信州・佐久で、ものづくり

信州・佐久在住の「ものづくり」の裏方である生産技術一筋二十数年。一芸より多芸を求められる人間から見た「ものづくり」論。

「会社は人なり」を考えてみる

2015年12月27日 20時24分39秒 | 面白・便利グッズ

今年も多くの方と知り合い、多くの仕事を無事に進めることができました。

ところで一人親方、個人事業主と言うパターンもありますが、一般的には会社は複数の人間がそれぞれの役割を担っています。そして会社の信頼の証として「カンバン」がある訳ですが、管理職の方の中には「カンバン」より「自分の能力や人格」と勘違いされる方を多数見て来ました。

会社を辞めた時に「カンバン」の意味の重さを知ることになるのですが、大抵の方は気付いていないことです。降格されて悔しいと感じる時も多少あるかも知れませんが。

部下や他社の人から丁寧な挨拶や言葉遣いをしてもらえるのは、ほとんどの場合、「あなた自身に」ではなくて「カンバン」と「役職」にされている、と思った方が良い位かも知れません。そうでないとセクハラやパワハラへの道を進んでいるかも?思わぬところで反社会的な言動が出てしまいますよ!

今年も色々なプロジェクトに参加させて戴きました。全てが完璧と言う訳には行きませんでしたが。

最近、「オレが責任取るから思う存分やれ!」なんていうマネージャーを見なくなりました。反対にアウト・セーフを決める審判員、アウト該当者に始末書や顛末書みたいなものを作らせる警察官、最初からフォローもしない傍観者が会社組織内に増えています。

「岡目八目(おかめはちもく)」という言葉を御存知でしょうか?碁を脇で見ていると、実際に打っている人よりも、八目も先まで手を見越すという意味で当事者よりも、第三者のほうが情勢や利害得失などを正しく判断できることですね。また大体の失敗事例において、計画や実行が間違っていた、と後から言い出す人々がいるでしょう。「結果」が出てから「自分は(その計画や実行に)反対だった」と言い出す人々。

ここで究極の結論です。

リスクを冒さなければ失敗はしません。でも成功もしません。

リスキーなプロジェクトだと最初から「アイツのせい(で失敗した)」という言い訳まで先に考えているマネージャーの目立つこと!それもアイツは一般社員だったり派遣社員なんですよね。今の会社には生産性の低い役職や人員が多くなっていますね。そして「計画や実行」に反対するなら一番最初に言いましょうね。

ものづくり復権のために一番言って欲しいこと・・・

私がやりましょう!

と、社内で手を挙げる人の後押しとフォローのできるマネジメントが求められています。


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