地獄のファンファーレ

鍵盤奏者、坂和也のブログです。

つじさんツアー中です

2008-11-21 19:39:31 | Weblog
 つじさんツアーが16日の京都磔磔から始まりました。18日は金沢、そして20日は札幌、でようやく帰宅しました。17日は個人的に帰京し武道館にでかけましたが。金沢と札幌は非常に寒かったです。金沢っていつも風が吹いて雨か雪ってイメージなんですけどそれは僕がたまたまそういう時に伺うからだというだけだと思いますって分かってんなら言うなという感じですね。

 今回、金沢ライブの時、プレイヤーとして、ステージ上でのパフォーマーとして気付いたことがありました。これからの毎回毎回のライブはその心構えを胸に臨みます。人に何かを伝えようと思ったらなりふり構わず全力でやらなきゃだめなのだ。

 19日、金沢から札幌へ移動日でしたが、この日の晩はTHE WHOの今回の来日最後の武道館ライブだったわけで、自分は札幌にいるんだからどうにもならないのだとは思いつつもどこか諦め切れず、タワレコに向かいワイト島ライブのDVD等数点を購入、ホテルの部屋で一人THE WHO大会を繰り広げました。途中、我慢できずに武道館に向かう友人とメールのやり取りなぞしながら。金沢で気付いたことは、17日のTHE WHO武道館ライブを観たことと大いに関係がある筈だし、その思いはこの日一人でDVDを観たことによってさらに強いものとなりました。次は28日に松本ですね。初めての街なのでとても楽しみ。いいライブをやります。

THE WHO 20081117

2008-11-19 14:02:44 | Weblog
 今まで色々観て来たライブの中でもかなり深く感動したライブのうちの一つだ。あのロジャーとピートが目の前にいた。というのが何だか今でも少し実感が湧かないような感覚。武道館全体が愛情に満ち溢れていて、あんなにみんながまともに演奏を受け止めているライブというのは滅多にない気がする。ろくに観る気もない関係者然とした奴等が前の方の席にふんぞり反っていたりするライブもあるが、僕が眺めた限りではそんな不届き者はほとんど見当たらなかった。観る方もやる方も本気。

 そしてこんなこともあまりないのだが、僕の目からは何度も涙が出た。Baba O'riley、I Can't Explain、5:15、Won't Get Fooled Again、Love Reign O'er Me、Pinball Wizard。本物の彼らが演奏しているその同じ空間で同じ瞬間を体験しているという、ライブとは当然そういうものなんだけど、その当たり前のことをこれだけ深く感じ入ることはなかなかなかったし、ほんとに来てくれて嬉しかった。ピートは
「Thank you thank you thank you so much!!!!!!!!!」
とステージを降りる前に叫んでいたけど、誰もが同じ気持ちだったはず。そうそう、ドラムのザックはブリティッシュフレーズ満載の最高のブリティッシュロックドラマーだった。もうちょいつんのめってくれればなお良い。

 

今日から

2008-11-16 10:00:28 | Weblog
 つじさんツアーが始まります。いきなり雨天ですが、ツアーは基本的に雨天決行です。初日は京都の磔磔!たくたくです。久し振りだ磔磔。雰囲気いいですよね。楽しみ。うかうか、いや、わくわくしてきました。観に行くぜ、という方々、どうぞここはひとつ、お楽しみに。

 「ここはひとつ」

「ひとつ」
って何でしょうね。全く意味が分からない。何でいきなり数の話が出て来るのか。英語だと
「a」
ですが。今度までに調べときます。

ドエリザベス~ニューデリー

2008-11-15 23:21:05 | Weblog
 携帯でニュースを見ていたところ、非常に悩ましいトピックを発見。
【ドエリザベス2世号、バイへ向けて最後の航海】
“ドエリザベス”とはいかなる状態を指すのか、やっぱりチケットは高いのだろうか、“バイ”とはいずこの都で通貨は何か、などと般若ライクな面をして3.5秒少々思考した結果、ドエリザベスはエリザベスで、それでそのド、を、バイの頭にくっつけてドバイ、であろうという結論が降臨したため、熱い珈琲を啜り、ふーっと息をついた。危ない危ない。こんな単純ないわば挿入ミスに起因する、しかも自分には無関係なささやかなる雑事に係りきりになって日中いっぱいを潰すわけにはいかないのだ。

 しかしこれ、このパターンで色々と遊ぶことができそうで、
“ペチャールズ皇太子、ルーを訪問”
といえば、偽物の弱そうな自称皇太子ペチャールズさんが個人的にルー大柴を尋ねた、イギリス土産片手にちわっがらがら、上がるよ、つって、という意味では断然なく、これはチャールズさんがペルーを訪問したのだ、という意味であろうことをすぐに予測することができる。こうして人は一歩一歩利口になって行くのだ。

 昼、もう少し厳密にいえば11時15分頃、12時からリハーサルだが朝から何も食べておらず腹が減っちゃってしょうがない、スタジオ近くで食べてこう、つってインドカレー屋に向かった。何度も訪れている行きつけの店で、前方に店の外壁が見えて来るだけで何だか落ち着くというか期待感というか、心が全面的に幸せに満たされて来ると言うのは、これはどれだけ自分がインドカレーを好きかという事情を知らしむる例証として非常に適したものである。なんつってるうちに店舗入口に到着、券売機で食券を購入、早くも店内から顔を出しているインド人店員に
「ナン?ライス?」
と聞かれ、
「ナン」
と返答をし、
よっしゃナマステ、と食べる気満々で店内に踏み込もうとしたところ、件の店員が僕を券売機脇の日替わりメニューを記したホワイトボード前に誘導した。彼はボードを指差し、
「コレナニヨム?」
と尋ねてきた。つまり、日本語で書いてみたこの日替わりメニューだが日本人のお前からしたら何と書いてある風に読めるか?と聞いているらしい。そこにはややふにゃふにゃの文字で、
「たいいち豆とチキン」
とある。たいいちまめとは何か。4.5秒ほど思考するも、我が輩の辞書には見当たらなかった。仕方ないから、今度はこちらがホワイトボードを指差して、
「これはなに?」
と尋ね返したところ、
「ダイチマメ」
との返答。知らなかったが“だいち豆”という豆があるらしい。つまりインド人の彼は、
「だ;“た”にてんてん」

「たい」
という二文字と見間違えたようなのだ。これじゃちょっとそうは読めないね、と言うと、彼は
「マッテテ」
と言い残し店内に駆け戻り、5.5秒後、ホワイトボード用マーカーを手にカムバック、非常にいい笑顔で、むんっ、とか言いながら僕にそのマーカーと字消しのスポンジを手渡した。書き直してくれないか、ということらしい。幸いなことに僕は彼よりも日本語ができるから、すらすらっと書き直して上げた。
「だいち豆とチキン」
この日のこの店の日替わりメニューは何と客であるところの僕が書いたものだったのだ。でも実はこれは初めてのことではなく、以前にも同じインドカレー屋で同じことがあった。その時は食券を渡してもうすっかり席について、まだかなー、と学研を待つ子供のように足をぶらぶらなどさせていたところに店員がホワイトボードを持参して登場、
「冬瓜とチキン」
を書いて欲しいと乞われ、そうして上げたところ、あとでラッシーをサービスしてくれたんだか割引券をくれたんだかしてくれたのだ。そんなことがあったのでこれはもしやあの日のように、と淡い期待を携えての帰り際、店員は厨房の料理係と何やら楽しげに盛り上がっており、その勢いのままえらくハイテンションな
「アリガトゴザイマシター!」
を言ってくれたが、ラッシーも食券もくれなかった。ちょっとうけた。



ツアーにでます

2008-11-12 01:34:35 | Weblog
 諸事情により告知が遅くなりましたが、つじあやのさんのツアー“LIVE GIRL 2”に参加します。勿論鍵盤で。詳しくはつじさんの公式サイト
http://www.tsujiayano.com/
をご覧ください。11/16の京都磔磔から12/26の東京草月ホールまで全11公演です。初めて行く場所もあるので楽しみであります。ぜひいらして下さい。カモンチルドレン!(スチーブ・マリオット)

SF & Accordion

2008-11-10 23:05:11 | Weblog
 引き続き小松左京作品を読み進めている。今読んでいるのが宇宙ものをメインに収録した作品集で、全般的に重く深いのが多い。勿論それで良くて自らそういうのを求めていることは間違いないのだが、例えば非常にくたびれて夜遅く帰宅する時なんか、真っ暗な車窓の傍らでこういうストーリーに取り掛かったりすると、あたかも自分の乗っている列車が果てしなく遠いどこか、イスカンダルとか何とかそっちの方へ連れ去られそうで、そのうち999の車掌が検札に来るんじゃないかなんていう想像が膨らんで来る。それも悪くはないが明日スタジオもあるし、帰宅できないとなると着替えも携帯の充電器も持って来てないから少し困ることになるので、ぱたりと本を閉じてこっちの世界に戻る。

 先日アコーディオンを購入。今までも何度か必要な場面があったりしたが、人から借りたりして済ませてきた。しかしながらキーボーディストたる者、一台くらい所有していてもばちは当たらないだろうっつうんで、買った。今取り掛かっているリハーサルで入り用になったのだ。以前、もう6~7年前だと思うがカジくんのツアーに参加した時のこと。ある曲でアコーディオンが必要になった。この時はカジくんが用意してくれてそれを使ったのだが、鍵盤の弾き方は当然分かるものの、蛇腹の扱い方というか、その感覚がなかなか掴めず少し苦労した。それでも本番までにはたどたどしいながらも何とかこなせるようにし、その本番後に言われたひとこと。
「坂くん、(持ち方が)左右逆だね」
うおおう。あべこべ。本意でなくジミヘンスタイル。しかもアコーディオンで。どうも弾きにくいと思っていたのだ。しかし誰か言ってくれたっていいじゃん、と不躾にも周りの先輩ミュージシャンに対してプチ憤慨したもんだが、良く考えたらまず自分で気付けバーローってなもんだ。勿論今は大丈夫である(当たり前)。近々人前で披露できるか。明日もリハーサル前に個人練だ。

11月

2008-11-05 10:59:22 | Weblog
 日に日に寒くなってきた。このわくわく感は何度味わっても味わいつくすことはない。元々夕方という時間が好きで秋はずっと夕方みたいな気がするからいい。単純に一年を一日に見立てた時に、夕方と秋というリンクが一番しっくりくるのだ、他の季節よりも。

 幼少時を過ごした東京の下町もやはりどの時刻よりも夕方が似合う街だった気がする。傾き始めた日差しの中を、5時からの再放送のアニメを観る為に友達の住むマンモス団地からダッシュで帰宅したこと(変質者が出るからエレベーターに一人で乗ってはいけないと言われていたから14階から狭く薄暗い階段を駈け降りたら、自分の足音の共鳴が凄くて見たことのない変質者なんかよりもずっと怖かった)、途中で渡る運河に映る沈みかけの太陽がきれいだった。夕陽がかすかに差し込む部屋で祖父のあぐらの上に乗っかって観たテレビ番組。母や祖母に連れられて行った近所の商店街は皆知り合い。
「坂さん、今日は?(何にする?)」
とひときわ威勢よく声をかけてくる八百屋の三人の店員は、その一角の店頭に立つ店員達の中で一番かっこ良かった。

 とか言ってる場合ではなくて今月は色々とやらなきゃいけないことが多いのだ。申し込んだり名義変更したりアレンジしたり準備したり早起きしたり。こんな時に限って携帯のゲームで驚異的なハイスコアを出しちゃったりして俺はどんだけ逃げたいんだと驚愕すること仕切り。ちゃんとしよう。