「佐藤長次兵衛日記」3冊の本です。
神谷陣屋の成立までの状況のお話。
笠間藩領神谷陣屋の成立と各村名主が書かれています。
年貢米と稗蔵
・・・5公5民(50%は幕府が、50%は農民が)から一揆前は8公2民へ
小川江筋及び野々口・・・水を巡る争い
領内田村郡内山村の凶作について
酒造株及び齊田塩について
片寄平蔵の妻たかの困りごと。
すなわち
片寄平蔵死後の借金の困りごと。
今回初めて知りました。
古吉里講(こきりこ)の「岩戸神楽」について
石炭1俵のお値段について
☆七拾五文・・・堀賃
☆七拾弐文・・・縄俵大
☆五拾五文・・・役永(税金)
☆三拾文・・・・會所入用(事務費用)
☆三百七拾三文・・・白水山~小名濵迄駄賃(運ぶ費用)
☆五拾六文・・・・・小名濵役永元船積入迄(荷役)
〆(合計)・・・・・五百六拾八文
と
当時の石炭1俵は高価なものでした!!
先日
いわき地域学會 第331回市民講座
笠間藩領郷宿「佐藤長次兵衛日記」について
講師は
山名隆弘先生(大國魂神社宮司・いわき地域学會顧問)
笠間藩領郷宿「佐藤長次兵衛日記」は
佐藤豊氏(平中神谷)が自宅の古文書を解読し
3冊の本を自費出版しましたが
この本は
江戸後期から明治初期のものが書かれていて
いろいろな面白い情報が詰まっています。
今回
山名先生は50日かけてこの本の内容を
9つにまとめて紹介されました。
☆はじめに
一、笠間藩領神谷陣屋の成立と各村名主
二、年貢米と稗蔵
三、小川江筋及び野々口
四、領内田村郡内山村の凶作
五、酒造株及び齊田塩
六、片寄平蔵の妻たか
七、古吉里講(こきりこ)の「岩戸神楽」
結びに
一つ一つは関連はありませんが、
どのお話も
次から次に玉手箱のように出てくるので
思わずあっという間に時間が過ぎてしまいました。
今回は3冊の本の中から
いくつかをし紹介されただけですので
またお話しをしていただきたいものです。
山名先生
貴重なお話ありがとうございました。