コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

Fate/Zero 第22話 「この世全ての悪」 感想

2012-06-03 13:50:03 | Fate/Zero(2011秋-2012春)

 今回は決戦前夜的な回で、ラストバトルの前のそれぞれの陣営の様子が描かれていきます。今回のメインであり、みどころはライダー陣営。原作を読んだ時からいつかアニメで観れるといいな…と思っていたシーンだったので、こうして観れて感無量です…!もう次回で最終回でいいんじゃない…?そう思った1話でした。


 今回はいきなり個別感想。バーサーカー陣営はお休みです。すべての決着は冬木市市民会館に――。今回は決戦前夜の様子がじっくり描かれていてとても良かったです…!



・セイバー陣営(衛宮切嗣/アーサー王)(アイリ)

 柳洞寺で今後の戦いの展開について1人考える切嗣。あとまた「まあいいや」が聞けると思わなかったので驚きました…!何故か小山さんの声だけそう聞こえてしまう罠…。
 切嗣は柳洞寺か市民会館が決戦の舞台になると予想し、最後の戦いに向けて動き出します。これまでのFateシリーズを見ていると柳洞寺はなんか色々災難に巻き込まれ過ぎなような…。これも運命なんでしょうか。
 舞弥、アイリがいなくなり、セイバー陣営の人員も半数に。そのことに心細さを感じる切嗣。切嗣もやっぱり人のようで。


『また一人になったな…』


 ですがそれでもセイバーと言葉を交わすことはなく、別行動に…。セイバーが報われなさすぎて泣けてきます…。終盤までこの険悪さで主人公サイド…Fate/Zeroならではです。

 そしてアイリについて考え、全てを察した切嗣は綺礼と決着をつけることを決意、綺礼と決着をつけるために決戦の場へと向かいます――。果たして切嗣は「恒久的平和」という夢を実現することができるんでしょうか、それとも……。


 その日のアイリ。綺礼に歯向かい殺されてしまいます――。一応これでアイリは死んだことになるのですが、その死を引き金に、アイリは聖杯として目覚めることに…。
 聖杯として目覚める前、聖杯の中を彷徨うアイリ。そんな中、イリヤとの一時を思い出します。聖杯の夢を見て、怖がるイリヤ…。このままだとイリヤもアイリと同じ運命に…。そのことを思い出したアイリはこれで運命を終わりにすると決意。
 そしてそこにはこれまで同じような運命を辿ったり、犠牲になってきたアインツベルンのホムンクルス達の屍が…。屍怖すぎました~。もはやホラー…。それだけに聖杯が歪なものだとこの時点でなんとなく理解できました。
 そして黒い沼=この世全ての悪(アンリ・マユ)に引きずられ、アイリは聖杯に取り込まれてしまいます――


「じゃあここにいる私は誰…?」


 そうしてアイリの白いドレスは黒いドレスに変化。笑い方もアイリらしくない邪悪なものに…。この世全ての悪に取り込まれると皆黒化してしまうんですね…。Fate/stay nightの黒化した某キャラの豹変ぶりはトラウマものでした。

 こうして死んだことでアイリは聖杯として覚醒――。

 
なんだか聖杯というより悪魔みたいなんですが…。聖杯がこの世全ての悪(アンリ・マユ)だと知った切嗣がどういう行動をとるのか…今からガタブルです。



・ライダー陣営(ウェイバー/イスカンダル)

 セイバーとの戦いの後、マッケンジー家に帰ってきたウェイバーはおじいさんに屋根で話をしようと誘われます。
 屋根に行き、おじいさんと話をするウェイバー。そしておじいさんは孫と屋根で会話したことはないと、ウェイバーが本当の息子ではないことに気づいていたと明かします――。


「こうして屋根の上に座ってな、

 孫と一緒に星を眺めるってのが
 昔からの夢だったんじゃ。
 まさか叶うとは思わなかったが」


 そのことを恥じて動揺するウェイバ…。ですがおじいさんはそれでも孫のふりをしてくれと頼みます。ウェイバーが来てから妻も元気になって孫と過ごしているようだったと…。そしてそのことをウェイバーとイスカンダルに感謝。もうこの時点で涙が…。

 それからおじいさんはここにずっといて欲しいとウェイバーにお願いしますが、ウェイバーは約束はできないと返事を。ウェイバーは最後まで戦い続ける決心を固めているようでした。そんなウェイバーに命を秤に成し遂げられることはないとウェイバーに語るおじいさん。おじいさんもかなり人生経験を…。そのおじいさんの言葉に結局返す言葉はなく…。ウェイバーとおじいさんの会話、とっても暖かかったです。

 個人的にFate/Zeroで衝撃だったシーンは前回の教会のシーンですが、感動したシーンは今回のライダー陣営のシーンでした。そして一番感動したシーンは多分次回に…。


 おじいさんと会話したその後、目が覚めたウェイバーはイスカンダルに話しかけられます。イスカンダルも戦いの終わりの時を予知しているようでした。そして色違いの光が空に出現、それは…?
 それを狼煙だと思い込み張り切って出撃しようとするイスカンダル。そんなイスカンダルのためにウェイバーは残りの令呪を全て使うことを決意。



「我がサーヴァントよ

 ウェイバー・ベルベットが令呪をもって命ずる

 ライダーよ、必ずオマエが最後まで勝ち抜け

 重ねて令呪をもって命ずる
 ――ライダーよ、必ずやオマエが聖杯をつかめ

 更に重ねて命ずる
 ライダーよ世界を掴め
 失敗なんて許さない」



 そう自分の魔力の全てをかけてイスカンダルに命じる…というか願うウェイバー。正直この令呪の使い方の発想はなかった…。ですが今までのFate作品の中で一番素晴らしい令呪の使い方をしたんじゃないかと思います。ウェイバー最高。
 そうして結果、強化に成功。ウェイバーの令呪は効果的に作用しました。ウェイバーもそのことを後悔していないようでした。ですがこれでウェイバーはマスターとしての立場を失い、落ち込み気味…。


「さあ、もう行けよ

 どこへなりとも行っちまえ
 オマエなんかもう…」


 ですがイスカンダルのウェイバーに対する態度に変わりなく…!イスカンダルはウェイバーに自分の戦いと全ての令呪による命令を見届けるように命令!これまで育んできた絆がここで…!



「マスターじゃないにしろ
 余の朋友であることに違いはあるまい」

「貴様は今日まで、
 余と同じ的に立ち向かってきた男ではないか
 ならば朋友だ。
 胸を張って堂々と余に比類せよ」



 イスカンダルもこれまで戦争についてきて一緒に戦ってきたウェイバーのことを大事に思っているようでした。そのイスカンダルの言葉に感涙するウェイバー…。お互いを思いやるウェイバー、イスカンダル…思いやりの気持ちって本当に素晴らしいものだと改めて感じました。もうこの時点で涙腺決壊しました…。
 涙を流し感動するウェイバー、本当に主人公…のようで困りました~。鼻かむシーンも不意打ち過ぎ~。もはやヒロイン。

 そうしてライダー陣営の2人も最後の戦いへ出陣!



「さて、ではまず第一の令呪に答えるとするか
 坊主、刮目して見届けよ」
「さあ、やってみせろよ、僕の前で!」



 友情最高…!そう思わせてくれるライダー陣営の2人でした。原作で読んだ時も泣きましたが、アニメでも泣いてしまいました…!そして感想を書いているこの瞬間にも~。アニメスタッフの皆さん、このシーンを本当に素晴らしく再現して下さりありがとうございました!次回も期待していますー。

 



・新アーチャー陣営(言峰 綺礼/ギルガメッシュ)

 言峰とアイリ。アイリに切嗣のことについて聞き出そうとする綺礼ですが、アイリは綺礼にずっと反抗的な態度を。アイリにとって綺礼は宿敵。とっても相性悪そうです…。
 切嗣についての話。切嗣と自分は同じだと考えていた綺礼ですが、アイリは綺礼と切嗣はまったく違うと反発。そのアイリの言葉に動揺する綺礼。愉悦を覚えたものの、綺礼はまだ切嗣に関してはまだ悟っていないようです。ここまで感情的な綺礼は珍しいのでびっくりしました。

 そして切嗣が願望機に託す願いが「恒久的世界平和」だと知り、綺礼愕然…。そしてその切嗣の願いを不可能だと否定する綺礼ですが、アイリもその切嗣の願いが矛盾しているものだと既に分かっていたようです。奇跡に縋っていることが切嗣の弱さだと…。切嗣のことをここまで理解していたとは…アイリは本当に切嗣の良い奥さんですね。それだけにこの先の展開が~。

 ですがその返事が気に食わず、綺礼はアイリを殺害――。この容赦なさ…さすがFateです。そして綺礼は切嗣と決着をつけると改めて決意…!いつになく生気が満ちているように見えた綺礼でした。


「遂に手に入れたぞ、戦う意義を…!
 衛宮切嗣…お前の理想を
 目の前で聖杯もろとも
 木っ端微塵に打ち砕いてやろう…!」


 そして綺礼は市民会館で聖杯を発動、切嗣を迎え撃とうとしていました。
 ギルガメッシュには番としてイスカンダルの相手をさせることに。いよいよこの2陣営が戦う時が…。見応えありそうで楽しみです。
 綺礼に聖杯への願いを尋ねるギルガメッシュ。ですがまだ綺礼には願いはなく…。すべては聖杯に。
 またセイバーはバーサーカーが相手に。これまでバーサーカーが執拗にセイバーを追い回していたのか、その理由がいよいよ明かされそうです。セイバーの過去と関係あるんでしょうか…?
 そんなふうに悪巧みする綺礼、ギルガメッシュ…。この二人は本当に悪っぽいですね。こうして第4次聖杯戦争、最後の1日が始まろうとしていました――。


 と、そんな感じで最終決戦はこういう組み合わせになりそうです。こうして整理してみると一応正義と悪っぽく分かれているんですねー。

・イスカンダル 対 ギルガメッシュ
・切嗣       対 綺礼
・セイバー    対 バーサーカー

 



 次回「最果ての海」いよいよラストバトル開始。予告のライダーのセリフに早くも涙腺決壊しそうになりました…!もしかすると次回でライダー陣営が…?次回もライダー陣営ファンの方はお見逃しなく!あとハンカチのご準備も。原作であのシーンを読んだ時の感動を今でも忘れられません…!

(現時点での死者・脱落者など)

・キャスター陣営(雨生龍之介)(ジル・ド・レイ)
・ランサー 陣営(ケイネス・ソラウ)(ディルムッド)
・アサシン
・言峰璃正
・遠坂時臣
・久宇舞弥
・遠坂葵(現在意識不明)

(生き残っている陣営)残り4陣営

・セイバー  陣営(衛宮切嗣/アーサー王)(アイリ(半死状態))
・ライダー  陣営(ウェイバー/イスカンダル)
・新アーチャー陣営(言峰 綺礼/ギルガメッシュ(時臣から綺礼に乗り換え))
・バーサーカー陣営(間桐雁夜/???)


 ではまた次回に!