コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

おおきく振りかぶって 第5話 『手を抜くな』

2007-05-12 16:52:06 | おおきく振りかぶって(2007-2010)

 試合は3回。西浦の攻撃は好調。一方三星では叶が―。今回は阿部の名言が多くて見ていて面白かったです。特にラストが~。


 前回から引き続き三星学園との試合。まだどちらも点数はついていないものの、三橋をなめている三星学園はまだ本気を出しておらず、西浦優勢で進んでいます。
 その状況に一番動揺していたのは叶。普段しない鼻歌を前日に口ずさんでいたり等この試合に対して緊張していたようです。ここもちゃんと描かれていて嬉しい限り。叶は三橋に対して本気でした。

 三橋は憧れとなっていた叶の健在ぶりにどこか嬉しそう。が、それを面白く思わない阿部。「3振して浮かれてんじゃねェぞ!」と叱責。その後の「――叶君の球なんか打てません、とか思ってねえだろうな」は、ジェラシーにしか見えませんでした。阿部は三星の中でも唯一三橋に対して本気な態度を見せる叶に警戒している模様。
 そんな中、叶の打席が回ってきます。ここでやっぱり気になっていたのは叶のジンクス。原作同様徹底していました。叶は三橋に本気で挑みますが当たりが悪くアウト。ここでの一生懸命なヘッドスライディングする姿は心打たれるものがありました…。一生懸命な叶ですが、やる気のない他のチームメイトからバカにされてしまい衝突寸前に。ここは織田がおさるものの、叶のヘッドスライディングがひびいたのか、試合は三星苦戦に追い込まれていきます。
 この後試合は西浦ペースで進み、フォワボール、阿部のバント、田島の攻撃で西浦が1点をとります。点数を取った時は気持ちよかったです。この最中の三橋、阿部のやり取り、

「……オイ、叶に同情してねェだろうな」

「しっしてないっ、ちょっとしかっ

「ちょっと!?……こいつ~」

 は密かにお気に入りのシーンです。でも同情はやっぱりよくない気が。
 この後も西浦は絶好調で、前回の打席を踏まえ「ストレート」を狙った花井がこれを打ち、田島をベースに返し2点目!好調です。
 この失点に三星では叶が、2点取られたのに余裕の態度を取るチームメイトに憤りをぶつけます。ですが、三橋の実力を認めようとしないチームメイトはなかなか納得しません。ですがこの言葉により流れは変わります。

「聞けよ!昔の話をしたいんじゃねえんだよ。
 お前らが三橋をなめてる限り、今日は勝てねえって言ってんだ!
 俺が三橋より上だっつうならオレを勝たしてくれよ!
 あいつをなめんのやめて、真剣にやってくれよ!」

 と訴えます。これが通じたのか畠は

 「必ず逆転してやる。だから安心して投げろ!」

 と本気で試合に挑むことを約束します。そして「元気出していこう!」と円陣を組み気持ち新たに試合へ。このやり取りの時、叶が必死に三橋を認めているところが良かったです。
 その団結する自分のいない三星を見て、三橋は複雑そうな様子。阿部はそんな三橋を見て思います。

「やっぱり……三橋は元のチームに戻りたいんだ。
 ホントはケンカしちゃった奴らと仲直りして
 もう一度、一緒に野球をやりたいんだ!
 そうしたい気持ちは分かる。
 こいつにとってはきっとそれが最高だろうって俺も思う。

 ――だけど俺だっていい投手が欲しい!
 大バクチで入った無名の公立校でこんな投手見つけたんだ。
 絶対手放したくない!
 それに、勝つためには三橋だって俺と組んだ方がいいはずなんだ」

 またまたどこかジェラシーを感じている阿部が中々良い感じでした。特に最後の一言はききます。個人的には今後阿部が、この学校に入ったのかは気になります。中学の時の投手と同じ学校に行かなかった理由は今後明らかにされていきますが、他の学校もあるのに何故野球が盛んではない西浦に入学したのかがちょっと疑問に感じています。単に学校が近いからとかそういう理由なのかもしれませんが。
 その後試合は5回。西浦の守り。この回に入る前モモカンは阿部に試合の助言をした後

「三橋君を頼むよ!」

 と、声をかけます。これに阿部は奮起。三橋、三星を見て―

「そうだ、三橋は西浦に必要なんだ
 この試合であいつにオレを認めさせてやる。
 元チームメイトより達よりも、オレを選ばせてやるぜ!!」

 名言キタ~!!ここのシーンはやっぱり原作を始め読んだ時は「阿部は一体何言っているんだ…」と動揺したのを覚えています。無意識にいっているんだと思いますが、オレと言っている辺りもはや…。でもこういうことを素で言える阿部が大好きです。


 次回は遂に原作の迷場面である水谷のあのシーンが!!ここがどうなるか楽しみです。一方試合は三星が本気になりいろいろ波乱な展開になりそうです。次回も楽しみです。