【涼宮ハルヒの憂鬱】佐々木ss保管庫

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佐々木スレ4-588 佐々木の想い

2007-04-28 | その他

588 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/27(金) 23:15:48 ID:cpFAPcCI
>>585
●<僕にセリフの一つも与えないとは、ふふ、困ったものです。

とまあアッー! はともかく佐々木ネタ。1レスで終わる。
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「涼宮さん。
 今現在あなたが僕とキョンの関係をどう思っているかは大方予想がつくけれど、それは間違った認識だと伝えておくよ。
 初めて出会った時に僕はキョンの親友だと言ったね? その通りなんだ」
「例え僕達が同じ高校に通っていたとしても大学生になったとしても社会人になろうと熱帯夜に相部屋で一晩を過ごそうとそれは僕が僕でキョンがキョンである限り覆らない。 
 ……畢竟するに、僕はキョンの親友だと、そう言っておきたかった。
 しかるに愛憎入り混じる三角関係を構築しようという気もない。僕は、ただの親しい友人であり続けたいだけさ」
「そしてこの座をあなたに譲ろうという気も更々無い。キョンは僕の唯一の理解者であり、僕はキョンの唯一の理解者であるからだ。
 互いに心底で通じ合うものがあったのかもしれない。けれど、僕の知らない一年間に君達が結ばれる事は無かった。
 涼宮さんはキョンに自分を分からせようとしているだけで、キョンの事を分かってやろうとしていなかったんじゃないのかな? 
 学業についてだとか、行動のパターンといった表層のみを把握しただけでその全てを理解した気になっているんじゃないのか」
「我が親友は自己欺瞞の天才だ。しかと眼に捉えたものも彼の頭脳は透き通らせる。
 少しでも自惚れになってしまう要素があれば、直ちに無かったことにしてしまうのさ。
 一般的な男子が悦楽に忘我の極地へと至るような状況に立たされた時でも、彼はそれを冗談だと思い込む。そして否定する」
「身に覚えがあるかい? ……くっくっ、へえ。なるほど。
 ……ん? おや、他にも何か言いたそうだね」
「……くっ、くっ。
 ああ、そうだ。
 偽らずに心情を吐露するならば、僕は……あなたのことが、にくい」
「彼の側には僕以外の何者も存在させない」
「私の邪魔をしないで」
「彼を想い続けた私の、この……っ、こ……を、妨げないで」
「わたしはあのひとのとなりにいるだけでいい」
「わたし、は……」