10月12日小泉会長は改めて代表選の実施を明言した。
8月26日に会長が執行部を集めて行った非公式の会議にて方針を打ち出して以来、宮川暫定代表(選挙管理委員長)によって選挙準備は進められているが、本当に実施されるのか疑問の声が上がっていた。今回の発言はそれらの声に応えたもの。
小泉会長は「この数年の停滞期を打破するために強力な指導体制を作る必要がある。この代表選を執行部のあり方を含めていろいろな議論をする機会としてもらいたい」と述べ、4月に総会を開催する意向を示した。
○代表候補者選びに混乱も
9月以降各会派の候補者選びが水面下で進んでいるが、波乱の展開になりそうだ。
そもそも8月の会議では、小泉会長は宮川元代表を「長期に渡る地位へのしがみつきと権力乱用によって会の混乱どころか会員たちの諦念を招いた」と厳しく指弾したにもかかわらず、代表選実施までの暫定代表に任命。会員たちはその意図を測りかねている。
リベラル系の会員は「宮川さんに引退の花道を用意したもの」と解釈するが、宮川会員に近い会員には「実質の代表指名」と見る向きもある。
10月にも最大会派のリベラル拳会構想は、9月に「リベラル勢力の結集という歴史的役割を終えた」として次世代拳会構想に名前を結成時のものに戻す予定。
「会長権の制限、代表権の民主的拡張」「自由なOB会」という従来からの主張は変えないものの「かえって分かりにくくなるのではないか」という声も根強く、勢力拡大に懸念が残る。
また山本・笠井・西尾の三頭体制の存在によって代表候補がすんなりと決まらないのも頭が痛い問題だ。
会内で予備選をするのか三者会議で決めるのか、ここでも意見が分かれている。
「会長権の強化」では一致している保守勢力も団結とは程遠い。
そもそも宮川暫定代表が所属するコブシネクストは、「強いOB会と強い会長を目指すとしながら自身の専横を是とする宮川氏の著しい言行不一致」を指摘する会員の離脱が相次ぎ、単独での候補者擁立は難しい情勢だ。
宮川会員は渡邉会員に会派の統一を打診しているが、渡邉会員は態度を留保している。
その一方で近年渡邉会員のFOBと小林会員のコブシトリプルは、「小泉会長の求心力によって集められたフリーに動くOBたちの結社として拳会を捉える」とする点で主張を一致させており、合流もあり得るのではないかと噂されるほどだ。
ネクストとFOB・トリプルの連合が実現すれば強力な勢力となるが、「宮川と渡邉の連携は一か月もったためしはないし、そもそも宮川と渡邉では勝てない」と言われており、先が見えない。
このような情勢下で存在感を増しているのが小川会員だ。
代表経験のない最後の大物会員とも言われる小川会員はこのところ複数の会員とも接触しており、近く新会派を立ち上げるという話もある。
従来から「本当の拳会を作る」とし、数々の改革案を出してきた小川会員が立つとなれば多くの会員の支持を集めるのは確実。
今回の台風の目ともなりそうだ。
8月26日に会長が執行部を集めて行った非公式の会議にて方針を打ち出して以来、宮川暫定代表(選挙管理委員長)によって選挙準備は進められているが、本当に実施されるのか疑問の声が上がっていた。今回の発言はそれらの声に応えたもの。
小泉会長は「この数年の停滞期を打破するために強力な指導体制を作る必要がある。この代表選を執行部のあり方を含めていろいろな議論をする機会としてもらいたい」と述べ、4月に総会を開催する意向を示した。
○代表候補者選びに混乱も
9月以降各会派の候補者選びが水面下で進んでいるが、波乱の展開になりそうだ。
そもそも8月の会議では、小泉会長は宮川元代表を「長期に渡る地位へのしがみつきと権力乱用によって会の混乱どころか会員たちの諦念を招いた」と厳しく指弾したにもかかわらず、代表選実施までの暫定代表に任命。会員たちはその意図を測りかねている。
リベラル系の会員は「宮川さんに引退の花道を用意したもの」と解釈するが、宮川会員に近い会員には「実質の代表指名」と見る向きもある。
10月にも最大会派のリベラル拳会構想は、9月に「リベラル勢力の結集という歴史的役割を終えた」として次世代拳会構想に名前を結成時のものに戻す予定。
「会長権の制限、代表権の民主的拡張」「自由なOB会」という従来からの主張は変えないものの「かえって分かりにくくなるのではないか」という声も根強く、勢力拡大に懸念が残る。
また山本・笠井・西尾の三頭体制の存在によって代表候補がすんなりと決まらないのも頭が痛い問題だ。
会内で予備選をするのか三者会議で決めるのか、ここでも意見が分かれている。
「会長権の強化」では一致している保守勢力も団結とは程遠い。
そもそも宮川暫定代表が所属するコブシネクストは、「強いOB会と強い会長を目指すとしながら自身の専横を是とする宮川氏の著しい言行不一致」を指摘する会員の離脱が相次ぎ、単独での候補者擁立は難しい情勢だ。
宮川会員は渡邉会員に会派の統一を打診しているが、渡邉会員は態度を留保している。
その一方で近年渡邉会員のFOBと小林会員のコブシトリプルは、「小泉会長の求心力によって集められたフリーに動くOBたちの結社として拳会を捉える」とする点で主張を一致させており、合流もあり得るのではないかと噂されるほどだ。
ネクストとFOB・トリプルの連合が実現すれば強力な勢力となるが、「宮川と渡邉の連携は一か月もったためしはないし、そもそも宮川と渡邉では勝てない」と言われており、先が見えない。
このような情勢下で存在感を増しているのが小川会員だ。
代表経験のない最後の大物会員とも言われる小川会員はこのところ複数の会員とも接触しており、近く新会派を立ち上げるという話もある。
従来から「本当の拳会を作る」とし、数々の改革案を出してきた小川会員が立つとなれば多くの会員の支持を集めるのは確実。
今回の台風の目ともなりそうだ。