goo blog サービス終了のお知らせ 

コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

機動戦士ガンダム00 第8話「無差別報復」 感想

2007-11-25 22:23:35 | 機動戦士ガンダム00 1&2期(2008-2009)

 今回は遂に刹那、マリナが出会います。物語の中でも重要な出来事となりそうなこの2人の出会いでしたが、何だか第一印象は何だか最悪な感じがしました・・・。とりあえず偽名を使ったのに、最後の最後で自分の本名を名乗る辺り、刹那はもっと慎重になるべき。ティエリアじゃないですけど、刹那はガンダムマイスターには向かないんじゃないのかと思わされてしまいました。では、今回はそこら辺に重点を置いて書いていきたいと思います。


 始めはテロリストのソレスタルビーイングに対する宣戦布告のシーンから。テロリスト達は「武力介入の即時中止、及び武装解除が行われるまで、我々は報復活動を続けることとなる」とソレスタルビーイングと争う気満々です。これにアレルヤは、

「これは悪ではない。我々は人々の代弁者であり、
 武力で人々を押さえつけるものたちに反抗する正義の使徒である、か。
 やってくれるよ、まったく」

 とウンザリした様子。他のメンバーもそんな様子です。そして人一倍この知らせに「くそったれ」が反応しているのがロックオン。ロックオンは自分の過去のことを思い出します。それはロックオンの幼い頃。ロックオンはたくさんの死体を前に立ち尽くしていました。どうやらロックオンはテロによって肉親を亡くしているようです。それだけに今回の事件のことは許しがたいのでしょう。でも小さい頃のロックオンも良い感じですね。幼い頃のロックオンメインでも良い気がしてきます。自分の過去を思い出し怒りに震えるロックオン。そんなロックオンを「ロックオン。怒ってる怒ってる」とハロが気遣ってきます。ハロ、中々敏感です。でもロックオンは、

「悪いな、ハロ。一人にさせてくれ。狙い撃つ、狙い撃つぜ」

 と一人になりたいと言います。今回のテロ事件はロックオンメインになりそうですね。どんな風に動くのか気になっていました。他のメンバーはというと冷静な様子。今回も4人、そしてスメラギ頼みのようです。一方留美は屋敷に一旦戻り、何らかの準備を進めようとします。やっぱり留美の屋敷はでかかった!執事とメイドがいる辺り、本当にお嬢様ですね。その後留美・紅龍はテロ組織の活動拠点を掴む為に調べを進めていきます。
 スメラギ達はアレルヤ達と合流してミッションの待機をします。でもスメラギ達の格好は水着と場違いなもの。思わず呆れてしまう一同。でもスメラギはというと、

「分かってるけど、今は王留美が放ったエージェントからの情報を
 待つしかないもの。あ~それにしても暑いわね。冷えたビールとかないの?」

 と割と余裕。スメラギらしいというか。そんなスメラギを見て「神経が太いというかなんというか」と呆れるアレルヤでしたが、ロックオンは「強がってるんだよ」とコメント。皆緊張した様子で留美からの連絡を待ちます。その中で違った様子を見せるのはフェルト。フェルトはハロを見て抱きついてしまいます!これはちょっと可愛かった~。フェルトにも以外な一面がありました。その後調べが進み、国際テロネットワークは複数の活動拠点があると推測され、相手が拠点を移す前に攻撃するためにもガンダム各機は所定のポイントで待機することになります。これによってフェルトはハロとはお別れ。フェルトが本当に寂しそうです。

「悪いな、お別れだ」
「フェルトまたな。フェルトまたな」
「ハロ・・・」

 ああ、何だか切ない・・・。フェルトにもハロを~!その後4人はそれぞれ指示された地点へ飛び立っていきます。
 一方セルゲイも今回のテロ事件について何か調査している様子。途中ソーマが「今回の件は、中佐がかかわることではないと思いますが」と問いかけてきますが、セルゲイは

「多発テロの原因はソレスタルビーイングだ。
 となればやつらがこの事件にからんでくることもある。そういうことだ」

 と答えます。セルゲイもまたソレスタルビーイングが気になっているようですね。そして次はもう私がガンダム00を見ている理由の半分のお方グラハムの登場。今回も期待通りに名言を残してくれました!グラハムもソレスタルビーイング絡みの何かを空から探しているようです。ですが部下から「中尉。こんなことをしても敵さんは見つかりませんぜ」と突っ込みが。でもグラハムはそれに、

「分かっている。私は我慢弱く落ち着きのない男なのさ。
 しかも姑息なまねをするやからが大の嫌いときている。
 ナンセンスだが、動かずにはいられない」

 と期待通りのキザな言葉を言ってくれました!これでこそグラハム!!まあ今回はそんな気合も空回り気味ですが・・・。正直今回彼が出てきた意味がイマイチ分かりません・・・。でも出番は大歓迎です!そんな風にキザな言葉回しを使うグラハム。そんなグラハムに部下は「おともしますよ、中尉」

「その忠義に感謝する」

 とついていく発言。グラハムは良い部下に恵まれたのかもしれませんね。しかしグラハム、最後までキザですね。まあそれが良いんですが。
 一方マリナはシーリンと通信。シーリンは外交の最中によるテロで予定が変更になったことに対し「姫様の外交にはケチがつきっぱなしね」と言います。マリナも「すべて、ソレスタルビーイングのせいよ」とウンザリした様子。その後も他愛のない会話が続きますが、シーリンの「保守派の重鎮が改革派の暴行をうけて怪我を負ったわ」という報告にマリナは驚きます。そして最後にマリナにこの一言。国の今後はどうなるのでしょうか。

「市民の衝突にまで発展するのも時間の問題。
 あなたの旅は、これが最初で最後かもしれないわね」

 次は一般市民である沙慈・ルイスの様子。前回のテロのことがあって様子が心配でしたが、2人は割といつも通りです。絹江は色々な事件の取材が重なって大変だと沙慈にぼやきます。そんな中で沙慈は絹江で前のテロ事件について「正直、今まで他人事のように考えてたよ」と世界の状況について言い、

「ソレスタルビーイングが現れても、ここは戦争なんかしてないし、
 自分には関係ないことだって。
 でも、バスが爆破されて大勢の人が巻き込まれて、
 それを見たとき関係なくないんだって。
 分かってなかっただけで、何も知らなかっただけで」

 と現実に戦争が起こっているのだと自覚してきたようです。やっぱり実際体験してみないとこういうことは実感が持てないんでしょうね・・・。今現実でもそういう状況が続きますが、それがいいのかどうかは分かりません。絹江もその沙慈の言葉に同調します。

「私もよ。さっき、被害者の遺族を取材してきたけど正直きつかったわ。
 何もしてないのに、ただその場所に居合わせたというだけで、
 その人の一生が消えたのよ」

 その後2人は「遺族たちがソレスタルビーイングを恨む気持ち、わかるわ」「どだい無理なんだよ。世界から戦争をなくすなんて」とこぼしていきます。多分これが世間全体の声なのでしょう。
 その中で絹江は「彼らもそう思ってるんじゃないかしら?」と言い、

「戦争根絶なんていう無茶な目的の裏には何かがある。
 ソレスタルビーイングが成し遂げたいと思う、本当の目的が」

 と憶測を述べます。またソレスタルビーイングへの謎が増えていきそうです。果たしてソレスタルビーイングの真意はどうなのでしょうか。その後2人は亡くなった両親を思い出します。やっぱり2人は両親を亡くしていたんですね・・・。2人の悲しい思いが伝わってくるようでした。
 一方ガンダムマイスターの4人はそれぞれ各地点でガンダムで待機中。待ちくたびれています。そんな中刹那はアリーの元で戦っていた日々のことを思い出します。刹那は仲間が神のかわりにと戦いに出て行こうとするところを「行っちゃダメだ。死んじゃうよ」と引きとめようとします。ですが仲間はというと、

「なんだ、おまえ。死ぬのが怖いのか。それは神を冒涜する行為だぞ」

 と言い戦いに。その結果、その仲間は戦いの中で死んでしまいます。それをアリーはというと、

「彼は神のために生き、神のために死んだ。
 これで彼の魂は、神の身元へといざなわれることだろう」

 と仲間に向かって高々に言うばかり。刹那はそんなアリーを銃を抱え見つめます。やっぱりアリーの考えは好きになれそうにありません・・・。今の刹那はそのアリーの考えに何を思っているのでしょうか。
 そんな中、留美から通信。そして留美による命令で、爆発現場から立ち去る不審者は乗る車を、バイクで追跡することになります。エクシアはこの状況では使えないらしく。この追跡の時に刹那が運転していた乗り物をみてつい「これだったら運転が楽なんだろうな・・・」と思ったり。車の運転はどうも苦手です。と、その頃マリナもホテルから出てくるところ。テロの影響で校外のホテルに避難しようとしていたらしいです。この時、マリナの前を刹那が横切るシーンもありました。そしてマリナは刹那に反応。どうやら刹那が気になるようです。
 一方刹那。刹那は不審者の乗る茶色のクーペを追跡し、銃を発砲します。が、その途中でパトカーが来て刹那はパトカーに銃を持つ不審な人物として取り押さえられてしまいます。この手のことは不得意そうな刹那。ピンチです。
 が、そこに「失礼。この少年は我々のつれなんですが」とマリナが現れ刹那を助けます。側近が出した証明書を見た警察は引き下がります。それからマリナは刹那に声をかけてきます。

「こんな場所で同郷の人と出会うとは思わなかった。
 あなた、アザディスタンの出身でしょ?」

「違う。クルジスだ」

 刹那が同郷の人ではないと知ったマリナは少し焦ります。そしてお互い自己紹介。

「クルジス・・・そうなの。私、なんて言っていいか。
 自己紹介してなかったわね。私、マリナ・イスマイール」

「カマル・マジル」

 今回は刹那が珍しく偽名を使いました。流石に王女のマリナ相手では偽名を使うべきだと思ったのでしょうか。今回は刹那はそれなりに考えているのだと思いましたが・・・。マリナにこの国に来ている目的を聞かれた刹那はこれ以上の長居は無用だという感じで、その場から去っていこうとします。ですが刹那をマリナは引き止めます。

「待って。もう少しだけお話させて。お願いだから」

 どうやらここでの会話を聞く限り、マリナが見ず知らずの存在の刹那を助けたのは刹那が同郷の人だと思ったから、話し相手が欲しかったからのようですね。普段話し相手がシーリンしかいないとなると、その気持ちも分かるような気がします。ずっとシーリン相手では疲れそうです・・・。その頃刹那が追跡していた不審者は別の手の者によって捕らえられます。留美・紅龍はテロリストが潜伏する、活動拠点の割り出しを進めていました。今回はこの2人が活躍しますね。もっとこの2人の普段の様子も見てみたいところ。
 あれから刹那はマリナの引止めにより、その場に留まりマリナと会話します。でもそれは会話というには少し迷うもの。マリナが真面目に太陽光発電システムのこと、ソレスタル・ビーイングに対する意見を言うのに対し、刹那は終始短く

「戦争が起これば、人は死ぬ」
「話してる間に、人は死ぬ」


 と否定的な意見を言うだけです。大体の人は刹那との会話は続かなそうです・・・。でも刹那にとって戦争の現実のことを知らないマリナの言う事は奇麗事に過ぎないんでしょうね。
 こうして会話が続く中、話は国の話になっていきます。2人の空気が悪くなっていきます・・・。

「でも」「クルジスを滅ぼしたのは、アザディスタンだ」
「確かにそうよ。でも二つの国は、最後まで平和的解決を・・・」

「その間に人は死んだ」

 刹那の容赦のない言葉にマリナは困惑していきます。今のマリナが刹那と会話すること事態が無茶とも言えましたが・・・。そして話はヒヤヒヤな展開に。マリナの問いから刹那は思い切った発言に出ます―。

「カマルくん、まさか戦いが終ったのは6年も前よ。
 あなたはまだ若くて・・・戦っていたの?」
「今でも戦っている。戦っている」

 この刹那の言葉に流石のマリナも「もしかして、私を殺しに」刹那に何かあると動揺し始めます。しかし刹那はやっぱりこういう会話とか向いていないですよね・・・。動揺するマリナを前にして刹那は、

「あんたを殺しても、何も変わらない。世界も変わらない」
 
 と、今マリナを殺しても状況が変わることはないと断言します。確かにお飾り的な存在のマリナを今殺しても何にも変わらなそうです。ここでうろたえる辺り、マリナもまだまだなのかも。マリナは「カマル君」と刹那を呼びますが、刹那は否定。そして、

「違う。俺のコードネームは刹那・F・セイエイ。
 ソレスタルビーイングの、ガンダムマイスターだ」

 と自分の本名を堂々と名乗ってしまいます・・・。嗚呼名乗っちゃったよ・・・。仮にも国の王女に自分がガンダムのパイロット、しかも本名を名乗るとは・・・。どうかしているとしか思えません。まあそれだけ自信があるという刹那の自身の表れなのかもしれませんが、他のソレスタルビーイングの仲間のことを考えると不適切な発言だと思います。ここから色々かぎつけられる可能性大ですね。ティエリアじゃないですけど、刹那にはガンダムマイスターは向かないと思います。あまりにも軽率過ぎます・・・。
 自信満々に自分の本名を名乗った刹那は、最後にマリナに宣戦布告して去っていきます。

「紛争が続くようなら、いずれアザディスタンにも向かう」
「笑えない冗談だわ」

 物語でも重要な関係になってきそうな2人の始めの出会い。やはり予想通り最悪な流れになってしまいましたね。これから2人が相容れることはあるのでしょうか。でもやっぱりここら辺を見ているとGWのヒイロとリリーナを思い出してしまいます。今後もこの2人はそういう関係になってくるのでしょうか。今考えると刹那のちょっと無鉄砲なところはヒイロに似ているかもしれません。
 その頃留美は一度は調べが振り出しに戻りかけたものの、テロメンバーと思われる者のバイオメテリクス抽出情報から、NROの主要暗号文を発見します。どうやらテロリスト達の潜伏場所が分かりそうです。それを見た留美は、

「世界が動けといってるんだわ。わたくしたちに」

 と決意。ソレスタルビーイングが動き出します。でもこれはAEU諜報機関本部の手による情報を流出。やはりわざと情報を流出させて、他国にいるテロ組織への軍事介入をソレスタルビーイングにさせようと企んでいるようです。まあ「今回だけは利害が一致した」ということでソレスタルビーイングもいいんでしょうか。
 それからはソレスタルビーイングがテロ組織の活動拠点を襲撃していく様子が描かれていきます。ガンダムによってテロリスト達はなすすべなく次々と倒されていきます。今回ばかりは「そんなもん、狙い撃つだけだ」とロックオンも容赦がないです。そしてこの一言。

「容赦しねえ。お前らに慈悲なんかくれてやるか」

 ロックオンもテロが絡むと感情的になるようですね・・・。いつもとは違った一面が見えたような気がしました。それからもロックオンはMSが何機来ても

「今日の俺は、容赦ねえぞ」

 と強気に攻めていきます。エクシアも途中苦戦しつつも目標を破壊。そんな感じで今回もガンダムの圧勝でミッションは終了します。途中のスメラギ達のビーチでくつろぐ姿には癒されるものが。特にクリスティナ・フェルトが遊ぶシーン。フェルトが適当にクリスティナに対応しているのが面白かったです。
 一方その頃のマリナ。マリナは飛行機に乗って移動中です。途中にはシーリンからの通信も。でもシーリンからの報告はいつも通り「といっても、対した支援は・・・」と予想通りの報告。と、その時マリナの前にエクシアが現れます。エクシアを見て驚く乗客、マリナ。マリナはふと刹那のことを思い出します。でもマリナはまだ刹那がガンダムマイスターだと断定せず「まさかね」と軽く流します。でも最後には「ガンダム・・・」と見つめます。刹那はそこにマリナがいることを知っていてやったのか、ちょっと気になったり・・・。


 次回は「大国の威信」何やらソレスタルビーイングが世界から責められる話だとかで、無事乗り切れるのか心配なところです…。今回やっと刹那とマリナの出会いがありましたが、この2人の関係がよくなるまではまだまだ時間がかかりそうです。今後2人の関係がどうなっていくのかやはり気になります。どうでもいいですが、今回は携帯待ちうけプレゼントのお知らせが紅龍で良かったです~。ミッション以外での2人の姿も見てみたいところです。
 しかし、今回はマイスター達が完璧な人ではないことが明らかになってきて面白みが出てきたと思う反面、不安も出てきました・・・。アレルヤは二重人格、ロックオンはテロが絡むと感情的に、刹那は軽く自分の素性を明かすと不安要素だらけです。これはティエリアの言う事もあながち外れてはいないのかも。ティエリアも何だか謎が多い分、何かありそうな予感がしたりします。ソレスタルビーイングの今後が心配になるばかりです・・・。