。
しかも積もってる!
温暖化で、もう東京には雪なんか積もらないのかと心配していた。

僕は、圧倒的に夏より冬がいい。
畑仕事をして手がかじかんだ感じがいい。
北風に吹かれて身が締まる感じも好き。
澄んだ冬空に秩父の山並みが浮かぶのを見るのも好き。
いつかモンゴルに住みたい。

つれあいも浮かれて、雪見散歩にいこうという。
勉強中の息子も誘って、三宝寺池へ。
雪景色の中のカワセミや鴨を見て、
mさん宅に上がり込んでお茶を頂き、
ファミマでおでんを買う。
つれあいと息子は、どーでもいいことをあーだこーだ喋りまくって、
雪見の風情がちっとも感じられないのが難点だ。

冬は野菜もうまい。
特に今年、うちの畑でとれたほうれん草は、
ずっと放置プレイ状態だったので、どんどん甘くなり、
少量の肉と一緒に炒めるとしみじみ美味い。
白菜も、野菜だけで十分甘い。
ニンジンもびっくりするほど甘い。

息子に家の前の雪かきをさせた。
そうしたら、案の定、玄関から道路までの短いスロープに雪を盛り上げて
ソリ遊びをはじめた。
ソリで遊ぶのは8年ぶりくらいだなあ。
ちなみに彼は身長182センチ、20歳、サラリーマン。
もう卒業しましょう。
次の不燃ゴミに出すからな。ソリは。

雪は夜になっても降り続け、ようやくやんだ。
今、再度の雪かきが終わったところ。

そういえば、1月に、今夜は初雪、と報じられたことがあった。
その時、男の気象予報士が
「今夜は太平洋側の広い範囲で雨になります。そして雨は夜更け過ぎに雪へと変わるでしょう」といって、アレ、と思ったら
隣の女性アナウンサーがにっこり笑って「言えて良かったですね」。
結局その夜は空振りだったが。

さて、明日の研究発表会参加に備えて寝るとしよう。

タイトルはアルバム"Memphis"の最後の曲

"暑い日が続くよ~でも僕にはそれがちょうどいい気持ち~~!”

僕は
”寒い日が続くよ~”と言い換えて歌ってる。

ようやく風邪も治ってきた。
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