絆の法則

澤谷 鑛

『102年目の母の日~亡き母へのメッセージ~』が届きました!

2009-04-30 | Weblog
『102年目の母の日~亡き母へのメッセージ~』が届きました!
                                          紅林千賀子

ポストにメール便が入っていました。
そうっと、ガムテープを外し、開けてみました。

私が投稿させていただいた文章が掲載されたとご連絡いただいたその本が、本当に届けられたのです!
カーネーションの花に彩られた表紙画の『102年目の母の日~亡き母へのメッセージ~』です!

本を覆う「母の日なんて大嫌い」という赤い帯は、本の企画・編集のため「Live on」を立ち上げた尾角光美(おかくてるみ)さんご自身の・・・また、自死により、母を亡くした彼女自身の・・・亡き母への愛を強烈に物語っているようでした。

そんな尾角さんよりのメッセージが入っていました。

【「102年目の母の日」にご寄稿いただいた皆様へ
・・・おかげさまで、4月20日、『102年目の母の日~亡き母へのメッセージ~』を長崎出版より刊行することができました。皆様にご寄稿いただいたこと、ご協力いただいたこと、心より感謝申し上げます。
・・・
 出版社より、寄稿者の皆様に、献本していただけることになりましたので、一冊お送りいたします。
 紀伊国屋、ジュンク堂など大型書店には、販売されているとのことです。
・・・インターネットからは、amazonやセブンアンドワイ、楽天ブックスなどで購入が可能です。

 なお、書籍の印税につきましては、今回の諸経費(製作にあたっての会議費用、交通費、イベント費用、広報費など)や、今後の活動経費にさせていただきたいと思います。どうかその点ご理解いただければ幸いです。
 今後ともLive onの活動を共に育んでいけるよう、皆様、ご協力よろしくお願いいたします。心より感謝をこめて。敬具
          2009年4月21日
          Live on 代表 尾角光美
          http://mother102.blog26.fc2.com/ 】

そしてまた、もう一枚の用紙には、こんな風にも綴られていました。

【 今までの活動の中で一貫して大事にしてきたメッセージは「いのちが肯定されるように」(=YES for life)です。YESには肯定と共に Youth Ending Suicide が込められています。

闇があるからこそ光が感じられるように。生と死で「いのち」であり、死を見つめることで生の実感が深まる。

亡くなった人との関係は、死後も豊かに深まり得るもので、消えてなくなるものでは、ない。 と思っています。
「生まれてきてよかった」、「生まれてきてくれてありがとう」という「いのち」への肯定感を大切に、豊かな社会づくりに向けて日々精進中です。
・・・
NHK(全国)、関西テレビ、毎日新聞、朝日新聞、共同通信、MBSラジオなどの報道を通じて多くの人に届き、「続けてほしい」という何通もの声をうけて「この先も続けてゆこう」と決めました。
そうして、今年より多くの人へと届けられるよう、出版の運びとなりました。
新たなつながりが生まれ、広がることを心より願っております。
※ 注 「グリーフ」とは、人やものなどを失ったときに生じる状態や反応のこと。たとえば、病気や災害、自殺などの死別によるものが挙げられる。怒りや悲しみや、否定感などが直後に表れたとしてもそれは「自然」な反応。 】

尾角さんの熱い想いが伝わってきました。
本に向かって合掌しました。

「はじめに」を読みました。

・・・亡くした人は、死が関係を断ち切るものでなく、むしろ亡き母と自分をつなぐ「母の日」を感じられるのではないかと。

亡くしていない人は、死があっての生で、今目の前に母が「存在」することをより実感できる機会になるのではと考えました。・・・

目次には、全国各地から、幅広い年齢のさまざまな方々が亡き母に宛てられた、それぞれの手紙にさまざまなタイトルが付けられていました。

私が、投稿させていただきました頃、PCが壊れて修理に出しておりましたし、実は、かなり凹み気味のときで・・・。でも、どうしても、これだけは送りたい・・・。
・・・締め切り最終日に、携帯からポチポチ打ちました。
後から解ったのですが、この記事の募集期間はたった2週間だったそうです。本当にタイミングが良かったようです。

「天国のママへ。 幸せにしていますか?」というタイトルの下に「紅林 千賀子」という名前が載っていました。
私の書いた文章は、とてもとても拙いものでした。
でもそれでも・・・やっとこれで・・・ 天国の母へ 私の想いが、送り届けられた・・・そんな気が致しました。

他に掲載されていた文章は、涙を拭わずにはいられない・・・とても素晴らしいものばかりでした。92歳の方が書かれたものもありました。また、私の養女である次女のように、幼い頃に、母親と死に別れ、継母に育てられた方が綴られた文章もありました。
また、自死によりお母さまを亡くされた尾角さんが、生前、共に過ごされた辛くやるせないほどのときが、綴られていました。

家族・健康・財産・・・多くのものを失いながら、うつ病になってしまわれたお母さま。父親の借金とともに、離婚され、身を粉にして働かれたお母さま。・・・そんな姿を見守ってこられた尾角さんは、小学校のときに不登校になり、居場所を求めて、手芸屋さんの方に編み物を教えていただいたそうです。その黒いマフラーを身に着け、亡くなる前の年の母の日に 光美さんから、プレゼントされたハンドバッグを持ち、公園のトイレにうずくまって、亡くなっていたのは、ちょうど、6年前のことだそうです。

100人いれば100通りの生死のあり方があるように、100人いれば100通りの親子のあり方があることを感じました。
本当に親子の絆は深いものだ。・・・と、つくづく感じました。

尾角さんが、悲しみも苦しみも満喫された上、「・・・で、そこからどう生きるか!」と、立ち止まり、そして立ち上がった私の娘ほどの年の彼女に、私は、どれほどの愛と勇気をいただいたことでしょう! 自分のこれまでが、恥ずかしいくらいでした。・・・でもだからこそ、応援と感謝のメッセージを送りたい! と思いました。

そんなきっかけになった、新聞記事は、少しよれよれになってしまいましたが、私のお守りとなり、大切に手帳に挟んでいます。

本当にどうお伝えしてよいかわからないほどの思いでいっぱいです。

5月10日(日)「母の日」の出版記念講演会には、必ず、伺ってお礼を申し上げてきたいと思っております。
そして、これからもずっと応援し続け、そこにお集まりの皆様方と また、多くの読者の方々と共に 益々しあわせになっていきたいと思います。

尾角さんは、綴られます。

【私が生まれたとき、お母さんはどんな気持ちでしたか。私が産まれてよかったと思うことが、19年間で一度でもありましたか。お母さんの声はもう返ってきません。でも、私が今生きることができているのは、私の「生」を想うお母さんがいるからではないかと思っています。】

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◇◇◇ 心錬講 第1期 開講要項 ◇◇◇
【開講日程】 2009/4~2009/6 (全11講)

《オンラインの講 Ⅰ》
 第4講   2009年 5月16日(土) 10:00~12:00
        オンライン開講(オープンカウンセリング)

《鍛の講》
 第5講   2009年 5月23日(土) 10:00~12:00
 第6講   2009年 5月23日(土) 13:00~16:00
    【ゲスト講師:竹岡 良輔氏(澤谷Jr・某外資系広告会社社員)】
 第7講   2009年 5月24日(日) 10:00~12:00

《オンラインの講 Ⅱ》
 第8講   2009年 6月13日(土) 10:00~12:00
        オンライン開講(オープンカウンセリング)

《錬の講》
 第9講   2009年 6月27日(土) 10:00~12:00
 第10講  2009年 6月27日(土) 13:00~16:00
    【ゲスト講師:池川 明氏(産婦人科医・医学博士)】
 第11講   2009年 6月28日(日) 10:00~12:00

【会場】  東京都内
【募集人数】  限定 30名様(5月2名・6月3名)
お申込は、以下サイトからどうぞ。
http://www.kou-sawatani.com/shinrenkou.html
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4 コメント

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どんな人生にも意味がありメッセージがある (野 乃 花)
2009-04-30 11:19:12
紅林さんおめでとうございます。

>100人いれば100通りの生死のあり方がある ように、100人いれば100通りの親子のあり 方があることを感じました。
 本当に親子の絆は深いものだ

 本当にそうですよね~。1人1人の人生には様々の物語があり同じ人生などありません。
どんな人生にも意味がありメッセージがあるのだろ思います。

 そのメッセージをどう受け取りどう生かしていくのかはその個人の心にあるのでしょう。
 1人1人の物語は多くの人の心の中で再び生きいかようにも変化していくのでしょう。素敵ですね。

 ぜひ、読んでみようと思います。
今年の母の日は心を揺さぶられそうです。ありがとうございました。
親がいない人はいない (紅林 千賀子)
2009-04-30 11:24:08
野乃花さん。

ありがとうございます!

>本当にそうですよね~。1人1人の人生には様々の物語があり同じ人生などありません。
どんな人生にも意味がありメッセージがあるのだろ思います。

看護師さんとして、お仕事され、
患者さんおひとりおひとりのお体だけでなく、
魂と向かいあっていらっしゃる野乃花さんだからこそのお言葉…。
…と深く感じました。

この世に親がいない人はいないように…
誰にとっても大切な さまざまな親子の絆。

この本に掲載されているさまざまな人生の真実のものがたりを拝読して…つくづくそう感じました。

さまざまな人生があって、さまざまな死がある…。

でも「死があるからこそ、生がある…」のは、みな同じなのだと思います。

丁寧に丁寧に生きていきたいものですね…。

心からありがとうございました!
亡き人とのつながり (山さん)
2009-05-02 12:07:57
紅林さんへ。

一度旧ブログへコメントを書かせていただいたのですが、新ブログになって消されてしまっていたので(苦笑)、再度書かせていただきました。

今回は投稿の採用おめでとうございます。
たくさんの人の目に触れることによって、その方々への幸せの礎になるのでしょうね。

母の日の起源について、今回はじめて知りました。亡き母親に捧げた日であったのですね。
それが現在、生きている母親に対しても感謝する日になっているというのは、興味深い流れではないでしょうか。天国へ行っても現世にいる我々とは繋がっているのだ、ということをあらためて認識させられた思いです。
「亡くした人は、死が関係を断ち切るものではなく、むしろ亡き母と自分をつなぐ「母の日」を感じられる」
「亡くしていない人は、死があっての生で、今目の前に母が「存在」することをより実感できる機会となるのでは」
というコメント、まさにその通りだと思います。

尾角さんは、お母さんを自死というかたちで亡くされているのですね。
自分も妻を同じようなかたちで亡くしました。
尾角さんが、今現在のところにまで到達されるにはかなりの険しい道のりがあったと思います。「母の日なんて大嫌い」という帯のコメントからもそれがうかがい知れます。
自分も妻をそういったかたちで自分と一緒にいてくれるように、そう実感できるように、なりたい。でもそれまでに、いろいろな気付きが必要でしょうね。
絆は永遠 (紅林千賀子)
2009-05-03 21:52:40
山さん。
たびたびコメントいただき、本当にありがとうございます!

本来「母の日」の起源が、
亡き母親に捧げたことがきっかけとなり、
それが現在、生きている母親に対しても
感謝する日となっている…
本当におっしゃるとおり、とても興味深いことですね。

>尾角さんが、今現在のところにまで到達されるには
かなりの険しい道のりがあったと思います。
「母の日なんて大嫌い」という帯のコメントからも
それがうかがい知れます。

ご存知のとおり、私の夫も、
先妻を山さんのように亡くしております。
親子であっても、夫婦であっても、
愛する人を亡くした悲しみは、はかり知れないものですね。

それでも、真摯に真正面から
ご自身と向かい合っていらっしゃる山さんを深く感じます。

そしてまた、だからこそ、こうして、
尾角さんのことを感じ入ることが出来るのではないでしょうか。

あの世へ行っても、絆は永遠だと私は思っています。

「死」があっての「生」…。
「死」があるからこそ、
今ここを丁寧に生かしていただきたいものですね。

心からありがとうございました!

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