普通の恋愛。5

2013-11-27 11:46:55 | 普通の恋愛。
我が家には、愛犬がいるのですが、
昨日は、笑えることがありました。
なにかというと、実は今、愛犬がハマっている
ビーフ味のドックフードがあるんですが。
それを、ササミ味に変えてみたら、
あまりにもテンションが、↓下降したので、
笑ってしまいました。
いやぁ。テンション下がる分る犬。
愛犬には悪いけど、かなり面白かった…。w









それでは、いつものようにいつもの言葉を。









相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。










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普通の恋愛。5









営業部の入り口付近が、
なにやら、ザワザワとしだした。

「…。なんだろ。」
「ああ。美作部長が、出張から
帰ったんだと思うよ。」
「ああ。そうなんですねぇ。」
「あとで、挨拶に行くからね。」
「はい…。」
「緊張する?」
「あ。いえ。そんなでも。」

小林は、不思議な顔をしていた。


******


「よし。」

なんとか、PCの環境が整ってきた。
あとは、アップデート掛けないとなぁ。。。

「牧野さん。」
「はい。」
「そろそろ。美作部長の所に、
挨拶に行こうか。」
「はい。わかりました。」

小林に続いて、部長席の方まで、
歩いて行く。

「美作部長。」
「どうしました?」
「新しい、営業補佐に牧野さんが、
今日から入りました。」
「宜しく。」
「牧野です。宜しくお願いします。」

そして、あきらは目を上げる。

「久しぶり。」
「お久しぶりです。」

「え?」

小林の目がきょとんとする。

「美作部長と知り合いなの?」
「えっと。」
「高校と大学の後輩なんですよ。」
「え?牧野さん。英徳?」
「はい。」

あたしは、すみません。という顔をして、
肩を竦めた。

「そうなんだ。」

「牧野。PCの状態は?」
「あと、アップデート掛けるだけです。」
「もう少し、かかるな。」
「はい。」
「明日の、午後までにこれ頼む。」
「美作部長。私でよろしいので?」
「何?出来ないの?」
「いえ。できます。」
「なら、宜しく。」
「わかりました。失礼します。」

「牧野さん。大丈夫?」
「ええ。大丈夫ですよ。何か、分からない
事がありましたら、質問させて下さい。」
「そうだね。」
「それから…。入ってすぐで申し訳ないのですが、
あと一台、パソコンが必要になってくると思うのですが。」
「分かった。手配しとく。」
「お願い致します。」

席に戻りながら、あたしは小林課長に、
お願いした。



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ワビスケ1

2013-11-24 11:30:14 | 物語。
朝夕が、冷え込む季節になりました。
昨日の朝の気温なんて、3.1度でした。
その日の朝方、家族が私の様子をみたら、
顔の半分位まで、布団に潜ってたそうで、
寒いんだなと判断して、オイルヒーターを
強くしてくれたそうです。
センキュー家族。(^^)/







それでは、いつものようにいつもの言葉を。









相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。









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ワビスケ1~控えめ










学生時代も過ぎ、F4に関わりのない会社に
就職して、早いもので5年。
今は、会社と一人暮らしの家の往復の日々。
あたしの家から会社までは歩いて、20分。
明るい商店街を通って行けるので、
買い物も便利。

充実した日々だけど、たまに学生の頃を
思い出す今日この頃。
というのも、あの人からイギリス勤務から、
日本に戻ったと、連絡があったからだ。

懐かしいななんて考えてたら、
会社近くまで来ていた。

ここを曲がったら、あの木ワビスケ。
この木を見ると、西門さんの庭を思い出す。
休み明けの今日は、綺麗に咲いてた。
立ち止まって、しばし見とれてたら、
視線を感じて、顔を上げる。

「綺麗で、見とれてしまいました。」

ワビスケの持ち主であろう女性は微笑んで、
立ち上がった。



塀の中から、パチンと数回音がする。

「褒めていただいて、ありがとう。
おすそ分けよ。受け取って?」

塀の上から差し出された手には、
3本のワビスケ。

「ありがとうございます。」

私は、3本のワビスケを大事に持って、
会社へ向かった。
バックから、社員証を取り出し、
守衛さんに見せて、会社へ入る。

中に入ると正面には、生け花。
受け付けの子が、毎朝手入れをしてる。
朝の挨拶をして、あたしは階段で3階まで
あがった。

まだ、少し時間が早いだけあって、
ガランとしてる課内。
ロッカーで制服に着替えて、
給油室に向かった。
戸棚の中から、小ぶりの日本花瓶を
取り出して、水を入れて、
ワビスケをさした。

「うん。いい感じ。」

課の入り口にある、棚の上に置いた。


*******


いつも通りの業務内容。
いつも通りの時間が過ぎて行き、
無事に過ぎて行くはずだった。
一本の電話が来るまでは。

後輩が一本の電話を、部長に取り次いだ
のは、視界に入っていたけれど。
その後、部長の慌てふためく様子が、
私の席からは、丸見えになっていて。

??

同僚が、椅子を滑らせて、
あたしにちかよってきた。

「つくし。部長何があったんだろうね。」
「うん。そうだね。」

「今日、残業になりそう?」
「ううん。定刻であがれそうだよ。」
「じゃあ、カフェでお茶していかない?」
「いいね。行こうか。」
「じゃあ、あとでね。」
「うん。」

部長が、課長を呼び、真剣な顔で、
話をしている。

厄介な事にならないといいけど。

と思うつくしがいた。
30分程経ったころ、総務の女子が、
会議室に集められた。
あたしは、梗子とともに一番後ろの
列にいた。

「急に集まってもらってすみません。
実は、明日取引先から急遽パーティの
招待を受けました。
ドレスコードが着物ということなので、
着物に慣れてる人は居ないですか。

10人いる女子がシーンとなった。

着物ね......。はぁ。

誰からも手があがらない。

「誰もいないですか?」

あたしは、良心と闘っていた。

これは、あげないが正解。
あたしは、華やかな所には、
出ちゃいけない。

「わかりました。では、公平に
くじ引きで決めましょう。」

元々から準備されていたらしい箱から
端から次々とくじを引いて行った。
手の中に一枚の紙があることになる。

「赤い丸が書いてあればあたりです。
どうぞ開いて下さい。」

部長の言葉に、各々は緊張しつつ紙を
開けた。


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何度でも君に恋をする。

2013-11-20 13:59:54 | 物語。
今朝は、用事で出かけました。
コートに手袋、そしてマフラーも
用意して、外気温に対抗です。
温かく、目的地に着くことが出来ました。
手袋とマフラーは、ホント、
寒さ対策には、良いと思います。はい。
特に手袋は、してるとしてないじゃ、
雲泥の差でございました。はぃ。









それでは、いつものようにいつもの言葉を。









相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
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ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。










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何度でも君に恋をする。










今、あたしの視界の中で
くつろいでいる美作さんは、
床の上に座って、
優しい笑顔を愛犬のボーダーコリーの
樹里に向けて、頭を撫でている。

初めて見た時は、ギョッとしたっけ。
だって。あの美作さんが、床の上に
座ってるんだよ。
確かに、掃除は行き届いていて、
綺麗だけどさ…。


…まきの、牧野。

あたしは、ハッとして美作さんへ
視線を移す。

「な、何?」
「又、思い出してただろ。」
「う…。」
「何度でも、思い出すみたいだな。」
「ふん。」

拗ねてみせると、あきらは笑って、
近くのテーブルへ寄って行った。
用意されているおしぼりで手を拭いて、
こちらに寄ってくる。
そして、あたしの隣りに座った。

「あのね。何度も言ってるだろ。」
「わかっているよ。」
「いーや。分かってないな。」
「ううん。分かってるつもり…。」
「牧野が分かってるのは、樹里に対して
だろ。」

俺の前には、その言葉にきょとんとする牧野つくし。
俺は、そんな君に、何度でも恋をする。
スッと近寄った俺にも気づかず、首をかしげる。


「俺が想ってるのは、牧野だよ。」


言ってから、数秒後、牧野が音を立てて
赤くなった。
耳まで赤くなった君が愛おしくて堪らない。
堪らなくなって、ギュッと抱きしめて。


「俺の腕の中にずっと閉じ込めておきたい
位だ。」


放心状態の君の顔を上へ向かせると、
君の瞳は、女性の瞳をして潤んでいた。
堪らなく愛しいキモチが募って、
俺は、君の唇にキスを降らす。


「牧野。愛してる。」

俺の腕の中で、つぶやくような小さな声で
言ってくれる君がいて…。


「私も美作さんを愛してる。」


そんな君に、何度でも恋してしまう
俺がいて、二人の世界に浸っていると、
足元から樹里の声がする。


クゥン。(あたしのことは?)


「美作さん。樹里が。」
「いいの。樹里は後。」
「え?ちょっと。」


手を突っ張って、離れようとする君を
俺は、腕の中に閉じ込めて、
熱いキスを、何度も降らすんだ。
俺が、何度も君に恋するように、
君にも恋して欲しいから。



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普通の恋愛4。

2013-11-17 11:57:00 | 普通の恋愛。
朝が、大分冷え込むようになってきました。
一桁台になることも、しばしば。
今の所家の中は、20度前後に保たれて
いますが、これから寒くなる事を考えて、
今年は、ニット帽を新調することにしました。

ちょうどネットで、可愛いのを見つけまして、
数日前に届いた所です。
南国九州といえども、寒い時は寒いので、
ニット帽で温かくいれたらなあと思っています。











それでは、いつものようにいつもの言葉を。









相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
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お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。











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普通の恋愛。4









異動の交付を受けて、
あたしは、その書類に、異動前の会社と同じ、
営業補佐という文字が目に入った。

「営業部は、6階です。案内させますので、
今日から、入って下さい。」

人事部の海原さんの後を着いて行く。

「お手数おかけしまして。」
「いえ。1階だけですので、階段で、
参ります。」
「はい。大丈夫です。」

階段を登り、営業フロアへとやってきた。
まだ、朝早くということで、
営業マンは、各々のディスクにいた。

「小林課長。」

営業部の入り口で、課長を呼び出す。
奥の方から、中背で温厚そうな
課長がやってきた。

「海原さん。あ。配属になった方だね。」
「はい。今日、配属になった、牧野さんです。」
「牧野です。宜しくお願いします。」
「こちらこそ、課長の小林です。」
「海原さん、案内、ありがとう。」
「いえ。」

海原は、あたしの方を向いて、軽く会釈をして、
人事部へ戻っていった。

「牧野さん。」
「はい。」
「牧野さんのディスクはこっち。付いて来て?」
「はい。」

小林課長の側のディスクに、PCがドンと置いてあって、
そこの席へと案内された。

「文具とか。足らないものは、総務にいけばもらえるから。
僕の印鑑が必要なら、言って。」
「わかりました。」
「今日は、とりあえず、パソコンのセットアップ
して下さい。」
「わかりました。」
「必要なソフトのディスクはこれね。」

小林は、自分の机の上に置いてあったものを、
つくしに手渡す。
終わったら、僕に戻してください。
「皆には、明日の朝、紹介します。
なんせ、忙しい部署だから、覚悟して。」

ニッコリ笑う小林課長に、あたしは苦笑しつつ、
返事をする。

「わかりました。」

あたしは、とりあえず、スーツの上を脱ぎ、
椅子に掛けた。
それから、バックを机の一番下の引き出しに、
バックを入れる。
パソコンの線をつなぎ、
そして、パソコンの環境を整えて行く。

インストールの待ち時間にボウとしていると、
小林課長に、声を掛けられた。

「牧野さん。パソコンの扱いなれてるね 。」
「そうですか?」
「今時の子は、総務に任せっきりのが、
多くてねぇ。」
「あはは。」

いつの間にやら、周囲は、留守番組の
営業マンだけと営業補佐らしい、
女子社員がいるだけになっていた。


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サンビタリア。

2013-11-13 13:04:50 | 物語。
寒くなってきました。
我が家の小さい居間も冷えてきたので、
去年から導入しているオイルヒーターの
スイッチを入れました。
いい具合に、温まってます。
これに、温かい紅茶を入れて、
物語を書き起こしていきます。
そんな、晩秋になってきました。








それでは、いつものようにいつもの言葉を。









相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。









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サンビタリア~私を見つめて。









ねえ。美作さん。
あたしね。
あたしだけ見つめて欲しい時が、
あるんだよ。

あたしは、ベランダで摘んだ、
サンビタリアの花を新聞紙に
包みながらのひとりごと。


*******


今は、両親が働いてくれているから、
高校の時ほどではないけれど、
国立の大学に入って、一人暮らし
しているんだ。
というのも、両親が働いているのは、
遠く青森県でだから。

あたし?
あたしは、今でももちろん、
自分の生活のために、
バイトしているよ。

夢子さんがオーナーの雑貨屋さん
なんだけれど。
とても良い時給で、助かっているんだ。

あたしが出勤して、まずする仕事は、
花の手入れをすること。
それから、店内のレジに飾ってある、
小さな花瓶に花を飾ること。

雑貨屋さんだから、バイトにしては、
ちょっとおしゃれな格好で行く。

白い綺麗目なブラウスに、
チェックのスカート。
それから、ニットのセーターを着て。

「おはようございます。」

そう言いながら、あたしは、店内に
入っていく。
すぐに、もう一人のバイトさん、
井上さんと夢子さんが振り返って、
挨拶をくれる。

「あら。可愛いお花ね。」
「サンビタリアって言うんです。
かすみ草と合わせたら、可愛いかなと
思いまして。」

夢子さんが、微笑んでくれる。

「ええ。可愛いと思うわ。」

あたしも微笑み返して、エプロンを
つけるために、レジの奥の部屋へ入る。
ロッカー代わりのクローゼットに、
鞄を入れて、ニットを脱いで、
エプロンを手にとってつけた。

窓の側にあるミニキッチンで、
ミニピッチャーに水を入れて、
サンビタリアの小さな花束を挿した。

「可愛い小物の側においてあげるね。」

つくしは、ミニピッチャーの側に、
小さくて可愛いリングツリーに、
ペアリングを掛けておいた。

「それ、欲しいの?」

あたしは、その声にドキンとした。
振り返りながら、その人を見上げる。
その人は、あたしの顔を覗き込みながら、
いたずらっこの目をして、
見つめていた。

「美作さん。どうしてそう思うの?」
「サンビタリアの花言葉は、私を見つめてだろ?」
「美作さんには、かなわないなぁ。」

あたしの小さな声を、あきらは拾って、
フッと微笑んだ。

「店員さん。そのペアリング下さい。」
「はい。」

その様子を見て、夢子さんと井上さんが、
ニコニコ笑っていた。
美作さんが、屈んで耳の側で言う。

「俺は、いつでも牧野を見つめてるよ。
左の薬指のは、もう少し待ってね。」
「へ?」
「言葉のとおりだよ。」

そう言いつつ、あきらは、ゆっくりと
サンビタリアをなでた。
その様子を見て、
あたしは、顔が赤くなっていくのを
感じずには、いられなかった。



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