コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

GIANT KILLING(ジャイアント・キリング)#67 モーニング25号 感想

2008-05-22 21:59:21 | GIANT KILLING (原作感想)

 今回は一言で言うと「窪田め~!」といった話。話は窪田について、そして窪田をマークする杉江の話に。窪田のマークを任された杉江は窪田を止めることができるのでしょうか。しかし最近はETUが大阪に攻められっぱなしで回を追うごとに読んでいて鬱になります・・・。ETUには頑張って欲しいですね。


 前回セカンドボールをまた大阪の窪田に取られてしまったETU。窪田には杉江がマークに。そして皆は窪田がどこにボールを出してくるのか緊張した様子で見つめます。
 そんな中窪田は迷った末に、思い切ってハウアーのいる方へとボールを上げます。杉江は窪田を抑えようと懸命にマークしますが、ボールはゴール近くのハウアー・黒田の方に!また一気に緊張感が――!ハウアー、黒田は2人で競り合いになりますが、ボールは2人を超えて駆けて来た片山の方へ!達海が焦ります・・・。黒田のあっけにとられた表情も印象的でした。
 そうして駆けて来た片山は意気込んでヘディングでゴールを決めようとしますが、ここで緑川がナイスセーブ!!危機一髪というところでゴールを守りきりました。流石はドリさん!これにETUのサポーター、選手達も一安心。ゴールを逃した片山はとても悔しそうです。
 ベンチで試合を見守るETUの面々も緑川のプレイに一安心。達海も「ファインプレイだよ」と攻めてくるのがハウアーでなく片山だと読んでいたと、グーサインを出します。この達海のカットやけに気にいっています。しかし一安心というわけにもいかず、達海はまたまたセカンドボールを取った窪田を更に警戒します・・・。

「メンドくせー奴だ。
 今日は特にキレてやがんな」

 この場は乗り切りますが、杉江は窪田を抑えることをまだ出来ておらず。まだまだETUに危機が迫ります。

 一方試合を観戦しているブラン監督。ブラン監督はこの試合でさり気なく活躍を見せる窪田に興味津々。ここで窪田のデータも明らかになっていきます。窪田のフルネームは「ハルヒコ・クボタ」年齢は20歳。年齢まで同じとは・・・!ますます椿と被って見えてきました。これでこの先2人の争いがなかったら、おかしいなと思います。
 ブラン監督はその後、協会の男の人に窪田が下の世代の代表に入っていたときはどうだったのかと聞きますが、協会の人はとっさにそれに答えることができず、その横にいた協会?の女の人に、

「一応
 メンバーには選ばれていましたが、
 ほとんど控えです。

 目立った活躍はしてません」

「ちなみにその時のポジションは、
 守備的MFです」

 と、すっとデータを出されてしまい、良いところを持っていかれてしまいます。ここの協会の男の人のショックを受けたカットが笑えます~。面目丸つぶれといった感じでしょうか。これまでブラン監督に振り回される様子を見ていると、どうしても。でもこの女の人美人さんですね。どうしても作品上男性キャラばかりになってしまうジャイキリでは貴重な女性キャラです。今後の出番にちょっと期待。
 で、窪田ですが、代表に選ばれていた時は守備的MFで、あんまり活躍をしていなかったということで今の活躍にはちょっと疑問が浮かびます。
 そして次のシーンはその疑問に答えるように、達海がコーチ達に大阪の攻撃の怖さを語るシーンに。ここで今何故大阪が攻めっぱなしという状況になっているのか分かってきます。
 達海が言うには大阪の攻撃の怖さは、敵陣でボールを奪われないこと。あと個々のFWのキープ力が高く、その上コミュニケーションのとれた早いパス回しができること。それにより、ETUのDFは後手に回ることになり、そのため中途半端なクリアも多くなると語ります。こう聞くと改めて大阪の選手が優れている選手だということが分かります。
 それに加えてもう1つ問題点も。それはこぼれ球、セカンドボールをどちらのチームが拾っているかということ。達海は大阪がこれを高確率で拾っているために、向こうの攻撃が今続いている状況になっていると分析します。こう説明されるとなんで今のETUが攻められっぱなしになっているか納得がいきます。ジャイキリは状況について丁寧に説明してくれるので助かります。
 で、そしてそのボールを拾っている選手というのが・・・

「で、
 そのセカンドボールを、
 チームダントツの確立でひろうのが・・・

 あいつ 窪田だ」

 と、やっぱり窪田!これにはコーチ達も、あんなヒョロッとした奴がと驚きを隠せません。窪田も確かに脅威な存在です・・・。
 それから達海は窪田の能力について、カバーリング、視野の広さは守備的MFをやっていたときに身に着けたものだろうと話し、窪田の能力を評価します。

「あの洞察力と判断力は、
 間違いなく才能だよ」

 そう言い達海が見たのはベンチのダルファー。達海は窪田の才能を開花させたことを賞賛し、焦りを見せる杉江を見て、こう呟きます――。

「なんでFWで開花したか・・・・・・
 それがちゃんとわかってねえと、

 奴はやっつけらんねえぜ?
 杉江」

 達海は何故窪田がFWで才能が開花したのか既に分かっているように思えますが、果たして杉江の方はこの試合中でそれを見つけることができるのでしょうか。達海も杉江ならできると窪田につけているようですが・・・。杉江自身がこれを見つけることが大阪の攻撃への対策になりそうです。

 時間は前半35分を回ったところ。試合の空気は大阪優勢で変わりません。窪田のマークにつく杉江は達海が周りは気にせず、窪田だけ見てろという指示を思い出しますが、いざ窪田をマークしてみると・・・

『コイツのトリッキーな動きは・・・・・・
 周りの状況を把握していないとやりづらい!』

 と苦戦気味な様子。達海の指示がここで分かりましたが、まだまだ窪田攻略には遠いようです。
 そしてボールは平賀からハウアーへ。またまた攻められそうです・・・。そしてそれにともない窪田もボールの方へ向かっていきます。窪田にマークにつく杉江ですが、窪田に翻弄され動揺してしまいます。が、それでも自分に落ちつけと言い聞かせ、窪田の役割を思い出しながら、

『ゴールへ向かうボール…・・・
 そのパスコースを防ぐことを考えろ!!』

 と、必死に窪田をマークしようとします!今回読み返すとここで杉江が窪田の仕事をパス回しが主な仕事だと思い込んでしまったのが、今回終わりのミスに繋がってきたようですね・・・。難しいです。

 その後ボールはハウアーから片山へ。片山はまたまた意気込んでゴールへと向かっていきますが、清川にマークされ、そして椿が駆けて来たことで切り返して、ボールを窪田へパスします!ここで窪田はマズい予感・・・窪田はというと何か決めたように頷きボールへ。窪田はボールをひとまず畑へ繋ぎます。
 そしてまた決定的な瞬間が訪れます――。それはこの後の窪田の動き。窪田はボールを畑に回した後、自らもまた杉江を抜き去り、ゴールへと駆けていきます!この窪田の動きに激しく動揺する杉江。そんな杉江を見てダルファーは相変わらず自信満々な様子で、窪田について語ります。

「わかっていないようだな・・・・・・
 スギエ

 クボタの仕事は
 中盤のMFじゃない・・・・・・

 点を取る
 FWなのだよ」

 杉江は窪田を中盤のMF・アシスト役と思い込んでしまったのが間違いだったんですね・・・。窪田の役割は確かにFWでした。このダルファーのセリフには何だか嫌な予感が・・・!
 そしてボールは畑からまた窪田へと渡っていき、窪田はボールをゴールへシュートします――。これに達海達は「!!!」と激しく動揺。ここの窪田の鬼気迫る表情が強烈でした。窪田の恐ろしさを改めて実感です・・・。
 そして窪田の放ったシュートは、ダルファー、ブラン、達海が見守る中、ゴールへと決まってしまいます・・・・・・。今回はこの、窪田がゴールを決めたところで終わり。しまったといったような表情の椿・杉江のカットでもう見た瞬間、激しく落ち込みました・・・。相手チームの得点と、今回は今までで一番嫌な終わり方になってしまいました。鬱です・・・。


 次回はこの窪田の得点後の、ETUの面々の様子がポイントになってきそうな気がします。2点得点されてしまったETUがこの状況を前にして諦めずプレイを続け姿勢を見せることができるのか気になります。ここでまだ諦めなければまだ勝機はありそうですが・・・。でもまた喜びで沸きあがる大阪は見たくないですね・・・。早く後半になってほしいなと思います。


 そういえば今回モーニングを買うついでにヤンジャンのローゼン2話を立ち読みしたのですが、ローゼン新章面白いですね~。1話での謎が明かされ始めて面白くなってきました。
 今回島田という名前が単に前の住人の表札で、主人公の青年は本当にジュンだったと分かってスッキリしました。青年ジュンと前作のジュンの違いは、巻かなかった自分と巻いた自分ということだったそうで。あの髪型・メガネをつけていない理由にも触れられていて笑。まあ単純というか何というか。結構新主人公好きになれそうです。今後カッコよく生きていけるようになるか気になるところ。頑張って欲しいです。店長に勝つ日がくるといいなと思いつつ。
 次回からはいよいよ真紅が目覚めたということで、話が動きそうで楽しみです!青年ジュンと真紅がどう関わっていくのか気になるところ。面白くなってきました~。次の1ヶ月まで待てそうにありません。新章で単行本が出たら買いになりそうです。旧作はまだ躊躇い中です・・・値段が~!

 ではまた来週に!(ゲキサカで次回予告がでたら追記するかもしれません)


(追記)

 遅くなりましたが追記を。
 今回の1カット椿~!!シーンとしては椿がこの状況を巻き返そうと頑張っているところ。椿に足りないものが一体何なのか気になるところです。テクニックとかでしょうか…。今までの1カットを見ていると割と大事なシーンだったりするので、期待を寄せてみたいと思います。