御菓子調進所 山海堂                   ~出会い 出し会い 分かち会い そこに創造がある~

北陸 山中温泉にある 御菓子調進所 山海堂の亭主が書いています。
まだまだ初心者ですが頑張っています。

おったから饅頭

2006-08-30 13:30:40 | 和菓子
9月2日(土)に「おったからまつり」が開催されます。

そこで当店もこの祭りが少しでも盛り上がればの願いを込めて、「おったから饅

頭」なるものを創りました。

     

積んでは崩し、積んでは崩しを繰り返し10回目でこれができました。

まぶしてある粉は大麦を炒って作ったおちらし粉です。



求肥のようでもあり、ういろうのようでもあり、わらびもちのようでもあるような

食感の皮の中に非常にあっさりとした漉し餡と黒豆を入れたもの、と緑色の

うぐいす豆を入れたものの2種類創ってみました。

(3~4年前からこういう食感の菓子を創ってみたいと思っていたので、
いい機会を与えてもらいました)

     


     



higedebuさんのブログの中で彼は試食段階のとき、妙にエロティックで、

それでいて食欲(?)を誘うような名をつけていてくれましたが、菓銘はまだ

決まっておりません。

お客様の声を聞きながら、通年商品として菓銘も含め、販売するかどうか考えたい

と思っております。


尚、当日は「赤飯」・「わらびもち」・「花こおり」なども特価にて販売の予定です。



また、翌9月3日(日)は『山中節道中流し』が行われますので

山中温泉に泊まってみたい!と思った皆様方、心より歓迎いたします。

そして、湯の本町商店街でも趣向を凝らして皆様をお待ちしていますので、お誘い

合わせの上「おったからまつり」であなただけの【お宝】を見つけて下さい。


笹巻羊羹

2006-08-22 09:01:17 | 和菓子
       


今年は本当に暑い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?


毎日、35度ほどの気温が続く夏の暑い季節と、毎日雪の降る寒い冬とでは過ごしや

すさでどちらを選ぶかかと考えてみたのですが、・・・迷うことなく「夏」です。


冬は、白い恐怖の大王が降臨して来るので、常夏のところに住みたいくらいです。

今年の冬のような「屋根雪下ろし」はもう御免被りたいですね。



また、夏の暑い日の風呂上りに飲むビールと、冬の寒い日仕事が終わった後呑む五

臓六腑にしみわたる燗酒ではどちらに軍配が上がるでしょうか?

これは迷います。


燗酒も捨てがたいところですが、寒さをこらえて呑む酒は悲壮感が漂いますので、

やっぱりこれも、開放感いっぱいの夏のビールですかね。


そんなわけで「暑い、暑い」と愚痴はこぼさず、この言葉は社交辞令としての

挨拶だけにしておきたいものですね。


と、いうことで今日は冷やしても美味しい笹巻羊羹のご紹介です。


この羊羹も創業以来作り続けている100年商品の一つです。
時代にあわせて今は、低甘味で淡い味に仕上げています。


一般的に羊羹というとアルミのチューブに流し込んだものが殆んどですが、この羊

羹は「はだか羊羹」とも言われるように、大きなな容器(羊羹舟といいます)に流

し固めて切ったものを竹の皮で包みます。



このまま冷蔵庫に入れたままにしておくと、外側がシャリシャリ
(糖化といいます)となり、これを好む方も沢山います。


竹の皮で巻くのに、どうして笹巻き?

初代の亀吉さんに聞いてみねばわかりません。


夏でも冬でも、1年中美味しい「笹巻き羊羹」をどうぞ召し上がれ。






越の舞

2006-08-08 19:13:13 | 和菓子
暦の上では、土用も終わり今日から秋が始まります。

立秋といっても、名ばかりで大変暑い日が続いております。

100年続いているお菓子ということで、前に「土用餅」を紹介しましたが、

今回も明治39年創業以来作っている「越の舞」を採り上げた

いと思います。 山中温泉にゆかりのある、白鷺の和菓子です。


       

この商品は「葛湯」であり、湯呑み茶碗に1個入れ熱湯を注ぎスプーンで混ぜると

出来上がりです。お好みで抹茶を入れたり、コーヒーを入れたりといろんな召し上

がり方ができます。  私のおすすめはウイスキーです。



砂糖と片栗粉と葛粉をよくもみ混ぜます。



木型に入れて型をとります。このあと、季節によりますが、
2~3日乾燥させてから包装して、完成です。


お湯が冷めてたりして、よく固まらない場合は電子レンジで30秒かけてもらえば

とろっと透き通った葛湯のできあがりです。

暑いときはそのあとよーく冷やしてお召し上がり下さい。



寒いときは、ふーふーと熱いのをたべて、風邪を退散!

暑いときは、すーすーと冷たいのをたべて、暑気払い! といきましょう。

加川良

2006-08-02 19:30:02 | 音楽
先日、高田渡の3枚組アンソロジーを聴いていたら、加川良が一曲「赤土の下で」

という曲を熱唱していました。久しぶりに聴く、加川良もいいもんだと思いデビュ

ー・アルバムの『教訓』をかけたところ、思い出した!  思い出した!



教訓 by 加川良




セカンド・アルバムの『親愛なるQに捧ぐ』をあいつに貸していたことを。




親愛なるQに捧ぐ by 加川良



N・Gという男です。高校も名前どおり、NGになったけど、今はどこでなにをし

ているのやら?  風の便りも聞かないし・・・

以前は金沢でSHOPもしていたというのに。

おもしろい男で、私に日本のフォーク・ソングとギターを教えてくれた男でした。



同窓会が近づくと、昔のことを想い出してしまいますね。