短歌：層（閏）

冷淡で白い陽射しに思い出すとある弥生のＡＣ”知層”




Hail Sathanas.

短歌：厚（閏）

山の神トンネルに出る白い子はどの季節でも厚着感なく





Hail Sathanas.

短歌：当（閏）

頂いた日から毎晩夢に出るご当地キティ青森りんご




Hail Sathanas.

短歌：浅（閏）

管理者の愛といわれて思い出す浅間モーターロッジの芝生




Hail Sathanas.

短歌：届（閏）

お届け物ですよの声で開けた戸に靴挟む某局の集金




Hail Sathanas.

短歌：剤（閏）

業務用消臭剤を置いてから風呂の鏡に居ない人影




Hail Sathanas.

短歌：15時の母親（閏）

ハロウィンの乱の合意に基づいておやつに入らぬバナナも貰う




Hail Sathanas.

短歌：懐（閏）

懐かしい写真を漁る手を止める幼き我の６本の指




Hail Sathanas.

短歌：冷（閏）

未来都の夜の霊感タクシーの座席に具した冷感シート




Hail Sathanas.

短歌：鴨（閏）

成功に近づいている我が人生デスクに絶やさない鴨サブレ




Hail Sathanas.

短歌：橋（閏）

いつ来ても赤い姿を見る前に眠気に負けて伏す琴平橋




Hail Sathanas.

短歌：鶴（閏）

鶴ヶ峰駅から５分首塚の白塗り地蔵隣の新築




Hail Sathanas.

短歌：毛糸（閏）

加藤茶のようなくしゃみが止まらない毛糸専門店を出てから




Hail Sathanas.

短歌：派（閏）

肉ならばブロックでしか買わぬ派の男性上司のめんどくささよ




Hail Sathanas.

短歌：緑（閏）

縁起物だと言われても写真じゅう埋めて不穏な緑のオーブ




Hail Sathanas.