土人の花器に山帰来
先日の蛇の抜け殻は三日ほど雨どいにひっかかったままゆらゆらと揺れておりました。いったいどなたが処理するのかしら?・・・・と眺めつつ、いつの間にやら外れております。
で・・・・誰が片づけるん?(一か所の破れもない見事な抜け殻です。マジマジ眺める私もどうかと思いつつ・・・・。)と、また二日が過ぎる。
はい・はい・どうせ私がやるのでしょ!
はいはい・・・・素手でつかんで持ってくる。
土人 「おまえ~・そんな気持ち悪いモノぶら下げて持ってくるな~~~~。」
凛 「????なんで?お財布に入れるんじゃないん?」
土人 無言・・・・・。
ハサミで切って手作りした小袋にでも「涅槃団子」と一緒に入れ、家族に渡そうと思っておりましたのに・・・・・・。ダメ?
仏様も嫌がるか・・・・・・?
と、こんな日々を繰り返し25年が過ぎ去ったわけで。この一見に幼馴染から「逞しくなったのね・・・。」のお褒めのコメントを頂き・・・・よせばいいのに振り返る。
やらなくてもいいのなら・・・・私もやらない。誰もやらないのだもの・・・・・。
まっ、キャーとかイヤ~ンとか言って許されるタイプでもなく・・・・確かに。
肝が据わってしまったか・・・・・いやまだだと思っているけど。
結婚してから何度か鴨や鳥(何の鳥かは不明・・・・絶対に教えてもらえないのだ。小鳥といって渡される。やや怪しげなるブツ。)を頂いた・・・・。はい・モロ現物。毛がついたまま・・・・のブツです。
まさか・・・・・ねぇ~。うら若い嫁に捌けと言わんだろ~。と踏んだ私。姑はやらない・・・土人も当然固辞。舅は毛を毟るまではなんとか・・・・。
この成り行きだと・・・はっ・・・マジですか?やれない人より何でも出来ちゃう人の方がカッコイイと愚かしくも思っていた私だ。ジタバタするのもなんだかね~と当たり前のような顔して素知らぬふりで捌いてしもうた。(当時の私はかなりな妊婦、何カ月だったろう・・・・。鴨の首を落すのだけは殺生と、舅にさせた。あっ真っ黒のサングラスも着けたっけ。)
大人6人夕飯で食した時・・・・・・
舅「脂ありすぎやな~。」 だから・・・・マズイっちゅうこと?
別時
実家にひとりで行く用事があった。ちょうど昼どき。ゆきこさん(実母)にあり合わせで用意してもらう中、テーブル上のお赤飯のパックを見つける。このお赤飯でいいよ~っと言うと・・・。
ゆきこさん「これは昨日のだからだめ。身重のあなたに昨日のものなんか食べさせるわけはいかないのよ。」
・・・・・・・・・・・なるほどねぇ~。娘と嫁の違いをしみじみ感じたわけで・・・。
ナンダカンダと事どもをやり過ごしていく度に逞しさが増して行く・・・・。
すべての事に愛ある故の逞しさ・・・・・です。
・・・・・・と回想す。