赤坂ACTシアターで赤坂大歌舞伎を見て来ました。
2年前にも赤坂大歌舞伎を見ていたので、今回も見たいと思い
当日券で見ることにしました。
当日券にもかかわらず、上手側最前列
とても良い席で、見やすかったです。
今回の演目は『人情噺 文七元結』と『鷺娘』
『文七元結』は、もう何回も観ているお芝居ですが
今回は演技がとてもリアルに感じました。
やはりACTシアターという、普段の客層とは違う人々が見るというのを
意識しているんでしょうね。
あ、山田洋次さんが補綴でしたね。
円朝の人情噺を基にしたものですから、
笑って
泣いて
人の情は良いものだなぁとほっこりします
勘三郎さん、勘太郎さん、熱演。
秀太郎さん、舞台がしまります。
扇雀さん、もうっ笑ったぁ
とても面白かったです
私の席のまわりは、歌舞伎が初めてという人が多かったみたいで
『鷺娘』までの幕間に新鮮な感想が聞えて来ました。
後ろに座っていた会社員たち…
“歌舞伎ってもっと難しいと思ったけど
今のお芝居は、現代劇みたいだったね”
“歌舞伎ってしゃべっていることがぜんぜんわからないのかと思ったら
言っていることが全部わかった”
はい、そうです。これは世話物と言って
江戸時代の人たちから言うと現代劇。
登場人物も市井の人々、扱う題材もまわりで起こる事件だったり世相など。
だからわかりやすいですよね。
『鷺娘』は七之助さん。
劇場の外は、猛暑
でも舞台上は、幕が開くまえから鳴り物が
どんどんどんどんどんどんどんどん・・・
幕が開くと雪がしんしんと降っています。
白鷺の精が、白無垢姿で恋に悩む女心、恨みを踊ります。
2回の引きぬきで町娘姿になり、華やかな恋心をさまざま表していきます。
そして恋に迷った娘は
ぶっかえりで白鷺の羽をイメージする白に変わり
地獄の責め苦の踊りとなります。
雪もますます降ってきて、その白い世界で
瀕死の白鳥ならぬ鷺は、息絶えます。
七之助くん、すっごくきれいでした
玉三郎さんに指導していただいたのでしょうか。
責めの苦しさにもっと羽ばたかせて踊る方もいらっしゃいますが
品があって、悲しげで、とても良かったと思います
普通、歌舞伎は4演目ぐらいを観ることができると思うのですが
2演目というのはちょっと物足りないかな~とは思いつつ
舞台の大きさ、機構の違い、またチケット代などから
仕方ないかな。
でも観終わった感想は、満足
楽しかったぁ。
お土産に中村屋(新宿の和菓子屋さんではありません)と
青埜(赤坂もちで有名!)のコラボ餅
『感謝の喜もち』を買ってきました。
こういう企画もの、すぐに欲しくなっちゃいます。
でも企画だけでなく、美味しい!