科博SCA サイエンスライティング分科会 (科博SCA-SW)

国立科学博物館サイエンスコミュニケータ・アソシエーション(科博SCA)サイエンスライティング分科会のブログです。

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サイエンスライティング研究会(共催)を開催しました

2015-11-25 22:11:09 | 実施報告

 2015年8月30日,東京・茗荷谷にて,サイエンスライティング研究会を開催しました。

 小説,ノンフィクションなど,エンターテイメントとしてのサイエンスライティングの第一線でご活躍中の瀬名秀明さんと植木不等式さんをお招きして,作品を書く際の心がけや工夫についてお話しいただきました。また,渡辺政隆さんにはサイエンスライティングを研究する立場から解説をいただきました。

 

 瀬名さんは,これまでのお仕事(小説,ノンフィクション,書評など)についてご紹介くださったあと,フィクション作家の立場からという企画者のお願いに沿ってお話しくださいました。

 例に挙げられたのは,現在連載進行中の『生まれかけの贈りもの』です。再生医療を題材としたこの作品は,書くにあたって取材の過程でいろいろと思うところがあり,主役になりそうな人(たとえば幹細胞の研究者)の周囲で頑張る,あまり主役にならない人たち(薬剤師,理学療法士,などなど)を描きたいと思ったそうです。

 後半には,SFの中で未来を描く手段についてのお話がありました。よくある方法の1つは,現時点のサイエンスから考えて,ありそうな未来を描くことです。そしてもう1つは,絶対にありえない物理法則を使うなど,ナンセンスを狙うこと。瀬名さんは,もう1つ,これらとは違うやり方を指摘しました。それは,現在のサイエンスを踏まえて,科学者が考えたこともないような未来を描くことです。この方法は,ほかの2つの方法と違って科学者から批判される可能性がありますが,瀬名さんは,こういうやり方をする人がいてもいいのではないかと思って書いているとのことでした。

 

 植木さんのお話は,まずペンネームの由来から始まりました(最近の大学生には説明するのが難しいそうです……)。

 ノンフィクションライターとしての経緯とバックグラウンドについてご紹介くださった後,ライティングの技法について,6つのポイントにまとめて解説してくださいました。6つのポイントとは,比喩,擬人化,スケール置換,つかみ(タイトルのつけ方),“逃げ”(簡潔に言い切って不正確な表現にならないよう文章が長く煩雑になることを避けるなど),ストーリーラインの仕立て方,です。これらはサイエンスに限らず,ライティング全般において重要なことです。

 それから,文章の機能についてお話しくださいました。「説明」することの効果の1つは「理解」ですが,もう1つ「説得」があります。特に,一般販売の書籍や不特定多数の人を相手とするところでの語りは,受け手の方々に「納得」という現象が起こってくれるよう,「説得」できたほうがよい場合が多々あります。ライティングは後者に重きを置いて書いているのでは,とのことでした。確かに,納得させないとお金は取れません。

 

 本研究会の企画者でもある渡辺さんは,相手が耳を傾けてくれるようなサイエンスコミュニケーションの基本はライティング,ストーリーテリングにあるにあると考え,ライティングにこだわっているとのことでした。日本にはそのよい例として科学者の随筆という伝統がありますが,近年見られる,キャラクター,マンガ,お酒など,さまざまなポップカルチャーとのコラボによる成功例もあります。本日はそのいくつかをご紹介くださいました。

 

 休憩時間を挟んで,講演者の方々には,参加者からの質問にお答えいただきました。時間が足りず全ての質問にお答えいただくことはできませんでしたが,たくさんの参考文献情報や,第一線で活躍なさっているからこそ出てくる印象的なお話を聞かせていただきました。

 具体的な技法についても教えていただきましたが,具体的な技法の前にまず「読んで読んで読みまくれ,書いて書いて書きまくれ」というお言葉が,強く心に刺さりました。

 

 ご登壇者のみなさま,ご参加くださったみなさま,ありがとうございました!

(質疑応答のひとコマ)

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サイエンスライティング研究会を開催します(共催)

2015-08-13 10:03:52 | 開催予告

2015年8月30日に,サイエンスライティング研究会との共催で研究会を開催いたします。
ふるってご参加ください。

本研究会は終了しました。たくさんのご参加,ありがとうございました。
実施報告はしばしお待ちください。 

◆◆サイエンスライティング研究会◆◆
『サイエンスライティングの技法はあるか:エンターテイメントとの相性』

 サイエンスライティングに特化した技法があるかどうかは,サイエンスライティングの実践および研究における課題の一つです。今回はその入り口として,瀬名秀明さんと植木不等式さんというサイエンスライティングの名手をお招きし,サイエンスをエンターテイメントに仕立てる上での心がけ、工夫などについて,それぞれフィクション作家とノンフィクション作家の立場からお話しいただきます。そして渡辺政隆さんにはサイエンスライティング研究の観点から,サイエンスライティングの課題と可能性についてお話しいただきます。

 ライティングのプロセスの具体例を知ることで,参加者のみなさまがご自分のライティングについて具体像を描けるようになれば幸いです。

【開催概要】
日 時:2015年8月30日(日)15:00〜17:00(14:30開場予定)
    ※前の時間に同開場でJASC研究会が開催されているため,開場時間は前後する場合があります
会 場:筑波大学東京キャンパス 文京校舎1階 120講義室
    (東京メトロ丸ノ内戦「茗荷谷」駅(出口1)から徒歩5分https://www.tsukuba.ac.jp/access/bunkyo_access.html )
対 象:どなたでも
定 員:50名(先着順,事前申し込み制)
参加費:無料

※当日は,記録・広報のために写真等の撮影をいたします。また,個人が特定できないかたちで,写真や発言内容をレポートとしてWEB等へ掲載させていただく場合があります。
※ご記入いただきました個人情報は,本研究会のご連絡にのみ使用いたします。

【お申し込み方法】
お申し込みフォーム
にて,必要事項をご記入ください。

お問い合わせ先 sw@kahaku.sc

【講演者】
瀬名秀明氏(小説家)
植木不等式氏(サイエンスライター)
渡辺政隆氏(筑波大学教授/サイエンスライター)

主 催:サイエンスライティング研究会  http://sciencewriting.info
    国立科学博物館サイエンスコミュニケータ・アソシエーション(科博SCA)サイエンスライティング分科会  http://blog.goo.ne.jp/sciencewriting

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第2回の勉強会を開催しました

2015-03-01 13:14:03 | 実施報告
2015年2月7日,東京・根津にて,サイエンスライティング勉強会を開催しました(今回はSCA会員の方のみを対象としたイベントでした)。
 
前半は,筆頭著者として『観察する目が変わる動物学入門』(ベレ出版)を出版なさった浅場明莉さん(SC6期)に,執筆のきっかけから出版にいたるまでの経緯や執筆の際の苦労話,工夫した点などをお話しいただきました。
 ※浅場明莉・菊水健史(著)『観察する目が変わる動物学入門』(ベレ出版,2014年)
 
専門的な内容を専門外の人に向けて語る際に大事なことは何か,編集・出版の実情も考慮しながら話は盛り上がりました。 
 
後半は,出版企画書の形式,企画作成のポイントなどについて,実際に出版社で編集のお仕事をなさっている熊谷現さん(SC3期)に教えていただき,実際の企画書や書籍を見ながら,一般向け書籍の企画案を作成するワークショップを行ないました。
 
企画書内容を参加者どうしで共有する時間が足りなかったのが残念ですが,それぞれの専門や関心を反映した面白そうな企画書ができあがりました。
 

【当日の概要】

サイエンスライティング勉強会〜販売ルートに乗る一般向け書籍を書く〜

●話題提供:浅場明莉さん(麻布大学大学院獣医学研究科動物応用科学専攻/日本学術振興会特別研究員/国立科学博物館認定サイエンスコミュニケータ)
「まさか!わたしが出版!?〜執筆の仕事が来たときにSC生が考えたこと〜」

 ●ワークショップ:模擬出版企画書作成

さまざまな体裁の書籍を参考にしながら,企画書ワークシートを使って模擬出版企画書を作成しました。

 

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予定通り開催いたします

2014-02-23 08:54:43 | 日記

本日のサイエンスライティング講座は予定通り開催いたします。

 

皆様にお会いできるのを楽しみにしています。

 

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申し込み受付中です

2014-01-30 22:26:16 | 日記

サイエンスライティング講座、すでに多くの方にお申込みいただいております!

まだまだ参加受付中ですので、どうぞお申込みください!

 

サイエンスコミュニケーションをやっているけれど、文章を書くのが苦手だ。伝わる文章ってなんだろう?科学をきちんと伝えながら人を惹きつける文章を書きたい。
 おそらくその一番の近道は、誰かと文章を見せ合い、批評しながらより良いものを作っていく「場」ではないでしょうか?
 科博SCAでは「サイエンスライティング勉強会」という分科会を設立し、初心者サイエンスコミュニケータが集まってサイエンスライティングについて研鑽する場を作ることにしました。

第一回目の勉強会を2月23日に開催しますので、ぜひご参加下さい!

 

【イベントタイトル】「サイエンスライティング講座〜サイエンスライターへの道も一文字から〜」
【日時】 2014年2月23日(日)13:00−15:00(12:45開場)
【会場】 国立科学博物館 地球館3階講義室
     (参加費無料。別途入館料がかかります)


【アドバイザー】
熊谷現さん、三股智子さん(国立科学博物館認定サイエンスコミュニケータ)

【対象】ー分自身のサイエンスコミュニケーション活動を、文章でアウトプットしたいと考えている方
科学的な内容を、一般の方にわかりやすい文章で伝えられるようになりたい、と考えている方

【申し込み方法】参加ご希望の方は、お申し込みフォームで必要事項をご記入下さい。

*開催の最終決定は当日の朝9時までにブログに掲載いたしますのでご確認の上ご来場下さい

【定員】20名(先着順とさせていただきます)

【事前課題】ある研究機関の広報誌に掲載する、という想定で、プレスリリースを基に研究紹介の記事を作成して下さい。
対象のプレスリリース:(http://www.keio.ac.jp/ja/press_release/2012/kr7a4300000bhe8c-att/130219_1.pdf
分量: 600〜800文字程度(タイトルも付けて下さい)
対象読者:中学生以上

【課題提出先】メールでsw@kahaku.sc(@を半角に直してください)までお送り下さい。

【締切】2月15日までにご提出頂いた分については、書かれた方の名前を伏せて一部コメントや議論の対象とさせていただきます。また、いただいた課題は講座の事前もしくは当日に共有して、当日活発な議論ができるようにします。
期限を過ぎてしまっても、メールでお送りいただくか、プリントアウトして当日お持ち下されば、時間に余裕があれば議論したいと思います。

※当日は、記録・広報のために写真等の撮影をいたします。また、個人が特定できないかたちで、写真や発言内容をレポートとしてWEB等へ掲載させていただく場合があります。

※お送りいただきました個人情報は本イベントおよび今後の勉強会開催のご案内にのみ使用いたします。

【主催】科博SCA(国立科学博物館サイエンスコミュニケータ・アソシエーション)
    サイエンスライティング分科会
【協力】国立科学博物館

お申込みはこちらから

 

 

一部の方には『サイエンスライティング勉強会』という名称で
本イベントをご案内をしておりましたが、正しいイベント名は
『サイエンスライティング講座』となります。
誤ったご案内をしてしまい、申し訳ありませんでした。
なお、イベント内容については変更はございません。

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