ひょうごの在来種保存会

会員さんも800名を越えました。活動報告を発信します。

姫路えび芋保存会②

2009年02月02日 | 会員の皆様
このえび芋を世に知らしめたのが京都の平野屋さんの「いもぼう」だと言われています。
九州の唐の芋と北海道の棒だら(タラを干したもの)を炊き合わせる・・・すると、煮崩れやすい芋は棒だらからでる膠質(コラーゲンみたいなものかな?)により崩れにくくなり、また棒だらは芋の灰汁で軟らかくなる・・・うまさの相乗効果ですね。北海道と九州の産物を組み合わせて1+1=3!になる料理。京都の知恵には頭が下がります。

平野屋さんのホームページです
http://www.imobou.com/shoku.html
一度テレビで見たのですが、えび芋を大胆に、元の大きさの半分になるくらいに皮を厚く剥かれていました。
  結構、えび芋って高いんですよ・・・先日、京都の錦市場に行きましたが、手のひらにちょうど1個乗るえび芋が650円!!! ひぇーーー!

さて、元に戻りまして、評判となったえび芋は高値となり関西の野菜産地は京都に出荷したそうです。
その時に姫路でも大きな産地となり、献上品にもなったようです。

しかしながら、その後姫路は都市化が進んだことや、高齢化により土寄せ作業の重労働が難しくなったことなどから次第に生産が減り、姫路からえび芋は姿を消しました。

それが5年前の冬、姫路市兼田で岡本さんがえび芋を栽培されているという情報が入り、調査に行きました。私も一緒に行ったのですが、ビニールハウスの隅に土に埋めて種いもが保存されていました。
岡本さんは、「美味しいからつくっている。自分の家の分だけですけどね。」と言葉少なく話されました。


写真は岡本さんのえび芋畑と、日本料理「谷かつ」でつくっていただいたえび芋と棒だらの炊き合わせです。

最新の画像もっと見る