御菓子調進所 山海堂                   ~出会い 出し会い 分かち会い そこに創造がある~

北陸 山中温泉にある 御菓子調進所 山海堂の亭主が書いています。
まだまだ初心者ですが頑張っています。

酒の効用

2006-07-27 21:47:14 | 暮らし・生活
つらい一日でした。

1軒目はおもしろく、2軒目は楽しく、3軒目は殆んど記憶がない。

朝から水ばかり3ℓくらい飲んだかもしれない。


呑みに行く前に妻から、シンデレラのように0時までに帰って来るように、と言わ

れたのですが、何時に帰ったのか記憶がない。

「ガラスの靴」でも履いて出かけたのなら言われたとおりに帰ったのかもしれない

のですけど、「畳敷きの雪駄」では初めから無理というものです。



それにしても、もう若くないのかな?と思うことが時々あります。

二日酔いの日に顕著なのですが、脳の細胞がどんどん壊れている、脳が溶けてきた

脳のニューロンやシナプスと言われるものが無くなったのでは、という思いに駆ら

れるときがちょくちょくあるのです。




ただ、それとは逆にこの肝臓、よく働いてくれます。

毎日、アルコールですべての臓器を消毒してるから元気なのかな?と自分に都合よ

く解釈しております。が、健康診断にはもう5~6年以上はご無沙汰しているので

少しは気になっているのが本音です。


と、こんなことを書きながら液体はいつの間にやら『水』から「ビール」そして

「ワイン」から「焼酎」に変化した今日この頃でありました。


土用餅

2006-07-20 08:01:03 | 和菓子
今日、7月20日は土用の入りです。立秋の8月8日まで続き、1年で一番暑い時

季とされています。

この山中温泉では暑気払いに「土用餅」を食べる慣習が古くからあります。

当店は今年で創業100年経った(100周年記念を何かしないといけないか

な?)わけですから、100年前から作っているいくつかの菓子のひとつです。






22~3年前までは、中のお餅は白餅にしていたのですが、「よもぎ」は古来よ

り邪気を払う妙薬としてのいわれがあるので、これを白餅に搗きこみ「草もち」に

して小豆つぶあんで包みました。

餡は通常、前日もしくはそれ以前に炊いて冷めたものを使うものなのですが、土用

餅やおはぎに関しては炊きたての熱い餡を使用します。糖度が非常に低いために傷

みやすいからです。この作りかたはおそらく当店だけで、普通では冷めた餡を使用

するのが常識です。






今年も土用の丑は2度あります。

7月23日と、8月4日です。  お金に余裕のある人は「うなぎ」も食べて、こ

の夏をのりきりましょう!

そうでない人は『土用餅』だけで、のりきりましょう!


変形ジャケット

2006-07-17 20:53:40 | 音楽
2月に餃子の長楽さんで開催しました『長楽レコード・ジャケット展』に出品したレコードの数々が、まだ戻って来たままの状態で放置してあった
ので片付けねばと思い、1枚手に取ってみると「ファミリー」というバンドの変形ジャケットを手にしていました。

それじゃ、これから不定期ではありますが、変形ジャケットの紹介を何回かしよう! と思いつき・・・・まず第1弾としてこれです。


バンドスタンド by ファミリー



かなり大きくなり過ぎましたが、開いた状態です。


この「ファミリー」は「トラフィック」や有名アーティスト寄せ集めスーパーバンド「ブラインド・フェイス」でのベーシスト、リック・グレッチを生み出した
バンドです。
「バンドスタンド」は彼らの6枚目に当たります。


なお、このレコードは紙ジャケ・完全限定生産でCDとして発売されました。

麦羹

2006-07-14 21:25:11 | 和菓子
茶房 庵さまの和菓子が麦かんに変わりました。

この水菓子は「おちらし粉」を使った、昔懐かしい香ばしい味の和菓子です。

「おちらし粉」は大麦を炒って粉にしたもので、地域によって「はったい粉」や

「麦こがし」などいろいろな呼び名があります。

落雁に使っても、美味しいですよ。



人によっては昔の貧しい頃を想い出すので嫌い、という方もいるようです。




金平糖をのせたり、器に凝ったりと、上手に演出していただいています。
製造する私も、作り甲斐があります。


そして、庵さまは7月15・16日の2日間、開店記念日ということで毎年、ご来

店いただいたお客様に「赤飯まんじゅう」を進呈しております。(数に限りがあり

ます)



蒸しあがったばかりの「赤飯まんじゅう」
中身は餡ではなく、赤飯です。




夏の風物詩のひとつの、おちらし粉で作った

麦羹はいかがですか?






水無山

2006-07-12 14:33:38 | 暮らし・生活
先日、妻と2人で水無山に登って参りました。

昨年の10月以来です。このときは雑草も腰のあたりまで生い茂り、展望台まで行

けなかったのですが、今回は雑草もまだ20cmほどで「なつかしの展望台」へも

行くことができました。


  
おやくしの池のすぐ横から登り始めます。




廃墟と化した展望台です。
これからこの上に上がってみます。




この展望台までロープウェーに乗って、チョコレートやガムの配達が子供の頃の楽しみのひとつでした。 あのころはもっと、もっと大きな建物のように感じていたけど・・・




  
頂上に上ってみると、こんな絵もみることができます。




頂上です。ここに望遠鏡が何台もあり、8号線の車の往来を見た記憶があります。




温泉地区方面です




帰り道です。 見えるは妻です。




尾根づたいに、源氏山スポーツ広場まで来ました。


頂上での食事タイムもみて、2時間ほどで行って、帰ることが出来ます。

次は頂上から足をのばして、天狗岩を越えてゆーゆー館あたりに下りようかなと思

っています。




夏の暑い日、大汗をかきながら

どなたか、ご一緒しませんか?











お供えの落雁

2006-07-07 21:58:16 | 和菓子
新盆も近づき、お供え用の落雁を作りました。




砂糖ともち米の粉と適量の蜜を、揉みヘラでよーく揉み混ぜます。

(ほんの僅かの、かたくり粉も混ぜます。彫りの細かいものには有効です)

よく揉まれると独特の手触り感が出ます。揉みすぎても駄目です。

ちょうど良い按配になるように揉めたら

それを桜の木で作った、菊の木型に入れ成型します。




出来上がった落雁はこのあと乾燥させますが、気候や湿度に影響

されるので、状態をみながら個包装を待ちます。




食べても美味しいように、食べ口もしっかりしながら、しっとりと

柔らかい落雁に仕上げました。餡の入ったものも出来ます。

上白糖を和三盆糖に置き換えると最高級のものになります。

お茶会の干菓子の落雁はもっと小さくて、和三盆糖製が殆んどです。

岩清水

2006-07-03 18:53:23 | 和菓子
いよいよ夏本番を迎えます。

和菓子屋のこれからの上生は「流し物」が主になります。

寒天や葛を主原料にして、型に流し込み固め、よく冷やして召し上がって頂く和菓

子です。   今日はお茶の稽古の注文で創りました。


背景がちょっと白過ぎたかな?


流し型はいろんな種類がありますが、夏はこの「水」と「ひさご」が一般的です。

中の餡は手亡豆と白金時をブレンドしてみました。


さぁ、この夏は 涼 を求めて和菓子を食べましょう!