昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

かーたんの一年検診

2017-07-03 17:23:50 | 健康・病気

かーたんが大腸がんの手術をしたのが去年の6月3日。
それから1年が過ぎた。
一年目ということなので、大掛かりな検査を先週やった。
血液検査に、CTスキャン、内視鏡検査。特に内視鏡検査は、辛かったらしい。
そして、結果が今日出るので、東京医療センターの外科外来に聞きに行った。
かーたんも、この検査結果にはハラハラドキドキものだったという。
受診する前に腹拵え。
病院のレストランで昼食をとる。
何時もは蕎麦や饂飩を食うのだが、今日は大事の検査結果を聞きにいくので勝負服ならぬ勝負食。
オカブは「病に勝つ」にかけてカツカレー、かーたんはハンバーグ定食。
どうも家は食うものばかりが先行しがちだが、一番、生に直結するものなので仕方がない。
1時に受診。
結果は、異状無し。
かーたんもオカブも心の中で躍り上がった。
カツカレーが効いたのであろうか?
その後の家路は炎暑にもかかわらず足取りも軽かった。

汗流し命の糧のカレー食う   素閑


かーたんの術後一年検診

2017-06-26 15:08:29 | 健康・病気

かーたんが大腸がんの手術を受けてから6月3日で1年が経過した。
そこで、発表会後の1週間の休みを利用して、東京医療センターで術後1年の検診を受けることにする。
今日は血液検査とMRIと胃カメラ。
昨日の晩の7時から絶食状態で、胃カメラの検査が終わるまでかーたんは頑張った。
胃カメラが終わって、麻酔が切れるまで少しふらふらするという。
しばらく待合室のソファで休んでいる。
麻酔が弱まってきたら、かーたんはお腹がすいたという。
しかし、こってりしたものや脂っこいものは食べられない。
病院の食堂できつねうどんを食べる。
オカブはざるそばでお相伴。
あさってには大腸の内視鏡検査で、結果が出るのは来週の月曜だ。それまで気が抜けない。

五月雨に花の行方を尋ねたり   素閑




東京医療センターに行ってきた。

2017-02-06 15:57:20 | 健康・病気

かーたんが、大腸癌手術をして1年弱になろうとしている。
先週で続けていた補助療法の抗がん剤治療も終わった。
先の金曜日に、採血とCTスキャンの検査を受け、今日、東京医療センターに結果を聞きに行った。
異常なしとの結果が出た。
ただ、肥満気味で脂肪肝の兆候があるという。
そこで、癌の予後の生活予防の他に、主治医の先生に肥満対策の食餌などについても伺ってきた。
診察の前に、病院の食堂で食事をした。
オカブは盛り蕎麦二枚。
かーたんは日替わり弁当。鶏の照り焼きにトンカツなどが入っている。それに加えて、かーたんはケーキ。
これは肥るはずだ。
かーたんも、今日の診察結果を聞いて、ダイエットを開始する決意ができたようだ。
経過は良好とは言え、まだまだ闘病は続く。

君あれや春の命の芽吹くとき   素閑 


かーたんが突然、抗がん剤の副作用に冒された!?

2016-12-12 18:14:29 | 健康・病気

朝、かーたんが手首から手の甲にかけて、強張って痛いという。
かーたん曰く、これは抗がん剤の副作用に違いない。抗癌剤の服用を止めねばという。
オカブは、月曜は丁度、東京医療センターの担当の先生が外来の当番なので、相談して聞いてみれば?と言った。
そこで、かーたんは東京医療センターに電話してみた。外来のナースステーションの看護婦さんが応対したみたいで、すぐ来なさいという風に言われたと、とれた。
そこで予約の2時半めがけて、東京医療センターに、行ってみる。
外来の先生とご相談すると、これは抗がん剤の副作用ではない、この科に来るのはお門違いだと、きつ~い一言を頂いた。
かーたんは、かなりめげていた。相当、ショックのようだった。
本人曰く「まだ、大腸がんに罹ったという事実が受け入れられない」そうだ。
そうした、精神的なケアもしてくれる医療機関にかかりたいという。
すぐには、見つからないだろうから、オカブができるだけケアしてあげるよ、と言っておいた。
でも、かーたんの落ち込みは治らない。三茶へ向かうバスの中でもずっと涙ぐんでいた。
三茶に着いて、お昼ごはんが食べたいという。この人のストレス解消法の一番は、まず腹に何か入れることである。
スパゲッティが食べたいという。それでは、と三茶の『ジョリパ』に入る。
席にはすぐに案内された。
シーザース・サラダに、かーたんは魚介類のトマト煮パスタなるものを、オカブはペペロンチーノ、そしてデカンタで赤のハウスワイン。かーたんはドリンク・バー。
かーたんが、涙を拭いながら、生命の源である食物を必死に食べている姿は意地らしい。
オカブのワインというのが気が引ける。
お支払いは3400円余り。
西友で夕飯のおかずを買って、キャロットの地下に停めていた自転車を押して、家までとぼとぼ帰った。

妻は病み冷たい風の吹く街や   素閑


 


東京医療センターに行ってきました。かーたん抗がん剤治療4クール目。

2016-11-14 18:59:29 | 健康・病気

かーたんが急性咽頭炎に先月罹って、抗がん剤治療の3クール目が半ばで途切れた。
そこで、今日は4クール目の開始で、東京医療センターの外科外来を訪れた。
昼前に病院に着いて、採血をする。
そして、診察の予約時間まで間があるので、病院のレストランで食事。
オカブはざる蕎麦二枚、かーたんはB定食なるもの。なにやらチキンのチリソース煮に茶碗蒸し、漬物、みそ汁、ご飯がついている。そっちのほうが美味そうだが仕方がない。
しかし、オカブは毎度毎度、この病院には食いに来ているかのようだ。
蕎麦を啜りつつ、かーたんとつれずれなるがままのことを話す。
時間が来て、診察。
簡単に終わった。予定通り、抗がん剤治療の4クール目を開始するべく、薬を処方してもらった。
薬局で、薬を買う。しかし、抗がん剤とはなぜにこうも値段が高いのか?話題の「オプジーボ」などは1年間治療すると、3500万円だそうである。目が飛び出る。国民皆保険の日本に住んでいて良かった。
かーたんのがんとの闘いは続く。オカブも頑張らねば。
しかし、今日は病院も薬局も、異常に空いている。何かあったのだろうか?
渋谷行きのバスで、三茶まで。晩のおかずを買って歩いて帰った。

曇り空枯れ枝にぶく天を指す   素閑 


かーたんが退院した。

2016-10-19 15:05:19 | 健康・病気

急性咽頭炎で東京医療センターに入院していたかーたんが退院した。
本人もオカブもこの入院中ゆっくり休養・静養し、次の鋭気を貯めて行こうという考えだったが、いろいろ抱えている問題の野暮用で、入院中も頻繁にメールのやり取り。
休めたのは退院前日の一日だけというのが本人の弁。
しかしこの入院中オカブも気疲れも含めて疲れた。
来週は耳鼻科の外来。
夏に患った大腸がんの治療と併せて新たな療養生活が始まる。

退院の妻のうたた寝金木犀   素閑 


かーたんの手術後経過。

2016-06-20 22:35:18 | 健康・病気

かーたんの手術後の外来診察で東京医療センターに行ってきた。
術後の経過を主治医に報告し、病理学検査の結果を聞いた。
リンパ節に2か所の転移があると告げられた。
今後、放置するか、飲み薬中心の抗がん剤治療をするか、同じく点滴中心のものにするか、3つの選択肢から選んでくださいという。
放置した場合と、抗癌剤治療した場合のリスクの差は数パーセントというが、その数パーセントは大きい。
しかし2種の抗癌剤治療でも、副作用や、治療にかかる時間的負担で一長一短がある。
特に飲み薬の抗癌剤治療では、手足に痺れが出る副作用があり、ピアノ演奏を職業としているかーたんにとってはどうしても避けたい方法だ。
残るは点滴による治療だが、初期に入院して肩にスポットを埋める手術をして、その後、一か月に一回、48時間の点滴療法を自宅でやらなければならない。これも負担が大きい。しかし7月11日の次回外来までに決めなければならない。
最善の方法を祈るばかりだ。

先ごろから、我が家の庭の紫陽花が見頃となっている。シーボルトは日本での愛人のことを「マクロフィラ」と呼んだ。紫陽花のことである。何かもの哀しい。
シーボルトは、アルフォンス・ドーデーの短編『盲目の皇帝』にも出てくる(『月曜物語』所載)恵まれない晩年だったようだ。

紫陽花や我が麗しの恋ありて   素閑 

 


かーたんの食餌療法

2016-06-11 19:53:17 | 健康・病気

かーたんが大腸癌の手術から退院して家での療養生活が始まった。
かーたんは3年前にごく初期の乳癌の切除手術を受けており、その時の教訓から、癌には肥満が大敵とばかりに、糖質制限食を試みた。
今回の大腸癌は、その時の偏った食餌内容が遠因ではないかと疑っている。
とにかく、ベーコン、ハム、ソーセージと加工肉を食べまくった。
加工肉にどれだけ発癌性があるかは別として、偏った食餌内容は絶対に身体によくない。
病院を退院するとき、病院側からかーたんは食餌指導を受けてきた。
当面は、病院食に準じたものを食べてくださいということ。どちらかというと脂と繊維質を避けた、柔らかい物主体の食餌である。
そこで、今日の夕飯の内容は、鶏笹身とニョッキ、人参、タマネギのシチュー。ぐだぐだに茹でたほうれん草。黒糖パンだった。 
かーたんが自分で作った。
ついでにオカブはツナ缶と玉ねぎ入りスパゲッティ・ナポリタン風。超大盛である。
オカブの飯は、台所仕事が面倒くさいので、惣菜で済まそうと思ったが、不経済なので自分で作ることにした。
しかし、惣菜にしても自作にしても内容が偏っている。
オカブのほうが先に逝きそうである。
今日の午後は、かーたんは歯医者に治療に、オカブは銀座の山野楽器にフルートの調整に行ってきた。
そろそろ我が家も普通の生活を取り戻しつつある。

五月雨の上がりて陽の陰妻の病み   素閑 


かーたんの退院。

2016-06-10 11:26:57 | 健康・病気

かーたんの大腸癌の手術から一週間、昨日、術後の経過も良好だから、入院治療するべきことはもうない。明日か明後日、いずれでも都合の良い時に退院してよい、との主治医からの指示があった。
そこで予定より一日、早く、今日の金曜日に退院した。
オカブは7時過ぎに病院に行き、煩雑な退院手続きを済ませて、タクシーで15分ほど飛ばして、家に帰りついた。
思えば、手術をしたのが先週の金曜日である。それが一週間で日常生活ができるまでに回復した。現代の医学の進歩は凄い。
今、かーたんは居間で寛いでいる。
昼食は、お気に入りの自家製野菜・リンゴジュースとお粥だ。
しばらく、病人食の食事が続き、湯船に浸かる入浴ができない他は、ほぼ普通の日常生活ができる。
手術の傷の快復の為には運動をしたほうがいいそうだ。
あとはリンパに転移していないことを祈るばかりだが、まずは一安心だ。

木々の葉も皆祝せよと梅雨の晴   素閑 


かーたんの手術の成功。

2016-06-03 23:13:20 | 健康・病気

今日、かーたんの大腸癌の手術が終わった。
9時30分より手術室に入り、2時40分に終わった。
最初、執刀医から5~6時間かかる手術と聞かされていたので、意外に早く終わったという感覚だった。
手術は理想的なプロセスで順調に進行したとのこと。
縫合不全も、合併症の可能性もほぼないだろうという説明でまずはほっとしている。
病院を出てきたときには、かーたんは身体に管を通され、ベッドに縛り付けられていた。
しかし、明日からは歩けるという。
快復が待たれる。
あとは、リンパに転移していないことを祈るのみである。

さわやかに晴れ渡りたる六月や   素閑