昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

エルさんの誕生日

2012-11-29 05:18:00 | 日記・エッセイ・コラム

今日は11月29日、「イイニクノヒ」。恒例のエルさんの誕生日である。昨年20歳の誕生日を迎えたと思ったら、もう時計の針が一年まわって21歳である。
つくづく時の経つのは早いものだと思う。
エルさんは今日は学校は休みだが、昼からBOPのバイト。最近の学生は学校とバイトの往復で、オカブが過ごしたような古き良き学生時代ののんびりとした生活を楽しめないようだ。まあ、これからさらに厳しさを増す世の中、親が心配しても仕方がない。この子の人生だ。好きなように生きろと常々言ってある。親の無責任なようだが、今の時代、こればかりは責任の取りようがない。本人が世の中の荒波にもまれながら活路を見出すしかない。
エルさんが帰ってきて、夕飯のパーティー。いつもなら「美登利寿司」の出前を取るところなのだが、今年は緊縮財政の結果、手作りの誕生パーティー。メインは鶏と茸の白ワイン・生クリーム煮。サラダとチーズ。デザートにフルーツ・パンチと、ケーキ。これだけでも十分満足できる。エルさんのケーキの蝋燭をフーで誕生パーティーのクライマックスが訪れる。
この子も自身悩みながらも健やかに成長している。親としては満足である。

山茶花の路地で帰れる子を待つや   素閑

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東京文化会館プラチナソワレ・小林道夫・工藤重典コンサート

2012-11-16 08:28:00 | アート・文化

久々に東京で工藤重典さんがコンサートを開くという。久々に聞きたいので7月にチケットを入手しておいた。そこで巡り巡って今日が訪れた次第。
工藤重典さんの岳父、横井敏明氏はオカブが若かった頃、一緒にラグビー観戦に連れて行ってもらったほど懇意にしていただいた。そもそものお近づきというのが、下北沢のおでん屋で隣り合わせに座ったところ、フルートの話題が出ていたので図々しくも、話に割り込んでいったという次第。下北沢のグランド・ピアノが2台置いてあるレッスン室のあるお宅にもお邪魔した。横井氏は京大で染料化学を勉強され、フジテレビのプロデューサーになったという異色の経歴の持ち主。奥様はピアニストで、ご自身もチェロをよくなさる。そして御嬢様が工藤重典氏夫人の雅子氏。懐かしい話である。
さて、今日の公演、実は工藤氏が主役ではなくてチェンバロ奏者の小林道夫氏がメイン。工藤氏はゲストという立場。しかし、ステージはやはりチェンバロ=伴奏、フルート=独奏、という力関係のために、工藤氏のほうが目立っていた。
ところで工藤氏の演奏、演奏の正確さやテクニックの確実さでは当代一流のものがあるが、音の艶、そしてホール一杯に響かせるソノリテのスケールの大きさが欲しいところ。いまは小さくこじんまりまとまっているという印象が強い。
曲目はJ.S.バッハの、C.P.E、J.Cのソナタから一曲づつ。アンコールの最期は管弦楽組曲二番のポロネーズだった。
アメ横の回転寿司に入り、ビール一杯でご帰館。

木枯らしや銀笛奏でる音楽堂     素閑

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教会の七五三

2012-11-04 08:05:00 | 日記・エッセイ・コラム

今年も巡ってきました七五三の季節。この時期はオカブの心は重い。教会で七五三があるからだ。
オカブとしては教会で七五三(当教会ではこども祝福式と称している)をやること自体はやぶさかではない。しかし、その目的が、こどもの親が神社に七五三に連れて行ってしまうことを妨げるためというのであれば、なかなか釈然としないものがある。
七五三はもともと日本古来の行事である。それをあろうことか奪取した挙句、そちらの神社には行ってはいけないというのはあまりにも狭量であろう。
もとより、信教の自由の時代である。オカブの教会は幼稚園が併設されていて、キリスト教主義の保育を行っているが、ここに幼児を通わせている親はみんながみんなクリスチャンではない。神社でばっさばっさとやってほしければやってもらえばいいのである。それを済ませてから教会に来たっていいだろう。これも偶像礼拝というならば、キリスト教側の偶像礼拝の取り違えである。「偶像礼拝」とは、私たちが普遍的に持っている金銭への執着など、神に勝って愛を注ぐことがあってはいけないという、自戒を込めた戒めである。七五三に神社に行くのが偶像礼拝とは言えないであろう。まあ、難しいことは抜きにして、この日は、午後のこども祝福式は教会学校副校長のオカブが代役で千歳飴ならぬ、お菓子の袋詰めを渡す係り。
しかし、こどもはみな可愛いものである。無垢なこどもを前にして、つまらない煩悩に惑わされた自分を反省。

声あげてまろび駆けるや七五三     素閑

 

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