周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

12月23―29日

2007年12月30日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo 「バナナ・ロイヤルをバニラで。トッピングはチョコレート」。この程度のセリフくらいサラッと言えるんやが、本番になるとどうしても言えん。いちいち店員に聞かれながら応えるのが関の山。理由はプライド。ええ大人がこんなセリフをスラスラ言うのは恥ずかしい。いつも「こんなの食べるの初めてや」という顔をしながらポイントカードを差し出す。

12/23(日) 大島教会のクリスマスを盛り上げよう!と宣伝したら、なんと周防から16人も参加。聖餐式のパンが足りず分け合う始末。ケーキもギリギリやった。もし信徒にだけパンを配っていたら充分足りていた。でも不足を分かち合って歩んでゆくのが教会の本来の姿なんよね。

24(月) イブの今夜はロウソク点してキャンドル礼拝。毎年思うことやが「主催ではなく参加するだけ」のクリスマスを迎えたい。たぶん現役で牧師をしている間はかなわぬ夢に終わるやろ。ただ考えようによれば毎年色んな人に囲まれるクリスマス。めっちゃぜいたくなことやなあ。

25(火) 最近の子供らはサンタが来る日だと思っていて、救い主の誕生を祝う日なんて知らないこの日。あと何年かすりゃ「クリスマスはキリストの誕生日だった」「へえぇぇぇ~!」ってな風にクイズに出題されるかもしれん。しかしそれで平和が保たれるならばイエスも本望に違いないクリスマス。

26(水) 以前ある牧師に「君の真剣な顔を初めて見た」と言われた。どうやらカルト被害家族の相談を受けている僕の姿を遠目で見ておられたらしい。家族はワラをもつかむ思いゆえ、こちらも真剣になるのは当然やが…その言い方って、普段の僕はいつもふざけてるように見えるってことよね。

27(木) 次男と僕はどうやら風邪を引いてしまったらしい。のどの痛みと咳だけで熱がないのがラッキーやが、今は寝込むわけにゃいかん。やることがいっぱいある。予定ではクリスマスが終わって、今週はゲーム三昧の時を過ごそうと思ってたんやがなあ…。今朝、妻・次女・三女が帰京。

28(金) 食卓の上に手紙と2万円。長女が我が家の窮状を気遣ってくれたのだ。そんな娘にメールを送る「小遣いの一部はもらった。残りの8万円は正月明けでええぞ」。とことん素直じゃない父親やのう。でも幸いなことにこの遺伝子は今のところ子供らの上には現れていないみたいや。

29(土) 長女も帰京。僕はすっかりのどがガラガラ。夜、保男が来てビール飲んで奇声を上げている。無理もない。大晦日も出勤やそうな。ご苦労やのう。しかし保男よ。せめて「うお~」とか「ギャオ~」とか理解できる範囲の奇声を上げろよな。お前の奇声はどう文字で表現してええか分からんぞ。


12月16―22日

2007年12月23日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo 町内の和風レストランに飾られたツリー。なぜか七夕飾りみたいに願い事を書いた短冊がギッシリと結ばれている。その中にこんなのがあった。『どうかサンタクロースが親でありませんように』。そう言えば、サンタが大国さんの姿で来たというマンガもあったなあ。今年のアメリカのサンタは不況のあおりまで食らっているそうな。

12/16(日) 大島の某ホテルの《北海道バイキングフェア》に行ったのはええが、なんやら雰囲気がおかしいぞ。夕食なのに司会者がいる。ゲストに無名歌手。ビンゴゲーム。「そんなの関係ねえ」と海パンで出てくるホテルのスタッフ!ロ…ローカル色全開やがな。なんちゅうか…貴重な体験でした。

17(月) 天語の作文騒動の最終報告。入選と書かれた賞状をもらって帰ってきた。すなわち、上(中国地区や全国レベル)には届かなかったということ。言わば『残念賞』みたいなもんやな。良かったのう天語よ。これで明日からまた晴れた心で生きてゆけるぞ。しかし天語。今回の教訓を

18(火) 忘れるな。不正をした時にドキドキした思いをいつまでも覚えておけ。大きくなってゆくとだんだんと忘れてしまうぞ。ええこと言うなあ。さすが天語のお父さん。状況が理解できない方は《9/27のジャーナル》を。息子の恥を再び蒸し返そうとしている。さすが天語のお父さん。

19(水) イルミネーションを点すため2年ぶりに登るイチョウ。数少ない得意芸を駆使し、果敢に木登りに挑戦したのはええが、運動不足のせいで息が切れること。木のテッペンでゼイゼイ息つく姿は自分でも「猟師に追いつめられた熊やろな」とわかる。でも絶景かな!玖珂の夜景よ。

20(木) それにしてもチンケなイルミやなあ。やっぱ総額1万円じゃこの程度か。欲しかった金色のイルミが売り切れで、今流行のLED(発光ダイオード)ライトを点したんやが、イチョウのデカさに完全に負けとる。デカさに負け、予算に負け、木登りに負け。ライトの色は青。ブルークリスマス。ああ…プレスリー。

21(金) 昼夜逆転した状態で我が家のクリスマスカードが完成。これでやっと他の仕事に取りかかれる。今年はカード作りで疲れた時に大島教会の友希に借りたゲームをして息抜きをした。だが息抜きし過ぎて何度も作業がおろそかにもなる始末。こら!友希。こんな時に僕にゲームを貸すな!

22(土) 全国の友人知人たちから次々とクリスマスカードが届く。この一枚々々に僕と同じ昼夜逆転の苦労が刻まれとるんやなあ。でも楽そうなカードもあるぞ。あ、こいつなんか手抜きやがな。おお!こいつはすごいがやっぱりうちの勝ちやな。(もはやカードの意味を取り違えとる僕でした)


12月9―15日

2007年12月16日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo 「はい」は一回だけ!こちらも「ゲジゲジ」ではなく「ゲジ」。ある夜、亀の里の事務所を訪ねて来てくれた。この客人は脚が15対あるから立派な大人。ちなみに日本のゲジはオオゲジとゲジの2種類。ネット検索したらヒットするのがほとんど害虫駆除ページ。そんなに嫌わんでやってくれ。と言いたいとこやが画面をクリックすると…キモイ人にはキモイかも。

12/9(日) 久しぶりに2時間に及ぶ役員会を開いた。普段なら30分もありゃ終わってしまう、会議を長引かせたのは、先日教団常議員会が出した、ある牧師への『退任勧告』をめぐって。うちも同罪。自首すべきか?という協議。もし退任すれば教団から退職金が1億ほど出るっちゅうなら…考えよか。

10(月) 治療しようとした歯の根っこが折れていたらしく、なんと抜歯されてしまった。あまりの急展開に固まる僕。おまけに出血が多くて5針も縫われる。よく気を失わんかったもんや(出来れば失いたかったが)。帰りに受付でいつものように「次回の予約ですが…」と言われ、再び気を失いそうになった。

11(火) 「肛門が熱い」と不安げに訴えていた天語やが、そのおそろしい『急性肛門熱血症』(言うまでもないがそんな病気は無い)の原因が判明した。昨日青年にもらった激辛スナック『ハバネロ』の食い過ぎ。でも待てよ、この肛門熱血症…何かの時に使えんやろか。懲らしめる時とかどうやろ。

12(水) 時々訪ねて来るホームレスのおじさんが小雨の中をやってきた。泊まるように勧めたが、ラーメンを食べ、オニギリを持ち、僕の古靴を履いて、イチョウの落ち葉を一枚拾うと「もらってもいいですか?」と言って立ち去った。落ち葉を一枚?変なおっさんやなあ。えー!もしかして、おキツネ様?

13(木) 教会のイルミまだ点かんの?と、彩七(サイナ)が友達から聞かれるらしい。地球温暖化を考えたら教会はエコであるべきや!…と言いたいとこやが、実は壊れたイルミを買い換える金が無い,取付けが面倒,よその家の方が豪華やから見劣りする…等が理由。なっさけない理由ばっかりやな。

14(金) 今夜は《ふたご座流星群》の極大日。思っていたよりもずっとたくさんの流れ星が夜空を横切った。毛布に包まりベランダに寝転んで眺める氷点下の天体ショー。イルミより遥かに美しい。ところで一昨日のおじさん…今夜はどこで寝てるんやろ?僕は毛布一枚じゃ15分が限界やった。

15(土) リクエストに応えるため、壊れたイルミをイチョウから取り外す。中2になった天語を木登りデビューさせた。お前には木登り名人の僕の遺伝子が受け継がれているはずや。でも木の上はメッチャ寒いぞ。あ!そうや!「何かの時」がこんな早く来るとは。天語よ、ハバネロ食って尻に火を点けてから登れ。


12月2―8日

2007年12月10日 | インポート

Photo 軽犯罪法違反!街路又は公園、その他公衆の集合する場所で、たんつばを吐き又は大小便をし、若しくはこれをさせた者…。油断したねH牧師。拘留又は科料に処されるぞ。でも彼の名誉のため弁護してあげよう。小用をもよおしたH牧師をある駅に案内したが、なんとWCが無かったのだ!経験者なら分かるやろ?誰も彼を裁けまい。しかし情けない格好やのう。

12/2(日) 大島教会の役員会を開いている間、友希が防波堤に魚釣りに行きよった。終わってから見に行ったら、ちょうど小アジが入れ食い中。おや?海面が変やぞ。水が青く光っている。夜光虫や!春から夏にかけて大発生するはずの夜光虫が冬の海にいる。これも温暖化の現われなんか?

3(月) 今週は珍しく予定の無い週やったが、色んな用が次々と入ってきた。せっかく《FF12》(友希に借りたゲーム)をやろうと思っていたのに大番狂わせや。《ドラクエ》がブームになった頃、早くゲームしたい一心で急いで帰ったこともある。あの頃は老いも若きも、悪から世界を救うのに夢中やった。

4(火) 今日は東京で『スピリチュアル&霊感被害110番』が臨時開設されている。相談電話が回ってくるかもしれんので、自主的に自宅待機をすることにした。しかしただ待機しているだけやから暇や。よし、今世界を救わずしていつ救う。結局、相談の電話は一件もなかったのに徹夜をしてしまった。

5(水) 千葉の精神科医・蟻塚ドクターが今夜の全国ニュース番組に出るというので知人にメールでふれまわった。ドクター自身も「今夜全国デビューします」って張り切っとったのに出演時間はたったの30秒。そういう僕も亀の里アパートの件で県内限定ながらも10分以上テレビに、しかも

6(木) 生出演!したことがある。新聞の番組欄には『亀の里の村田さんに聴く』とまで出ていたから驚きや。12年も前のお話し。あの時、思い切って芸能界にデビューしておきゃよかったなあ。今ごろはドラマの主人公くらいになっていたはずや。判断を誤った結果、未だに、しがない牧師のまま。

7(金) なんで山口にいる僕が1文にもならん相談を受けるために松江まで行くのか?自問自答しながら往復500kmのドライブ。松江まで来たんや(せめて温泉とそばでも…)と600円で温泉に15分浸かり、1300円のそばを5分でかきこむ。午後2時に出て帰宅は午前2時。ああ、統一協会。

8(土) 大島の友人のミカン畑へ。去年は「ハメられたでよ」と言いながらも保男が手伝ってくれたが、今年は岩国教会の牧師の息子、大地をハメる…いや手伝ってもらう。ミカン畑をのたうちまわること半日。ミカン狩りとミカン収穫は似ているようで大違い。その理由は明日以降、体が教えてくれるはず。


11月25日―12月1日

2007年12月02日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo 油断すると転げ落ちそうな急坂の細い道をゼイゼイ息を切らせて登った末にたどり着くのは岩国地区4教会の共同墓地。「死んでからでないと、ここには来れん」と愚痴る高齢者も多い。写真は納骨堂の上に立つ帆波(ホナ)。バチ当たりな!なんて言わないでくれ。屋根の上に溜まった落ち葉の掃除をしているのだ。

11/25(日) いよいよ始まった大島教会のキッチン礼拝。高い天井の礼拝堂は暖房効率が悪い。折りしも灯油高騰の折、経費も節減せにゃいけん。しかし温かいのはええが狭いキッチン、もし僕が説教を聴く側の立場やったらたまらんな。お互いがあまりに近すぎて居眠りもままならんで。

26(月) 神戸の姪からメール「来月石垣島に修学旅行。おじさんなら知り合いおるでしょ。この時期どんな服装がいいか聞いて」と。そこで琉球民族衣装を着た女性の写真を送ったら「たぶんそんな返事が来ると予想してました」と冷静な返信がきた。おじさんの負けや。石垣の先輩に電話して聞いてやろう。

27(火) 今年も色んな人の協力を受け、亀の里アパート支援募金依頼書発送作業が完了。年々献金額が減っている。不況のせいか?教会信徒の高齢化のせいか?でもそんな中で、なお献金を送ってくださる方がいることのありがたさ。金は「無い人たちの間で活発に循環する」んやな。

28(水) もう皆さんはお忘れかも知れませんが、天語の作文騒動のその後の報告です。どうやら上には選ばれんかったみたいで、今は本人も安心して日々を過ごしております。おそらく二度と代筆を頼むようなまねはしないでしょう。逆に、せっかく代筆してくれた青年は少しガッカリしとるでしょう。

29(木) 先月はじめに痛くて転げまわった右上部分の歯の治療が終わり、その治療代が14000円!ガ~ン!でも考えてみたら、あの転げまわった時に「3万で瞬時に痛みを止めてやる」と言われたとすりゃ僕は迷わず払っていたに違いない。これくらい安いもんよ!…と自分に言い聞かせる。

30(金) 広島に『私の小さなピアニスト』という映画を観に行く。最終日とレディースデーとが重なり見渡す限り女性客ばっかり。泣きどころ満載の作品ゆえ、映画館のあちこちからすすり泣く声が聞こえる。隣でシクシク、前でズルズル、後でウッウッ。理由はわからんが僕は手に汗にぎっていた。

1(土) 岩国基地問題に抗議する『怒りの1万人集会』が錦帯橋で開かれた。抗議の意思を持っているが参加していない人の数を考えると、間違いなくこの何倍にもなる。天語に感想を聞くと「イカ焼きが美味かった」と。まあええ。お祭り気分の参加者でも、この場に来るということは貴重な1万分の1人。