周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

3月24―30日

2013年03月31日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo ユリ科の花《ムスカリ》。ここは教会玄関前の小さな花壇。中央にポツリと咲くタンポポは初めて教会に来た人の違和感を現わしているようにも見える。ちなみにムスカリの花言葉は『寛大なる愛』『通じ合う心』『明るい未来』。反面、『失望』とか『失意』もあり「どないやねん?」と突っ込みたくなる。でも教会の玄関に咲く花として実にふさわしいではないか!

3/24(日) 歳を取ると涙もろくなるが『月桃の花』の上映会場ではハンカチで涙を拭くオバハンと、手でぬぐうオッサンがいっぱいいた。僕も泣きたかったが人前で泣くのは恥ずかしいので出来るだけガマンした。それでも出る涙の処理法をお教えしましょう。ぬぐうとバレるので、出すだけ出して、そっと扇いで乾かす。難儀な生き方や。

25(月) 寝つきが悪い僕は本を読んで眠くなったタイミングで電気を消す。でもこのタイミングがなかなか難しい。今や!と思って消したあと目が冴えたりする。それを何度も繰り返す。最悪の場合そのまま朝を迎える。これって、もしかしたら抱いて寝かせた子を布団に置くと目を覚まして泣くというアレの大人版かいな?

26(火) 31年前の今日、僕はこの教会に着任した。神学校を出たばかりの24歳。役員を経験したこともない僕が代表役員となり、こっそり膝の上に教憲教規の本を開き『役員会が処理すべき事項』を見ながら会議を進めた。そんな僕が今では教憲教規違反に問われながら牧師を続けとる。早よ裁かんと隠退してしまいますよ。

27(水) 英国人のマヤちゃんを映画に連れて行った。『フライト』というアメリカ映画。スラング(隠語/俗語)が多過ぎて意味が解らない部分もあったらしい。英語と米語は違うんやな。でも米国人は自分らの言葉が中心やと思っとる。まるで日本の標準語は関西弁やと言い張る大阪のオッサンのごとし。難儀な生き方や。

28(木) 桝田ボスのお見舞いの後はいつもボスママをお乗せして帰る。今日は錦帯橋の桜見物ルートをとった。7~8部咲きやが、さすがに桜の名所。充分に見頃。東京の上野公園では猫額のような場所に人がひしめき合っていた。その点、田舎はええ。樹下に人に座ってもらえなくて寂しそうな桜がまだいっぱいある。

29(金) 池田さんの新病院へ。ここでも個室なので、また小声で讃美歌を歌ってあげられる。ドアは閉まっとるかいな?あ~!ストッパーが付いていて空いとるがな!もしかして看護師さんも聴きたいの?僕は少しでも人の気配がすると、さえずれない小鳥みたいにデリケートで恥ずかしがり屋の中年親父なんですからね。

30(土) 昨秋のスタート時から無理なストーリー展開に腹が立ち、観ては疲れ、馬鹿らしくなり、なのに「次はどんなクソ内容か」が逆に気になってしまい、観続けてしまった連ドラ。でも最終回のセリフには共感した。「奇跡を起こすのは神様じゃなく私たち人間なんだから」。僕が最後まで観続けたのも、ある意味で奇跡か。


3月17―23日

2013年03月24日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo伊藤博文。萩の吉田松陰記念館には県内出身の歴代総理蝋人形がある。時期総理確定と言われ85年に人形だけ先に作ってしまった後、ポシャッてしまった安倍晋太郎の人形はどうなったんやろ?火を灯して燃やしたんやろか?直人や晋三のは作らんのかいね?とにかくたいがいキショイから一度ご覧あれ。お勧めはやっぱ夏場やろ。

3/17(日) 僕は天語を振った彼女が働くコンビニの常連。今日もレジで彼女と話をした。前に客年齢キーで29ボタンを押されたと言ったら「そのボタンは20代ですよ」と教えてくれた。僕は20代に見られた訳や!でもガッカリ。30~40代なら素直にうれしいがいくらなんでも20代なんてなあ。押し間違えを認めざるを得ない。

18(月) 何故かうちの教会の3月カレンダーが欲しいという声が2件も届いたので、「そんなもんで良けりゃ」と差し上げる。どうもカレンダーに掲載した写真がお目当てらしい。あんたも好きねえ~と言いたいが、たぶんそこまでして手に入れたとしても、きっと来客に見えない場所に貼られているに違いない。

19(火) 園児礼拝を頼まれて約束の一年が経った。今日で、やっとお役目ごめんかと思ったら、園長が「では来月ですが」と手帳を開き始めた。おお神よ!あなたはこんな私に「まだまだ修行を積みなさい」と仰せになるのですか?私は先月からアラ還に入ったのですよ。ていうか、モーセの十戒の話はもう勘弁してよね。

20(水) 沖縄戦終結50年を記念して作られた『月桃の花』をやっと観ることができた。実にいい映画やった。しかし文科省推定でありながら、完全予約出張制で一般上映どころかビデオ化もされていないという実に不思議な作品。ということは・・劇場内での撮影や録音は法律で禁じられとらんのかな?More More 映画泥棒。

21(木) 池田さんのお見舞いへ。まだしゃべることは出来ないけれど聞く方は大丈夫。そこで病室の戸を閉め、耳元で讃美歌を歌う。個室やからできる。大部屋で祈ったり歌ったりがなかなか出来ん。理由は単純「恥ずかしいから」やがな。「それでも牧師ですか?」と言われたら、「そういう牧師なんです」と応えるしかない。

22(金) 先日『二十四の瞳』を読み終えたので小豆島出身の中西さんからビデオを借りて観た。これが泣ける。日本中の人が『月桃』や『二十四』を観たら、何故憲法九条が必要なのかが分かる。防衛なんて屁の価値もない事が分かる。卒業の季節、今日も意味なく「屁の丸」が揚がり、「気味が悪い代」が歌われている。

23(土)「行けなくなったので」と知人から『キャッツ』のチケットを譲ってもらった。先月も行ったが不覚にも寝てしまったので今日はしっかりと観るぞ。普段の覚醒アイテムはアタリメやが、臭いが強烈なので出汁こんぶを持参。飲食禁止の場内で噛んでは観、観ては噛み。おかげで5分しか眠らずにすんだ。5分だけや!


3月10―16日

2013年03月17日 | 日記・エッセイ・コラム

Photoバレンタインのお返しに菓子を渡すホワイトデー。最近の菓子は決して安くない。人気キャラやホテルブランドまであり、おかげで今月一杯千円チョイで過ごさねばならない。糖分で僕の健康を阻害し、一ヶ月後に経済危機へと追い込み、しかもチョコをくれるのは身内からのみという精神的ダメージ!この理不尽に来年は毅然として闘うぞ!

3/10(日) 日没後、三階の隠し部屋の窓から目を皿のように、と言いたいところやが何ぶん細いので、目を横にしたドラ焼きのようにして西の空を凝視した。が、結局パンスターズ彗星は見えんかった。黄砂のせいやと中国を恨んだが、彗星自体も予想より暗かったらしい。ちなみに黄砂の原因は実は日本にも少しある。

11(月) 牧師会の夕食でバイキングに連れて行ってもらった。色んなメニューがある中、カニも食べ放題。次回いつ巡り会えるか分からんカニ。心おきなく食おうと皿にドッサリ盛った!まではええが。カニ酢が無い。カニ酢どころかポン酢、ゴマダレ、醤油すらない。味なし、いや味なマネしやがって!しかし敵ながら天晴や。

12(火) 先日コンビニで客年齢30代のキーを押された。その時たしかにマスクはしてました。押し間違いもあるやろ。店員も新人っぽかった。でもやったぜ!そして今日、いつものクリニックで血管硬化検査をする。結果「血管年齢60代後半」。押し間違えや!ドクターももはや高齢や。あ!そうや、マスクしてなかったからや。

13(水) 朝から雨。絶好のお出かけ日和とばかり広島にオープンした本屋に行く。ネットで買うのもええけど、やっぱ本は直接手に取って買うに限るなあ。ネットじゃほとんど中身が見られんし送料もかかるしな。さて、手に取って見るとあれもこれも欲しくなり、気が付きゃ7冊お買い上げ。やっぱ本を買うならネットに限る。

14(木) 昨日本屋の帰り平和公園に立ち寄ったが、そこで米核実験に対する抗議の座り込みがあったと朝刊の隅っこにチョコっと書いてあった。これが北朝鮮ならばテレビで大騒ぎやったろうに。北の核は危険やが、米の核は安全。北の原発は危険やが、日本の原発は安全。理由?日本の偉い政治家がそう言っとる。

15(金) 眠気覚ましにあまり食べたくないポップコーンのデカ盛りをポリポリ食べながら『レ・ミゼラブル』を観た。ポップコーンのおかげか作品の面白さかは不明やが、おかげさまで今回は最後まで眠らずに過ごせた。けど気付いたらデカ盛りカップはスッカラカン。血糖値もデカ盛りや。命かけて映画を見るってどないやねん。

16(土) 桝田ボスのお見舞いに西広島リハビリテーション病院へ。千葉から娘の直子さんも来ておられた。お見舞いに戴いたという手作りケーキとクッキーを「まだ食べられないので」とおすそ分けしてもらう。子供の頃バナナ欲しさに誰かのお見舞いに行った記憶がよみがえる。そんなつもりではない!ラッキー♪とは思ったけど。


3月3―9日

2013年03月10日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo周防大島のアロハ・オレンジにはギャング・ステーキ丼っちゅう名物があるが、この写真はそのギャングを特注で巨大化させた人呼んで『ゴッドファーザー・ステーキ丼』。僕が勝手に呼んだんやが。その重さ2.3kg。しかもこの巨大丼をうちの青年K子がペロッと食ってしまったからお立ち会い!ちなみにK子は「あと10kg痩せたい」と願う乙女。無理!

3/3(日) 今日は桃の節句。一昔前は雛飾りなど「天皇制や武家の身分社会を象徴するけしからんもの」と糾弾された。幼稚園がある教会は、飾るか飾らぬかで毎年恐々としていた。うちの今日の週報の挿絵はお雛さん。去年はイースターと花まつりとが重なったので、お釈迦さんの挿絵を掲載させていただきました。同業者のよしみです。

4(月) 上関原発計画が止まらない。県議会で知事が公約をくつがえした。政治家の公約違反など珍しくもないが、県民よりも党の方針を優先し、傍聴席からの抗議に大汗をかいて、しどろもどろ発言する知事の姿があわれで仕方がなかった。「魂を売る」という言葉があるが、それをする時きっと魂も痛かったやろな。せめてそう思いたい。

5(火) 作り始めたのは昨夜。大量の玉ねぎをペースト状になるまで炒め、角切りの牛肉を柔らかくするため赤ワインに浸し、ニンニクで炒め、ニンジンとリンゴのすりおろしに水と牛乳を入れ、隠し味にミソとガラムマサラを加え、徹底的に弱火で煮込み、計20時間もかけて作ったカレーが10分ほどで食われてしまう。はぁ、やれんで(山口弁)。

6(水) もう雪は降らんやろとスタッドレスからノーマルタイヤに交換する。結局今冬は一度もスタッドレスの出番がなかった。だが残念さはない。何度か降雪には出くわしたがその度に安心して走ることができたからな。保険と同じ。準備していることの安心感は得難い。ただ「もったいない」という気持ちは別。悔しくってしょうがおまへん。

7(木) 確定申告が終わった時、担当職員が「彩七(サイナ)ちゃんはお元気ですか?」と聞いてきた。なんと彩七の級友の母親だという。どことなく親身に担当してくれていたのはそれでか。うちの台所事情が全部知られてしもうた。でもありがたいことや。来年は脱税を黙認してもらおっと。脱税するほど稼いでから、ちゅう話なんやけどね。

8(金) 床本(寝床での読書の意。我流)で『二十四の瞳』を読んでいる。作者の壺井栄は小豆島に完成した記念碑の序幕式で挨拶を拒否した。理由は台座の字を書いたのが再軍備支持者の総理鳩山一郎やったからや。主催者が「何を話してもよい」と説得し、壺井は鳩山批判と反戦平和を語ったという。只者やないで、このおばはん。

9(土) 暗いニュースだらけの中、久しぶりに僕を興奮させたのは『パンスターズ彗星が明日太陽に最接近する』というニュース。天候さえ良けりゃ日没後の西の空に肉眼で見えるらしい。狭い地球でモメたりせず、もっと宇宙規模で物事を考えたいもんや。人種とか、領土とか、金とか、宗教とか、全てちっぽけに見えてくるに違いない。


2月24日―3月2日

2013年03月03日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo教会カレンダー。今月の挿絵画像は春らしいものにしようと生き物の恋の季節を選んだ。しかしこれを生物学的に見るか、「何ちゅうことを!」と見るかで、評価は天と地ほど変わる。実際さすがの僕もこれを配るのに決心がいった。生物学的に見ていないからかな?それよりもこれを家の壁に貼る勇気が教会の皆にはあるか?あぁ~あれは春だったね♪

2/24(日) 政治ニュースを見て凹んでいた気分を一気に復活させたのは『101歳のランナー/インドのシンさん引退』のニュース。理由を聴いて笑い転げた。「もう高齢だから」だって。思うに家族から、「爺ちゃん!ええかげんにやめんさい。途中で死んだらどうすんのよ?参加費もバカにならんのよ」てなことを言われたんやろな。

25(月) 寝床の中で思い出した。教区通信の原稿を書かにゃ!締め切りは28日。実はもっと前から何度も寝床で思い出していたんやが(そのまま寝てしまい朝になると忘れる)を繰り返してきたのだ。すぐに起きて赤マジックで「原稿」と書いたメモを机に貼っておく。あとはどうかこのメモを見ること自体を忘れませんように。

26(火) ベム・ベラと三人で焼きガキを食べに行く。今年は出来が良くないらしく小ぶりのものが多い。いつもなら網の上でバンバン破裂して身に危険すら及ぶのに今回の破裂は実におとなしい。僕としては弾け飛んだ殻や熱い汁がベムとベラを直撃し、強烈な思い出と、小さな傷あとを残してさしあげたかったんやけどなあ。

27(水) 劇団四季の『キャッツ』を観に行ったのはええが半分寝てしもた。面白くなかった訳ではない。この時期がいけんのや。花粉症で睡眠が浅い上、昼飯の後ときている。絶望的な睡魔が襲う。しかし劇の終わりにキレイな猫娘さんが握手をしに来てくれたのでいっぺんに開眼!どうせならもっと早よ来てよね。

28(木) 青年のS平が「おっちゃん。アロハオレンジに行かん?」と誘ってきた。通信原稿も書き上がったし、久しぶりにハワイ料理でも食いに行くか。K子も誘い、「お前ら千円だけ出したら何でも好きなもん食ってかまわんぞ」と豪語したまではええが支払いの段になって気付く。今週はカキとネコで出費して銭が足りんがな。

1(金) 反戦情報誌の森居さんが集金に来られた。最近はニュースや新聞を見ると気分が悪くなるという話しで盛り上がる。軍事,TPP,憲法,領土,教育,原発。どのネタも腹が立つ。「金があったらこの国から逃げ出したいですよ」などと言いつつ、誌代を払う段になって再び思い出した。財布はスッカラカンやったんや。

2(土) 自分では寝相が良い方だと思っているが、朝起きるといつもかけ布団が部屋の隅に押しやられていて、毛布一枚にくるまり寒さで目が覚める。まさか僕の寝相が悪いということか?そんな筈はないぞ。自分の寝姿をビデオにでも撮って観察できれば証明できるんやがなあ。きっと座敷わらしか枕返しが映っているに違いない。