8の字描いて転がって

くりかえすことのここちよさとつまらなさ

まさかさかさま

2016-01-29 17:49:50 | こども
ひと月ぶりに検診に行ったところ、お腹の子が逆子になっていた。
残りあとふた月ほど、果たしてどうなることやら。
自分自身が逆子で生まれ、その時の母の壮絶な体験談を幼い頃から聞かされた身としては
なんとしてでも普通に生みたいところなのだけれど、こればっかりはしょうがない。
無口な先生は9割は自然に治ることだし特に何もしなくてもいいよと言うけれど・・・。
予想だにしなかった帝王切開という何とも恐ろしい言葉が急浮上してきて、一日ビクビク
震えてしまった。
まわれまわれと説得を試みる日々。
雨が冷たくて心の底まで凍えそうだ。
春が待ち遠しい。春よ来い。早く来い。
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どきどきする

2016-01-16 18:06:09 | 日記
お腹がどんどん大きくなって、階段をのぼるのもひと苦労。
息子が手を引いて走ってくれるも、ついていくのがやっとこさ。
毎日フーフー息を吐き、ふらふらくらくらのらくらさっさ。
そんなこんなであっという間に日が暮れる。

ようやく始めた息子の幼稚園グッズ作りはなかなかはかどらないけれど、思った以上に楽しくて
もっとじっくりミシンに向き合う時間が欲しいくらい。
ゴトゴトゴトと動き出した瞬間、頭の中を真っ白にして布をそっと押さえながら先へ先へと送る。
細かい縫い目が次々と現れるのをただじっと見つめ、ようやく終わりを迎えたところでほっと安堵
の息を吐き、パチンとはさみで糸を切る時の達成感ときたら。

ただ母がミシンと向き合っている間に、部屋の中ではあちこち大事件が起こっていた。
ハロゲンヒーターはなぎ倒され、黄色いネコちゃん枕にはセロテープがいくつも貼られた状態で転
がっていた。
そしてなぜか親指の部分に穴の空いた靴下を履いた息子が立っている。
「どうしたの、これ?」と聞くと「はさみで切ったんだよ」とのこと。
はあぁ・・・・。
母が布をジャキジャキ切るのを見て、自分も布を切りたくなったらしい。
なにかがひとつできたと思ったら、なにかをひとつうしなっていた。
でもそういうもんなんだろう、人生ってやつは。
そんな気が、深くした。
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まだまだ侮れないちいさきひと

2016-01-05 18:10:09 | こども
息子がなんの前触れもなくぎゅっと抱きついてきたかと思うと「お母ちゃん、大好きだよ」
と呟いた。
「どうもありがとう」と返したその後、少し間を置いてこう言った。

「あんまり強く言い過ぎないでね」

ガツンと鈍器で殴られたような強い強い衝撃を受けた。
と同時に自分自身の未熟さを指摘されたことが恥ずかしくて恥ずかしくて、情けなくて、
どこかに逃げ出したいような、大きな穴を掘って埋めてほしいような気分になった。

ああ、この子のほうが私なんかより何枚も上手だ。
ひとは生きてきた年月の長さでは到底測れない。
たった3年でもいろんなものを観察し、吸収し、見事に立ち回っている息子に驚かされた。

直してほしいことを指摘する前に愛情があることをまず伝えること。
相手が冷静な時にきちんと自分の想いを伝えるほうが伝わりやすいということ。
おかげで静かに息子の気持ちを受け止めることができた。

「ごめんね、お母ちゃんきつい言い方になってることある?」と聞くと
「ん」とひと言、はにかみながら小さくうなずいた息子をぎゅううっと抱きしめた。
子育ては自分育て。
この言葉を実感する日々だ。

2016年の目標。
めんどくさいにおしつぶされず、時間がないという気分に追われず、毎日を丁寧にゆっくり
楽しみながら味わっていきたい。
今年もどうぞよろしくお願いします。

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