荒野に叫ぶアイツの部屋

生き物絡みの仕事しながら空手やったり、漫画描いたり模型作ったり海の生物求めて津々浦々旅したりする男ばるぱんさーのブログ。

新しい日々。

2011-05-02 21:07:02 | 日常
養鶏屋になって4日目。
今日も元気に鶏にエサをやったり、糞を片付けたり、死んだ鶏を葬ったりする。
やはり、どうしても1日に5~6羽は死ぬ。
仲間にどつき殺されたり、病死だったり。
だが時折、不審な死に方をしている者もいる。
首が無かったり、どてっ腹に風穴が空いてたりするのだ。
解せねえ。
鶏にこんなひでぇ殺しが出来るはずがねえ・・・
下手人は一体・・・?
そう首を捻っていると、辺りの鶏たちが一斉に鳴き始めた。
振り返ると梁の上に何かがいる。
猫にしては小さく、イタチにしては微妙にでかい気がする。
テンだ。
スステンという奴か?
カッ!と威嚇するとギギギッ!と文句を言い逃げ去った。

その後、養鶏場の裏の草むらで小便をしていると、今度は60センチはあろうアオダイショウが現れた。
捕まえてしばらくいじくった後、野に帰した。

それにしても、この仕事は良い。
汚れるし、体力的にきつくはあるが、精神的には楽だ。
前の仕事なんか体力的にも精神的にも辛く、悪魔の化身のような人々に来る日も来る日も踏みにじられ、頑張れば頑張るほど空回りで、自分はなんと愚鈍で醜悪な人間なのだと思い悩み、一歩も前へ進めなかったような気がする。

本当にこれ位嫌な人々が何人もいた。
中にはヘンリー博士や玄海老師、弁慶やチョロのような愉快で心強い人々もいたが。
変な書類の書き方が解らないので魔女参謀に聞くが心底うざがられぞんざいに教えられる。
質問するのが迷惑なんですね。なら質問しませんよと大体こんなかんじかと書くが、意味としては通用する筈なのに本当に細かい所で間違っているだの怒鳴りつけられ、横にいた妖怪王女に何コイツ?基地外?といった目で見られる。
まれにPCで実績を入力するのだが在るべきファイルが無い。
幽霊博士に質問するが、「てめえ何会社のファイル消してんだ」と怒鳴られたので流石の俺も怒髪天を突き、「ざけんな表出ろや!」
と幽霊博士の襟首掴んで引きずり回したところでヘンリー博士に止められた。
幸いヘンリー博士は俺の良き理解者で、「若者の才能潰すような野郎は会社にいらねえぞ」と幽霊博士を怒鳴りつけてくれた。
へへ~ん、ざまあみろ!
だが、その後ヘンリー博士に「気持ちは解るがもうちょい大人になれよ」と諭された。
三年半もの間、そんな便所の蛆虫の小競り合いのような日々が続き、生きる自身を失い、好きなモノも好きと言えなくなり、さっさとエイズにでもなって寿命を縮めちゃおうかなとか考えていたが、やはりヒトを大切にしない組織に未来は無いのか、会社は日に日に傾いていった。
度々、悪魔元帥(親会社の社長)が会社に現れては四天王をくそのように怒鳴る。
悪魔元帥が来る日の朝はいつも四天王どもは宿題忘れてこれから先生に怒られる小学生というか、毎日駅前でいきがってたら極道に睨まれ、これからヤキ入れられるヤンキーのように戦々恐々しており、俺と仲間達は指差して爆笑していた。

そうこうしているうちに魔女参謀は変な病気で入院。
妖怪王女は中学生の息子が傷害事件起こして逮捕。
幽霊博士は基地外になっちゃって仕事中に謎の奇声を発したり、一人で訳の解らんことを言っては爆笑していた。
思えば事故に見せかけて暗殺する絶好のチャンスだったかもな。
そして鬼火指令はハゲた。

ざまあみろ!!バーカ!!バーカ!!

もうこんな肥溜めで溺れ続けるような過去は便所にながし、これからの俺は養鶏屋として、漫画バカ、プラモバカとして、そして一匹のヒトとして堂々と生き抜いてやる!!

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