今回はタイトル通りソレスタルビーイングの面々が戦う理由について思い悩む回。掘り下げがしっかり描かれていて良かったです。
そして遂にブシドー出撃の時が…!後半出てきた時は一人興奮してしまいました。今後のダブルオーガンダムとの戦いが待ち遠しく思います。
始めはアレルヤの回想。研究所での過去の幼いアレルヤと、マリーだった頃のソーマ。確かに外見はソーマです。幼い頃の2人はかわいいです。アレルヤは「誰か、誰か…」というマリーの声に導かれ、眠るマリーの元へ。マリーはアレルヤが自分の声を聞いてそこまできたことを知り嬉しそう。でもマリーは、
「君の目の前にいるじゃないか」
『ごめんね わからないの』
「えっ…」
と、アレルヤがそこにいることが分からない様子。それでもマリーは、
『でも、お話できて嬉しいわ。
ずっと一人ぼっちだったから…ここまできてくれてありがとう』
と喜びます。ここで外で研究者が2人の様子を見ていたことがちょっと気がかり。
そしてお互いに自己紹介をしようとしますが、アレルヤは自分が誰だったか思い出せずに苦しみます。と、そんなアレルヤにマリーは名前をつけることに。
『だったら、私が名前をつけてあげる。
そうね、あなたの名前は、アレルヤでいいわ』
「アレルヤ」
これがアレルヤがアレルヤと名乗るようになったきっかけだったんですね。これは良い話でした。それでマリーはその名についてこう語ります。
『神様への感謝の言葉よ』
『感謝?何に感謝するの?』
『決まってるじゃない。生きてることによ』
マリーはこんな寝たきり状態でも生きていることに感謝していたんですね…。マリーは強い子なのかも。何故アレルヤがこんなにマリーに執着しているのか分かった気がします。
ここで現在のアレルヤに。アレルヤはそんなマリーとのやり取りを思い出し、
『それは文字通り、僕にとっての洗礼だった』
と振り返ります。アレルヤにとってマリーの存在はとても大きいものでした…。そして今回アレルヤは再びある決心をすることになります。
一方刹那とマリナ。前回刹那に助けられたマリナですが、マリナはやっぱりアザディスタンに戻ると決めていました。それをラッセとティエリアが止めますが、マリナはそれでも意思を曲げず。
「連邦に参加しなかったアザディスタンは、世界から見捨てられています。
経済は破綻し、保守派の指導者であるラサーは亡くなられ
改革派との争いも泥沼化の様相を呈している。
でも、だからこそ私は…」
あれからアザディスタンは更に大変なことになっていたようですね…それに加えラサーまで亡くなっているとなると。それでも国に戻るというマリナは強いなと思います。そのマリナの言葉を聞いた刹那はマリナの意思を尊重することに。アザディスタンまで送り届けることになります。
と、ここでミレイナが刹那・マリナに「二人は恋人なのですか?」と質問をします。これはとても気になる質問。ですが2人は…
「違う」「違います」
「乙女の勘が外れたです…」
と即答。そこには焦りや照れは微塵もありました。ここまで即答されるとミレイナ同様がっかりかも…。2人に恋が芽生えるのはだいぶ先になりそうな予感がします。でもここで照れもしないマリナはヒロインとしてちょっとどうかと思ったり…。
一方スメラギはまだ制服を着ておらずやさぐれたまま。そんなスメラギの元にお酒を持ってアレルヤがやってきます。誕生日回を思い出します。
ライルはロックオンに近づこうとトレーニングを続けます。と、そこにフェルトが。フェルトはロックオンに似たライルが気になっていたようです。
これにライルも気付いていたようでフェルトにどういうことか訊ね、ハロの言葉でフェルトがロックオンを好きだったことを知ります。そして思わぬ行動に――。それはキス。ライルは更に軽薄な言葉でフェルトを傷つけます。これにショックを受け去っていくフェルト…。そんなフェルトの姿を見てライルは、
「気づかせてやったんだ。比較されたら、たまらんだろ…」
ライルはフェルトのことを思った上でその行動に出ました。まあ分かりやすいといえば分かりやすいですが、ちょっと乱暴だったような。フェルトにとっては辛い状況が続きます…。
一方アロウズはアロウズでまたソレスタルビーイングに対抗しようと作戦を考えていました。そこで今回出てきたのがアーバ・リント少佐。マネキンによれば掃討作戦を得意としており、その一方では悪名が高い人物でもありそうです。何だか狡猾そうな印象がありますが、実際はどうなんでしょう。
そうして話し合われ、実行へ移されていく今回のアロウズの作戦。また今回の作戦にはブシドーも参加することに!普通に軍の人がその名を呼んでいるのが面白かったです。これは今回の戦いが楽しみになってきました。アロウズ関係の面々も動き出します。
またカタロンでもこのアロウズの作戦を受け動くことに。クラウスの狙いは、
「ソレスタルビーイングは、我々の目的に必要な存在だ。
それに彼らを助ければ、マリナ姫を保護することもできる」
と今はマリナに。クラウスはシーリンにマリナを助け出すと約束します。こう見ているとクラウスも悪い人ではなさそうに見えますが。
と、ここでシーリンの回想。それはマリナと分かれた日のこと。シーリンはある決意を抱いて国から出て行っていました。
「姫様。今の連邦政府の政策では、
例え連邦に加盟できたとしても、この国に未来はないわ。
なら私は私のやり方で、この国の未来をつくってみせる」
「アザディスタンでは、あなたのやり方はできないの?」
「この国を立て直すだけではダメなのよ」
それは自分のやり方でアザディスタンを変えること。思った以上に重い理由でした。マリナとシーリンはやっぱり仲違いしたわけではなかったんですね。これで納得いきました。
そしてシーリンは自分も部隊に同行させてくれとお願い。シーリンはマリナと会うことを望みます。
一方マリナ。マリナは自分にもまだやれることはあるはずと考え事をしていました。そこに刹那が。そこでマリナは、
「刹那、私と一緒に来ない?アザディスタンに。
国を立て直したいの。争いのない、皆が普通に暮らせる国に。
あなたにも手伝ってほしい」
と刹那にお願いします。でも刹那はこれを「俺にできるのは、戦うことだけだ」と、やっぱり断ります。ですがそれでもマリナは諦めずに「争いからは何も生みだせない」と説得しようとしますが、刹那にも今、戦う理由がありました。
「ソレスタルビーイングに入るまでは、俺もそう思っていた。
だが、破壊の中から生み出せるものはある。
世界の歪みをガンダムで断ち切る。未来のために。
それが俺とガンダムの、戦うわけだ」
相変わらず刹那が主人公らしくて嬉しいです。その言葉からは刹那の決意が伝わってきます。これで刹那はマリナの誘いを断るのですが…。
その頃沙慈はイアンの作業の手伝いをしていました。人手が足りないということで機密もおかまいなしに。そんなわけで沙慈はイアンの手伝いをすることになるのですが、そこで沙慈はイアンに戦う理由を聞きます。そして沙慈は何故ソレスタルビーイングの面々が戦うのか知ることになります。
「嫌というほど戦場を見てきて、戦争を無くしたいと思ったからだ。
ここにいる連中も同じだ。
戦場の最前線へ送られた者、軍に体を改造された者、
家族をテロで失った者、ゲリラに仕立て上げられた者、
みんな戦争で大切なものを失っている。
世界にはそういう現実があるんだ」
「でも…」
「そうさ、わしらは犯罪者だ。罰は受ける。
戦争を無くしてからな」
こう聞くとメンバーは皆事情があるんだな…と再認識させられます。考え方は違うものの、皆世界の平和を願っています。最後のイアンの一言が重く感じられました。
アレルヤ・スメラギはあれからソーマについて話します。今回この2人の会話も良かったです。アレルヤはこれまでマリーに何故気付かなかったのか、捕らえられた時は確かに罪を償う時がきたと感じ、朽ちてもいいと思ったようですが、ソーマに会ったことでその考えは変わりました。
「でも今は違います。僕はマリーを取り戻したい」
アレルヤはマリーを救うことを決意します。超人の同胞を殺したことで憎まれてでも。アレルヤの戦う意味が明確になってきました。
そう決意したアレルヤをうらやましく思うスメラギ。スメラギも過去に争いを無くしたい、自分の過去を払拭したいという理由で戦い続けましたが、自分のエゴで多くの命を犠牲と感じてからは、戦う理由を無くしてしまいました。ですがアレルヤの、
「あなたがここにいる理由はあると、僕は思います」
という言葉からスメラギは何かに気付き始めます。ここのアレルヤの言葉良かったです。
そして話の終わった後、アレルヤは改めて決意をします。そんなアレルヤの姿をティエリアが影から見ていました。
『アリオスガンダム、キュリオスの後継機。
この機体で、ガンダムで、僕はマリーを取り戻す。
ハレルヤが逝き、脳量子波が使えないとしても…』
「戦う理由か。昔なら否定していただろうな…」
今回は面々の戦う理由がしっかり掘り下げられていて良かったと思います。しっかりしすぎていて1回目見た時は驚いてしまいました。1期とは違います。スメラギもまた集合写真を見て、ようやく決意が固まりかけます。
「ロックオン、クリス、リヒティ、モレノさん、
もう一度、私にできるかしら?世界と向き合うことが……
そして 大切な人を守ることが…。エミリオ……」
亡くなっていった人達を思い出すのがまた良かったです。でもエミリオって…?
と、海中を移動している最中、ここでカタロンの襲撃が!これに焦るブリッジの面々ですが、スメラギはその逆で
「ラッキーね。私達は」
と余裕。何か策があるようです。またマイスター達も出撃準備に入ります。ここで刹那が一瞬マリナの誘いを思い出すシーンがちょっと驚きでした。刹那にも迷いがあるようです。
そうして刹那も出撃。刹那は地上に出て敵艦を打とうとします。これに焦るマネキンとリント。ここでのリントの驚き方にはヘタレという文字が思い浮かびました。これは小物臭がします…。
が、ここで艦は撃墜されず、この刹那の奇襲を阻んだのはブシドー!ブシドーは新型の赤い機体・アヘッドに乗り込み、刹那へ挑んできます!分かっていましたが、フラッグじゃないのがちょっと寂しいところです。でもこの機体が突然現れダブルオーを吹き飛ばすシーンは見ていてドキドキしました。
そして戦いになる刹那とブシドー。対抗する刹那でしたが、
「この動き、手ごわい奴か…!」
と苦戦。前シリーズ同様刹那はブシドーに苦戦を強いられます。それはブシドーも同じ。ブシドーはこの少しの戦闘で相手が刹那だと確信。これにブシドーは大興奮!
「その剣さばき間違いない!
あのときの少年だ。なんという僥倖…!
生き恥をさらした甲斐があったというもの!!」
ここは一人で大盛り上がりでした。やっぱり2期でも彼は期待を裏切りませんね~!嬉しかったです。しかしヘルメットにも角があって思わず笑いが!どこまでこだわっているんでしょう。オーダーメイドで作ったのか気になります。それにしてもマスク+ヘルメットは暑くないんでしょうか…?
一方アレルヤもソーマの機体と戦いに。ですがハレルヤを失い能力を大幅に失ったアレルヤは、ソーマに敵わず。苦戦を強いられていました。この辺も今後どう対抗していくのか気になるポイントになりそうです。
と、ここでカタロンの援軍が。これにより刹那・アレルヤは助かり離脱、アロウズもカタロンの援軍を前に身動きが取れず。去っていくダブルオーガンダムを見てブシドーは、
「はあ…手合わせを拒まれたか」
と一言。今回は顔合わせという感じで終わりました。でもこれからも2人の勝負に機体できそうで楽しみです。
この後マネキンはリントに皮肉をこめて一言。
「大変勉強になりましたよ、少佐殿」
リントは1話にして小心者だということが分かってしまいましたねー。でも今後も何だかねちっこく現れそうでちょっと嫌です。
戦い後刹那・マリナはカタロンからの連絡でマリナに会いたい人がいるということで、カタロンの元へ。そこで待っていたのはシーリンでした。突然の再会に驚くマリナ。そんなマリナを前にシーリンは今の自分について語ります。
「私は今、カタロンの構成員。
地球連邦のやり方に異議を唱える女よ」
このシーリンの言葉には強い決意のようなものを感じました。シーリンの意思は固いです。こうして2人は早くも再会を果たします。この再会はマリナにどんな影響を与えることになるんでしょう。
ED後はスメラギとカタギリ。カタギリはスメラギとの別れ後、アロウズ入りを決意。まずは叔父のホーマー・カタギリにあいさつします。ホーマーはカタギリをまた新型モビルスーツの開発主任に任命。ここでエイフマン教授の名前が出てきたのは良かったです。でもドラマCD2弾後にこの名前を聞くとどうも笑いが~。そのうち気が向いたら書くと思いますが、ドラマCD2弾の方もグラハムの過去が分かったり面白かったです。
で、こうしてカタギリもまたソレスタルビーイングの敵に回ることに――。前シリーズの敵は続々とアロウズに所属していきます。
スメラギはようやく心を決め、再びソレスタルビーイングに参加することに。それで制服も早速着るものの、サイズが合わずキツそう。お腹が見えています。イアンはそのままが言いといいますが、ここでミレイナが「セクハラです、パパ」とツッコミ。このやり取りでようやく2人が親子だと気付きました。どういう経緯でミレイナがここに入ってきたのかも気になるところ。
ともあれこうしてスメラギも戻ってきました。そんなスメラギの表情は笑顔。スメラギは再び皆を守るために戦うことを決めました。ここの笑顔は良かったです。
それとは逆に病んでいくのがカタギリ。カタギリは自分を裏切っていたスメラギに怒りを向けます。
『九条、君はずっと前から僕のことを利用していたんだね。
そして踏みにじったんだ、僕の気持ちを……』
カタギリがヤンデレ化していて怖かったです…。まあこれまでのことを思い返すと無理もないのかも。これは今後脅威になりそうな予感が。でもこれでグラハムとの再会もあり得るかもしれないと思うとちょっと楽しみだったり。色々動いてきたところで次回へ続きます。
次回は「故国燃ゆ」予告を見ると色々また展開が動きそうな予感が。特に沙慈とセルゲイが会っているのが気になります。この2人が会うのは予想できませんでした。その前の刹那に苛立っている沙慈を見るとあまり良い予感がしませんが。次回が待ち遠しいです。
今回は遂にブシドー出撃が見れて良かったです。そして中身もあんまり変わっていないという…。角には笑いを抑えることができませんでした。
あとよくアニメは4話以降微妙になるパターンが多いと思うのですが、00はむしろ展開が更に加速していて違うなと思いました。キャラの掘り下げもちゃんとできていましたし。確実に1期を超えています。もしかするとこれは名作になるかもしれません。
ではまた次回に!
既にお話の展開の速さについていけなくなっています^^;。このブログで毎週復習し、翌週に備えています!!
☆今回気になった点(毎週こればっかり…)
▼アレルヤとマリーの関係。
とても不思議な出会いでしたが、他にも色々と謎がありそう。「マリー」に関する資料が無かった(?)ことも重大な伏線の匂いが…
アレルヤはマリーに夢中な様子^^
▼スメラギのつぶやき。
最後につぶやいた名前…。単純に考えれば、昔のスメラギの戦術予報ミスで亡くなった最愛の人物とか?
▼カタギリのアロウズ入隊。
スメラギ酷いよね。カタギリをさんざん振り回して、「ポイ」って…。スメラギファンには嬉しいが、カタギリの立場になれば、許せないかも^^
▼刹那&マリナ
いつの間にか「恋人」のように…。それほど出会う機会もなかったはずなのに…。お互いに「一目ぼれ」なのかな~。
アレルヤとマリーの関係が今回明かされましたが、確かにまだ謎がありそうですね。マリーに関する資料がない点もなんですが、研究者が2人のやり取りを見ていたこととか。これからこのアレルヤの想いがどう展開に結びついていくか気になります。2人の出会いは予想以上に良かったと思います。
スメラギが呟いていた人物の名は、これまでの話で出てこなく謎ですね。私もこれまでスメラギが過去を悔いていたことから、戦術予報のミスで失った恋人関係かなと思ったんですが、どうなんでしょうねー。普通に考えるとそういう感じに思いますが…。
今回カタギリがスメラギへの復讐でアロウズに入り、ヤンデレ化してしまい恐ろしく感じましたが、やっぱりこれまでの経緯を思い出すとカタギリの気持ちは分からなくもないんですよね。数年間尽くしてきたのに、ある日突然捨てられるとなると…お気持ちお察ししますという感じです。
今後怒りモードのカタギリが一体何を開発することになるのか気になります。個人的にはグラ…いえブシドーとその辺関係してればいいな~と思います。
今回刹那とマリナのあの発言にも驚かされました。何の照れもなくてちょっと肩透かしでした。まだ2人は恋に気付いてはいないようですね。傍目から見ればそう見えるんですが…。今後の展開に期待したいと思います。
ではでは~。