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絆の法則

澤谷 鑛

2011年5月は、新しい展望を見据える月

2011-04-30 | Weblog

北莉ひろ美(ほりひろみ)

 

小さい頃山形の田舎に育った私は、毎年5月になると、菖蒲湯を思い出します。

 

それは、父が近くの畑からとってきたばかりの、肉厚で青々しい菖蒲をたっぷりと浮かべた湯につかり、鼻につくような独特の強さを感じさせながらも、どこか清々しさをも併せ持つ香りで、心もからだも温まった記憶です。

 

実際、菖蒲の薬効には、加温、腺病体質(虚弱で神経質なこども)の改善などがあると言われており、我が子の健やかな成長を願う親心を、その香りと温もりで、子どもなりに感じていたのでしょう。

 

さて、菖蒲の花言葉には、信頼 忍耐 あきらめ 優しい心 があります。

興味深いことに、それは、心理学で言うところの、喪失体験における4段階のステップと似ています。

 

信頼していた関係性に何らかの理由で離別が起こり、ショックを感じ、

          ↓ 

ただひたすら悲しみ、そしてその悲しみに耐え、

          ↓ 

現実を受け入れ、あきらめ(明らかに観ることで)、

          ↓ 

再生して、心をあらたな愛と優しさとで満たしていく

 

長い人生の中では、上記のようなことが何度か起こることでしょう。

それでも、健やかに生き抜いて欲しいという親の心が、菖蒲にはわかるのかも知れませんね。

 

ちなみに、上記の4つの過程で一番大事なのは、②の「悲しむ」ことです。

自分の力では及ばないと感じる切ない事が起こったら、ひたすら悲しみを感じきることが、次へのステップにつながります。

 

つらいですが、ここは「悲しみ切るという忍耐」しかないです・・・。

 

そうして、あきらめ、再生していく。

あきらめるとは、明らかに観ることの意で、現実をそのままに受け入れることです。

 

言葉にするとシンプルですが、喪失があまりにも非常と感じる場合は、現実をなかなか受け入れることができず、時には、③までの過程に何年もの年月を要することもあるでしょう。

 

しかし、人間は、何があっても、生き延びてきました。

過去の歴史を見ればあきらかで、だから私たちが、今生きているわけです。

 

人に頼ったり人と力を合わせながら、新しい世の中を作ってきました。

そのような、先達の忍耐強くたくましいDNAが、私たちには刻まれています。

 

ところで、数秘術では、20115月は「9」の月になり、これまでの悲しみや辛いことを乗り越え、だからこそ、強さのある優しさを表現できる、「新しい展望」を見据える時期です。

 

生かされている以上は、何があっても生きることを目的としている私たちに、今、宇宙が数字を通して伝えてくれていることは、

「忍耐強く、現実をしっかりと見つめ」

「必ず来る新しい未来のために、心を温もりと優しさで満たし、社会でそれを溢れさせ循環していく」

ということです。

 

この3月の子どもの卒業式で歌われた「贈る言葉」の歌詞に

♪「人は悲しみが多いほど、人には優しくできるのだから・・・」

という一節がありましたが、まさしく、新しい世界に飛び立つ子どもたちに伝えたい「強さを持つ、温もりと優しい心」です。

 

また、「心」を伝える、手段や具体的な行動は、それぞれの役割で違ってくるでしょうが、最初のステップとして、まずは自分の心の状況を人に話してみることが、とてもおススメです。

 

話すことで、新しいアイディアが湧いたり、勇気が引き出されたり、または、自分では気づかなかった押し込められていた感情が出てきたりします。すると、心の中がすっきりし、深いところの声が聴きやすくなり、自分ならではの行動の指針が見えて来ます。

 

自分らしい方法で、自分の心を、そして目の前の人の心を、強さを持つ、温もりと優しさで満たせたなら、素敵な世の中になると思いませんか?

 

この5月は、親が子どもの健やかな成長を願う様に、宇宙も私たち人間の魂の成長を願っているようです♪

 

数と色で幸せの扉を開くハートフルメッセンジャー 北莉ひろ美(ほりひろみ)


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16 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
しみ込む (谷川和英)
2011-04-30 08:45:00
山形の風景はいいですね。

この時期、残雪と新緑のコントラストが、とても鮮やかだった記憶があります。

山形も、津波の被害こそ報じられておりませんが、東日本大震災の影響は多大なものがあると思います。

今月のメッセージが、菖蒲湯のように、復興へ向け耐えておられる方々の心にしみ込んでいきますように・・・
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話す (もも)
2011-04-30 09:48:32
今月は、キャリアコンサルタント講座、従来から所属しているカウンセリングの勉強会と「話す、聴く」に浸る1カ月になります。

「それでいいんだ」と教えて下さりありがとうございました。
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北莉先生へ ()
2011-04-30 11:29:49
昨日の記事のコメントに、まさに、こんなところを抜けたことを、書いたばっかりでした・・・。

悲しみきる・・・。そうだったのですね・・・。

あきらめる・・・。明らかに観る・・・。
自分も相手も・・・。

ありがとうございました。
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③から④へ (ななみ)
2011-05-01 06:09:39
北莉さま、こんばんは。

昨年の11月の澤谷先生の東京講座でお世話になりました。
『7』『3』の数字のことをお聞きした七海です。
今、私の名前が『七海』7と3なのだと気がつきました。

喪失体験における4段階のステップの
今、やっと③から④へと移行段階になりました。

>宇宙も私たち人間の魂の成長を願っているようです
養成講座4期生にもなりましたので、一年間魂の成長できるよう学び深めたいと思います。

ありがとうございます。
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菖蒲湯 (ジン)
2011-05-01 06:10:58
子供の頃、父と弟と5月に菖蒲湯に入ったことを思い出しました。もう30年以上前ですね。懐かしく思います。

>人に頼ったり人と力を合わせながら、新しい世の中を作ってきました。
そうですね。協力して何かをやることって、すごく大きな力になると感じています。震災復興、仲間との絆、などなど…

>話すことで、新しいアイディアが湧いたり、勇気が引き出されたり、または、自分では気づかなかった押し込められていた感情が出てきたりします。すると、心の中がすっきりし、深いところの声が聴きやすくなり、自分ならではの行動の指針が見えて来ます。

昨日、京都のセミナーで体験談とオープンカウンセリングで話す機会をいただきました。自分が話すことで、何かがスタートを切った、そんな感じを受けました。

ありがとうございます。
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谷川和英さま (北莉ひろ美(ほりひろみ))
2011-05-01 06:11:52
優しい言葉を、ありがとうございます。
おっしゃる通り、今の山形は、コントラストの美しい季節ですね。
他の地にいらっしゃる方の記憶に残っていることが嬉しいです♪

この震災では、山形に住む年老いた両親にとって、
やはり寒さが一番こたえたようです。

残雪がまだあるということから想像できるように、
停電になると、室内も冷凍庫の寒さになってしまうのです・・・。
冷蔵庫には、凍っては困るものをしまうのですから。

そんな寒さの中で、咳をゴホゴホさせながらも
「被災地の方のほうがずっと大変だから」という、
健気な声には、
さすが第2次世界大戦を生き抜いてきた人たちは強いなぁと
心から感心しておりました。

ほんとうに、菖蒲湯の温もりが、
復興に向けて頑張っていらっしゃる方々にしみ込んでくれることを深く深く、祈っております。
返信する
もも様 (北莉ひろ美(ほりひろみ))
2011-05-01 06:12:48
素敵な肯定メッセージ、ありがとうございます。

「それでイイのだ~♪ それでイイのだ~♪・・・・♪」
「天才バカボンバカボンボン♪」こんな曲ありましたね。

天からいただいた才能を発揮すべく、
更なる勉強、素敵ですね!

ますますのご活躍を楽しみにしております♪
返信する
厘 様 (北莉ひろ美(ほりひろみ))
2011-05-01 06:14:03
素直なコメント、ありがとうございます。

素直な方は、成長するのが早いと言いますから、
次へのステップが楽しみですね!

もちろんその行程には、
ショックや怒り、悲しみ、あきらめなどが
何度も行ったり来たりしますので、
気を長く持つことも重要なようです♪

こちらこそ、ありがとうございました。
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ななみ様 (北莉ひろ美(ほりひろみ))
2011-05-01 06:15:13
その節はありがとうございました。
そしてご質問までいただき嬉しかったです。
素敵なお名前ですね!

今は③から④へ移行段階とのこと。

この時期に養成講座で学ぶということは、
きっとかけがえのない魂の成長になることでしょう☆

こちらこそ、ありがとうございます。
またお目にかかれるのを楽しみにしております♪
返信する
ジン様 (北莉ひろ美(ほりひろみ))
2011-05-01 06:16:04
菖蒲湯で思い出すのは、子どもの親になって久しい今でも、
自分が子どもの頃のことなんですよね・・・。 在り難く懐かしいです。

色んな意味において、
協力することで、本当に大きな力になりますね。

話すことで、新しいスタートを切ったように感じられたとのこと。

「話す」は、「放す」と同じ言霊ですから、
古いものが去り、必要なものが入るスペースができ、
まさしく新しいエナジーを感じられたのでしょう。
おめでとうございます!

こちらこそ、ありがとうございます。
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