コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

世紀末オカルト学院 第13話(最終回)「マヤの文明」 感想

2010-09-28 04:32:01 | 世紀末オカルト学院(2010夏)

 今回でオカルト学院もいよいよ最終回。前回でとりあえず色々収束しましたが、まだ何かあるようで…。マヤと文明はどうなるんでしょうか。前回から予感はありましたが、まさかそうなるとは…。それだけにラストの展開には観ていて熱くなりました。文明も最後の最後でやってくれました。ここまで観ていてよかった…そう思える最終回でした。


 今回はOPなしでスタート。どうやらスタッフの皆さんも本気のようです…。
 はじめは学長であるマヤ父の遺言を川島が受け取るところから。呪文が書かれた手帳のことについても話します。ここの学長と川島のやりとりで今まで謎だったマヤ父関係のことが明らかになりました。川島が前回の予告に出ていた理由に納得しました。回想だからだったんですね…。なんか更に寂しい気持ちに…。
 マヤ父はこの時から既に命を狙われており、身を隠すためにどこかの世界へ飛ぶ事になったようです。で、それを勧めたのも川島でした。でもマヤ父はこの世界を離れてまで身を隠す必要があるのかと、まだこの状況を受け入れきれずオドオドしていました。どうやら川島の方がマヤ父が狙われていることを察知していたりと、なんか色々詳しかったようです。これは意外でした。
 そうしてマヤ父は川島により、別の世界へと送り出されます――。ここまでは前回の予想通りでしたが、どうやら未来に飛んだわけではなく、1999年の東京に飛んでしまっていたようです。そこでマヤ父は研究者を集め、1999年を救おうと動き出します。これが1話に繋がるんですね。

 すべてが終わった後の学園。しばらく前回の騒ぎで休校になっていたオカルト学院ですが、1学期の終業式はそのまま行われることに。
 マヤも文明から父親が生きていることを知り安堵…。マヤはやっぱり父親のことが今でも好きなようです。そして文明も未来へ帰ろうと決意を固めます。マヤもマヤで寂しそうです…。前回二人で危機を乗り越えたからか、二人の絆も強まっているようでした。これはあと一歩かも…。
 と、ここで文明の母親から電話が――。どうやらマヤは1999年の文明(以降ブンメー)を学院に呼んでスプーン曲げをしてもらおうとしていたようで。マヤは文明をびっくりさせたかったようで。
 が、文明に1999年にこの学院にきた記憶がなく…。そのことに文明も違和感を感じていました。そして頭痛が文明を襲います…。どうやら世界を守った事で、未来の文明の存在が揺らいでいるようです――。なんだか嫌な予感が…。
 一方ブンメー。この世界のブンメーもまた母親のことで悩んでいたようです。カレーに箸もこの時から…。

 未来ではこの状況が変わらない原因を究明しようとしていました。そこに文明からの通信が…。それで未来の研究者は過去の自分に会うなと命令。どうやら二人の文明が出会うことで、地球に歪を起こすとか…。要はタイムパラドックスみたいなものでしょうか。
 そしてここで衝撃的な事実が明らかに――

「そうだ。
 君がノストラダムスの鍵だ。


 正確には、君という個体ではなく、
 君が過去の自分と会うという行為が鍵となるのだ」

 前回で嫌な予感がしていましたが、やっぱり文明が鍵でした…。マヤも前回のことを思い出し文明が鍵だという事実を否定しようとしますが、マヤがとった画像には美風だけではなく、文明も写っていて…。そしてすぐに研究者は文明を未来へ転送しようとしますが、文明は1日待って欲しいとお願いします。
 話の後には熊代司令官登場~。やっぱりあの人がマヤ父でした。マヤ父は学院の後にもたらされたものが鍵だと理解しつつも自分達が送り込んだ存在が鍵だったという事実にショックを受けているようでした…。本当に皮肉ですね…。

 マヤも文明が鍵だったという事実に動揺…。でも文明はマヤのせいにせず、子供の頃の自分に会わなければいいと今後どうすればいいか冷静に考えていました。
 どこか寂しそうな文明…。そんな文明を見て、マヤも打開策を思いつきます。

「終業式に出られる方法があるわ」

 で、マヤと文明は文明母と対面し、予定をキャンセルしたいと申し出ます。いつもは怖かったマヤのSっぷりですが、今回は頼もしく見えました~。これでこそマヤ。言いたいことをマヤが言ってくれました。
 強気に対抗し、文明母を怒らせたマヤ。二人とも嫌われてしまいましたが、これで母親は寄り付かなくなると、ひとまず安心です。これで何事もなければいいのですが、そうはいかなそうで…。

 その後の二人。マヤは文明に留まって欲しかったようですが、それでも文明は帰ることを選びます。文明も1話と比べるとだいぶしっかりしてきたような。そんな文明の意思を確認したマヤは学長として最後に文明に命令を!

「それなら最後に言う事を聞きなさい、
 学長命令よ!」

 その後文明母が部屋に戻ったもののお、部屋にブンメーがいなくて…。これはマズイ流れです…。


 後半。亜美の部屋で文明の送迎会をする面々。皆集合ですー。亜美父の話でなんだかんだでまとまっていました。しかもこれまでの回想が混じっていて…。和んだシーンですが、1回目観た時は今後何があるんだろうとヒヤヒヤでした…。

 学院に忍び込んだブンメー。オカルト関連の品々に数々におおはしゃぎ。オカルト好きなようです。どんどん嫌な伏線が…。
 送迎会から家に帰宅する文明。これまでのことを思い出します…。

「俺、自分の足で歩いた事、あったのかな…?」

 そして立ち止まり考え込む文明――文明は最後に答えを見つけ出すことができるんでしょうか。
 その頃、文明母はブンメーのことを思い泣いていました…。ブンメーがいなくなったことで改めて息子の大切さに気付いたようです。これならこの先も大丈夫かもしれませんね。


 そうして運命の7月21日、予言の日。終業式では文明のあいさつが。でもやっぱりはっきりせず、スピーチに締りがありません…。優柔不断はいけないというのがやけに説得力ありました。
 その後の文明とマヤ。1話最後の屋上というのが1話から最終回への繋がりを感じさせるものがあってまた意味深ですね…。BGMも不穏な感じになっていきます…。
 優柔不断な文明でしたが、最後にはあることをはっきりさせようと決意していました。

「これ以上、自分に嘘はつきたくないんだ
 俺が…俺が好きなのは…」

 ですが最後まで言うことなく、文明は去ろうとします…。またもや寸止め…。そんな文明をマヤは文明を呼びとめようとします――。

「行くな…
 行かないでよ…」

 ここのマヤのセリフからはマヤの思いを感じました…。マヤもまた文明のことが好きになっていたんですね…。
 が、ここで最悪な事態が……。
 
「そんな…」

 文明の後ろにはなんとブンメーがいつの間にかいて…。やっぱり最後の最後で二人の文明が対面する時がきてしまいました…。その瞬間、空は闇に覆われてしまい、世界は滅亡の危機にさらされてしまうことに――
 ですが意外に文明は穏やかでした。文明は戸惑うブンメーに優しく語りかけます…。

「一人で来たのかい?」

 そんな文明の言葉に頷くブンメー。そして自分で決めてここにきたと聞き、ブンメーに一言残します。


「これからも自分の足で歩け」


 ようやく文明がはっきり決める時が…。いつになく文明がカッコよく見えました。それだけにその後の文明の運命を考えるとやるせない気持ちになりました…。

 その後ブンメーがスプーン曲げで対抗しようとしますが、どうにもならず…。ブンメーの力ではダメなようです。そこで文明は気絶したブンメーからスプーンをもらい、決意を固めます――。

「それ、もらうぞ」

 スプーンをとった瞬間、文明の力が発動…!未来の文明が力を取り戻す時がきました!


「歴史が変わるのはここからだ!」


 そうして文明はスプーンを片手に宇宙人へ立ち向かっていきます!ここでOPもかかってきて更に熱い展開に!文明も最終回にして大活躍です。なんとなくウルトラマンを思い出しました。
 文明は必死に対抗。ですが光に取り込まれていき…。最後の一瞬で文明はマヤにメッセージを伝えます。


「マヤ、マヤ!
 俺を…俺を頼んだぞ――――!!」

「ぶんめい――!!」


 このシーンは観ていて切ない気持ちでいっぱいでした…。日笠さんと水島さんの二人の演技がまた…。文明、決死の覚悟でした。
 で、その後文明が最後の力を振り絞りスプーン曲げをした瞬間、どんどん宇宙人が滅んでいきます!そして一瞬にして、世界は元通りに。こうして世界は救われました――

 ですが文明だけがいなくて…。取り残されたマヤは途方に暮れつつ、未来へ連絡をします。

「ぶんめい…
 鍵を発見し、破壊した…」

 普通の形で二人は結ばれないとは分かっていましたが、文明が宇宙人を倒すために消えてしまうとは…。観ている時は放心状態でした。
 ですがマヤには立ち止まっている暇はなく。文明の言葉を守るためにまた動き出します。そしてマヤは目が覚めたブンメーへこう言います。


「立ちなさい、自分の足で」


 そんなマヤの言葉からは厳しさ、そして優しさを感じました。で、ブンメーも何か思うことがあるのか、マヤの手をとります。そうして再び文明と共に歩き出すマヤ。目の前には青空が広がっていました――。世界は今度こそこうして救われました。


 2012年もこのことで復興。マヤ父も皆に続く形でドアの向こうへ。と、出た先には平和な街並が広がっていました。そしてマヤに電話しますが、マヤは何事もなかったように普通に対応。本当に未来は平穏な世界になったようです。あと気になったのがマヤと文明が一緒に住んでいるっぽいという事実。これはもしや…

「ああそうだね。すぐに帰るよ、
 いますぐにね…」

 そうしてマヤ父は家へ――。で、EDへ。<君だけの世界ここにあるよ>というフレーズが胸に響いてきました。EDでは平和になった世界が映されていきます。そして空へ…。星がとても綺麗でした。

 その後マヤ父は内田という表札の家へ。どうやら未来で無事文明とマヤは結ばれ結婚したようです~。タイトルはここに繋がっていたんですね。よかったです~。
 食卓にはカレーが…。確かに過去と未来は繋がっていました――

「ただいま」
「ちょうどよかった
 さあ、食べましょう」

 で、スプーンが光り、マヤ父が娘のマヤの元に無事帰って来たところでオカルト学院終わりです!マヤ父も娘思いでした。
 ラストには皆集合絵が!これまで出てきたキャラがみんないて、最終回後に見ると感慨深いものがあります…。大団円という感じがしました。でも輪っかをのっけた美風がなんともいえないものが…。美風は色々得をしたキャラだったのかも。

 こうしてオカルト学院も最終回を迎えましたー。何にしろパッピーエンドで終わってよかったです!まさかここまでハッピーエンドで終わるとは前回の時点で思っていなかったです。これで脇役の今後に関して少し描かれていれば更によかったです。スマイルのバッチとかのことを含めて…。でも話に関してはマヤ・文明・マヤ父の話メインだったと考えると、よくまとまっていたと思います。
 アニメオリジナル展開ならではの先の見えなさも味わうことができて満足しました。毎回全体的にクオリティも高く毎回観ていて飽きない作品でした。改めて1話から見返したくなりました。とりあえずオカルト学院が最後のアニメノチカラ作品になってよかったです。総評はアニメ評価の時にー。


 ではこれまでTB・コメントを下さった方々、
 感想を読んでくださった皆さん、
 ありがとうございました~。

 



2 コメント

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さすがアニメノチカラですね。 (ひらがなでことみ)
2010-09-30 21:53:13
こんばんわ、ソウキさん。
 文明と少年ブンメーが対面してしまってどうなるかドキドキしながら、観てました。当然どちらかの存在が…、とは思って観てましたが、文明自ら立ち向かって行きましたね。という事は、あの最後「今日はふみあきも早いと言っていたから一緒にご飯を食べましょう」のふみあきは少年ブンメーなんでしょうか?そこはとりあえず措いといて、文明の好きなカレー、それにスプーンでのカットで終わるところが、さすがアニメノチカラですね。なにかいいものを観た感じがしました。こういうアニメっていいですよね。最後の皆が描かれてる絵も良かったです。
 ソウキさん感想お疲れ様でしたー。俺妹・タクトでもよろしくです。バクマン。と、そらのおとしもの f も気になりますが、またED曲80年代のカバー曲になるんでしょうか?楽しみです。
 PS、劇場版FateのDVDと涼宮ハルヒイラストレーションズ秋・冬購入しました。この季節DVD・本の出版の多いこと…。まあ観たり、読んだりと嬉しいのですが、同人誌の原稿が~、頑張りましょうね。

 ではでは。
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コメントありがとうございます! (ソウキ)
2010-10-01 03:40:15
 ひらがなでことみさんコメントありがとうございました~。
 今回は文明が頑張っていましたね。悩みつつも決断し、運命に立ち向かっていく文明の姿に観ていて熱くなりました…。前回までは文明の成長を描ききることができるのかなと不安もありましたが、見事にその不安を打ち砕いてくれました。本当アニメノチカラはすごいですねー。
 最後の文明は流れ的にきっと成長したブンメー君なんじゃないかと思います。ということはマヤとは歳の差があるわけで…。一体どんな夫婦になっているのか気になるばかりです。でもカレーとスプーンのカットが上手く締めてくれましたね。久しぶりに良いオリジナルアニメを観た!と思えました。それだけにここでアニメノチカラが終わるのが残念です。でもオカルト学院で締めくくりになってよかったと思います。
 秋からも色々よろしくお願いします~。他の作品も仕掛けがありそうで楽しみですね。劇場版Fateはまだおあずけになりそうですが、私もどうにか涼宮ハルヒイラストレーションズ秋・冬購入できましたー。これでますます金欠に…。でもやっぱり作品を読めるのは嬉しい事ですよね。原稿頑張りましょう!

 ではでは~。
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