歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

錦織紅

2009年12月03日 | 徒然 -tzure-zure-
とうとう
2009年 最後の月になりました。
早いものですね。

って、
あーーくやしい、やっぱりふつうにそう言いたくなる。




12月。
「よいお年を。」
という、
特別に 素敵な挨拶が交わされる、唯一の月。

つまりは、
「年の瀬」です。
さてどうしよう。

あれどうしよう、これどうしようと、
無駄にそわそわ。


そんな中、

東京の紅葉は
未だに 真っ盛り。



今こそ 真っ盛り。

紅葉(もみじ)の紅葉(こうよう)。

紅葉(こうよう)の紅葉(もみじ)。

今こそ 主役の時。


井の頭公園のモミジも

紅色と、黄色と、緑色と、

素敵なグラデーションになっていました。


今日は あいにくの雨。
雨の下の薄白暗さの中でも、紅は映えていた。

、、ということは、
晴れの光を受けたら、これは、とんでもない映えっぷりのはず!

、、となると
明日は晴れるらしいから、朝、
写真に収めておきたいな。

早起きをしなきゃな。


、、というふうに、
季節の彩りに左右されて 明日の物事が決められていく生活。

そんな生活を、送っています。




間が空いてしまったのですが、
さて何してたか というと、


御蔭様で、
“忙しく”、やっておりました。

忙しい、と言っても、
基本的に毎日 愉しいので
“忙しい” なんて、言っても仕方が無いこと あんまり言いたくないんだけど、

スローライフなノグチゾウエンも なんだかんだで
まあ、
 “忙しく”、やっております。

有り難いことです。


去る 11月30日(霜月の終日)には
前回の日記で「始まります」と告知した:
キキの樹」こと 澤畑樹の展示が、
最終日を迎えました。





、、っていう内容のレポを書こう
と思いきや、

紅葉の “紅” のほうに 気持ちが寄ってしまったので。

まず先に

最近撮っていた “紅”たちを さーっと、
ご紹介することにします。


時が紅色づいているうちに。



気づけば そこにも、紅は居た。
この紅は、姫林檎です。


* * * * *

一番。



ニシキギです。

見事な紅葉にちなみ、「錦」と云う名前を授かった木。
土曜日は、お茶の稽古。先生の御宅の庭に、この「紅」は 居りました。


  ニシキギ(錦木)

   Euonymus alatus
   ニシキギ科ニシキギ属 落葉低木
   英名:Burning Bush(燃えている灌木) ←まあまあ
      Prickwood(ちくちくする木) ←いまいち
      Winged Spindle Tree(翼のある紡ぎの木)←これが一番まし?


錦(にしき)とは:
種々の色糸で地色と文様を織り出した 華麗な織物のこと。
転じて、
「色や模様の美しいもの」のこと。

錦秋(きんしゅう)という言葉があります。この季節、茶杓の御銘にも使われます。
錦繍(きんしゅう)という、美しい言葉もあります。そういう名の小説も、ありました。

端正に織り上げられた 色々な色の糸。

紡いだ糸、綯(な)われた糸、
着物とか 帯とか
テクスチャーとか
タペストリーとか

なんだろうなあ。
織り上げられるもの。

そういうのに、惹かれます。


、、そういえば、
キキの樹の展示にも、あふれていました。



古い帯を 手提げかばんの把手にリメイクしたもの。

そういえば、これも、紅だ。


* * * * *


お茶の稽古からの 帰り道に見かけた



ボケ。

 ボケ(木瓜)
  Chaenomeles speciosa
  バラ科ボケ属 落葉低木
  
ボケ(木瓜)は 春に咲くとばかり思っていました。秋咲きのもあるようです。

実も一緒になっていました。



カリン(花梨)みたいな。

まぶしい赤と、
まぶしい黄色。
背景の、まぶしい小春日和の、まぶしい青。

花と実と、一緒っていうのが
ちょっと不思議な。


* * * * *



お茶の稽古のあと。
友人の家で 昼下がりのティーパーティー。

なにやら優雅。



だらだらと、色々な想いを語る 昼下がり。

ダージリン+ローズの、ブレンド紅茶。
その名の通りの、紅いお茶。

紅茶。それだけで、
なにげに優雅。

休日の土曜の午後は、そんなふうにして。


* * * * *


火曜日と水曜日は
労働です。

庭の手入れ。
紅いバックパックに道具を突っ込んで、
深大寺から ぼろいチャリにて1時間、ぶっ飛ばし。



色とりどりのカキの葉に しばし埋もれました。




あわい薄紅色。


ちなみに ここ、
ノグチゾウエンが今夏 初めて手入れさせてもらった、
記念すべき第一のお庭。

最初は手入れだけだったのですが、

現在。
元よりあちこち気になっていたところの改修が、
あれよあれよと、
「やっちゃいますか、」と、
絶賛進行中です。




そして
木曜日は 高円寺の事務所へ。

窓辺には



やはり 紅。


トラディスカンティア “ゼブリナ”。
シマフムラサキツユクサ(縞斑紫露草)。

水やり中に ちぎれてしまった茎を、
コップの水に挿しておいたら
たくましく出根。ぐんぐん伸びています。




光の方へ。

光の方へ。伸びています。





紅。

どうしてだか、こうして、
ちょこちょこ撮っていたのでした。

「紅葉」と云う、季節柄のせいか。

紅と云う色彩そのものに、自然と惹かれてしまって居るようです。






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