歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

sosu-砂漠の庭

2009年12月13日 | 造園 -creation-
表参道にある ファッションブランド:

sosu ミハラヤスヒロ】のお店の

クリスマスシーズン用ディスプレイを設営しました。




sosu(ソスウ)とは、「素数」のこと。

1, 3, 5, 7, 11, 13, 17, 19, 23, ,,,

というふうに、

1か、その数字自身でしか割り切れない数字のこと。

そういえば、やりましたね。数学で。




今月25日:クリスマスまで、展示しています。

表参道に行く機会がありましたら、ぜひ見て行って下さい。

 住所:150-0001
    渋谷区神宮前5-2-6
    コロネード神宮前 B1F

 行き方↓

  【表参道ヒルズ】の坂を登り切ったあたり=ヒルズトイレの “対岸”(道路挟んで向かい)に
  【Max & Co.】っていうお店が、角にあります。(歩道橋のふもとです)
   そこの、【ほそい脇道】を入ります。

  ちょっと行くと、右手に、
 「sosu」っていう看板が現れます。
  コンクリートの建物の、地下一階です。

  地上階は【DAB】という美容室。
  その美容室の 手前の大階段を 降りて行ったところが、【sosu】です。

  その“大階段”の真ん中あたりから、展示が展開しております。

こんな感じで



どーーん!


とりあえず、
とにかく、できれば 自分の眼で見て、好きなように感じ取って
好きなように解釈して欲しい。

っていう意識があるので、

自分で解説してしまうってのも、なんか、変な気分なのです。

なのですが、一応、解説します。
以下の解説は すっ飛ばしてもらって、かまいません。
変な先入観になっちゃうから。

以下、「ネタバレ注意!」ってやつです。

ネタバレ御免という方は、
下記「注意!」のところから

次の写真のあるところまで、
超~~薄目で、一気にスクロール落として下さい。


では、参ります。




  注意!!


 ↓ ↓ ↓ ↓





 * * * * * * *




 このお店のコンセプトは、
 「シルクロード」。

 そして
 “砂漠” というのが、テーマでした。


 提示されたテーマは
 「砂漠のクリスマス」。

 殺伐とした 東京という都市の砂漠を歩きぬけて、
 疲れた果てにたどり着く、ぽっと明るい場所。
 ほっとあたたかくなる場所。
 sosuは、そんなお店であってほしい。

 というのが、お店のコンセプトでした。


 お店側に提示されたイメージやコンセプトに合わせ、
 野口造園は、枯れ木や枯れ草を調達。


 巷によくある:キラキラしたふわふわしたクリスマスっぽいもの
 ではなく、

 色の無い、
 すべてを削ぎ落とされた枯れ木、そして、
 剥き出しの枝ぶりが 美しい/面白い枯れ木を、
 モチーフに。ということで。


 グロテスク(奇怪さ)や、遊び心も少し、織り交ぜつつ。
 友達にも手伝ってもらいました。

 使った木は
 ヒメシャラ、マツ、ヤマボウシ、ゲッケイジュ。
 使った葉は
 ドラセナ。です。


 庭の“流れ”や 行きの見え/帰りの見え を意識して、
 3つのポイントに大きく分けて、あしらいました。


  *
 
 照らすのは、
 お店からこぼれる光。

 逆光や 影や ぼやけた遠光によって浮かび上がる 枯れ木の姿は、
 冬の冷たい都市の 黒々しい石の床に落ちます。

 そして、
 ”影”という
 もうひとつの木の姿を見せます。


 その“影”によって、
 死んでいるはずの木の かたち そのものが
 かえって
 生々しく映えるものになりました。


 、、っていうのは、後から発見して、感じたことでした;
 主観的な感想でもあります。

 光と影って、
 予想もつかないところで、凄い表情を創ってくれる。
 これをうまくイメージして使いこなせるようになったら、すごいですねー。





  * * * * * *

というわけで
以上です。


見に行くのを楽しみにしたい
という方のために、まだ、写真はなるべく載せません。出し惜しみします。
制作中のプロセスなども、別の機会に、おいおい。
(遅くとも、年内に!)


まずは、良かったら、見に行って、
生き証人の一人に、なってやって下さい m(_ _)m




ちなみに、
室内のディスプレイは、BUTTERFLY DECO (バタフライ・デコ)さんに
よるものです。プロフェッショナルでした。






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