日記帳

北海道昆虫大好き!の日記帳
管理人 SENNSE

あるオオイチモンジの死

2008年07月07日 00時38分41秒 | Weblog
この前の土曜日の事です。
帯広市の某所を車で走行中、大きな蝶が死んでいるのがチラッと横目から入ってきました。
運転中なので見えたのは一瞬。でもこの死んでいる蝶がオオイチモンジかもしれないと直感的に感じ車を急ブレーキで止め、そのままバックで見に行きました。
オオイチモンジじゃないと思えば素通りなんだけど・・・。

でもやはりオオイチモンジでした。(写真)

蝶マニアにとって憧れであるオオイチモンジ。
最初に思ったのは「あ~もったいない!」
どこかの車に轢かれて死んだんでしょう。

持ち帰って標本にしようかとも思ったのですが、羽の傷も凄くて標本にもならない。
車に轢かれて死ぬ蝶は1年間でどれくらいになるのだろう?
きっとたくさんの種類のたくさんの蝶が車に轢かれて死んでいるんだろうけど、目の前に横たわっているのはあのオオイチモンジである。

横たわって力尽きているオオイチモンジの周囲を、それよりかなり小さい蟻達が取り囲んでいる。巣に持ち帰ろうとしているのだ。
人間(私)の主観でもったいないと思ったオオイチモンジの死であるが、自然界の目線で見ると珍しい蝶も希少価値のある蝶も何も関係ない。
ただひとつの命。ただひとつの食糧にすぎない。
どんな蝶でもこうやって死んだら食べられて動物達の命に変わるんだ。
モンシロチョウでもモンキチョウでもウスバキチョウでも。

人間(私)は生きるためにたくさんの命を犠牲にして自分の命を保っていく。
しかし日本人は死んだら焼かれて灰になる。
自然界の持ちつ持たれつ、命のやり取りをしていないわけで、なんとも申し訳ない気がしてきた。
地球上の自然界の輪に入っていない。生きるためにいいだけ他の命を奪っているのに、死んだ後には自分の命を誰にも譲らず灰になる。

自分は死んだらどこかそこら辺に放り投げて欲しくなった。
それか土の中に埋めて欲しくなった。
そして魂の抜けた自分の肉体を他の生きものの命にして欲しい。

相当栄養持ってるよ~!

北海道昆虫大好き!

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