佐賀大学病院放射線科アンオフィシャルブログ ~さがの読影室から~

放射線科医の日常や、診療紹介、推薦図書などをご紹介します。問い合わせ先等、詳しくはカテゴリー「はじめに」をご覧下さい。

2009.04-06 研修医感想

2009年06月30日 07時57分28秒 | ローテーター研修医の感想
 放射線科研修を終えて.
 大山 望美
 
 3ヶ月間、自由に読影し、それをマンツーマンで指導して頂けるという贅沢なシステムの元、楽しみながら放射線科での時間を過ごすことができました。

 2年目研修の早い時期に放射線科を回りたいという希望は、選択コースを決める時点で出していたものでした。必修である産婦人科を回るに辺りMRIやCT画像の勉強をしていた方が研修をする上で有意義なのではと考えたからです。学生時代からの苦手分野(読影)を少しでも克服したいという思いもありました。また、脾・腎損傷や心不全、突然の腹痛といった患者さんへの対応のためエコーの腕を磨きたいと考えていました。

 いざ読影を始めてみると、所見を書くためには想像以上に豊富な知識が必要で、そのような知識のない私は的はずれな記述をしたり、教えて頂いたことを忘れたりと、あまりに教え甲斐のない生徒(研修医)だったのではと恥ずかしく思います。それでも、入江先生の熱心かつ根気強いご指導のおかげでめげずに読影を続けていくことができました。
 エコー外来にしても同様です。先生方の出すエコー像に見とれつつ、自分もきれいな像を出せるようになりたいという思いで取り組みました。できるようになったかは別ですが・・・。
 ともあれ、放射線科研修では当初の目標を曲がりなりにもクリアできたのではないかと思います。読影やエコーのほんの触り、ほんのごく一部を経験したに過ぎないとは分かっていますが、腹部~骨盤部のCT・MRIに対する苦手意識はあまりなくなり、また、中央診療部での救急当直では、1年次では明瞭に描出できなかったFASTを描出できるようになっていました。私にとっては大きな進歩です。

 なにより良かったことは、検査に来る患者さん方は診断を求めてやってくるのだという意識を持つことが出来たことです。先生方がそうした考えを大事に仕事されている様子も見ることができました。診断のために何が必要で何が不要か、まだ理解できていない所も多いので今後もご迷惑をかけることがあるかと思いますが、その際は是非ご指導のほどをよろしくお願い致します!
 
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読影、エコー、造影剤注射のみならず、総会の手続き、飲み会などなど様々な場面で、入江先生、岡島先生はじめ、多くの先生方にお世話になりました。
本当にありがとうございました!
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 とても一生懸命に読影や、その他の通常業務を頑張ってくれていたのが印象的でした。
 是非、進路の一つとして前向きに検討してください!

2009.06.28-29 引っ越し

2009年06月29日 07時50分47秒 | オフタイム
 ふぅ。疲れました。
 というほど、僕は働いていませんが。

 距離にして数㎞ですが、田んぼの中から駅前まで引っ越してきました。

 二日に分けての引っ越しで、初日は運び出し&掃除、二日目は搬入&片付けという日程。沖縄から鹿児島、または鹿児島から佐賀に越してきた時よりはある程度ラクなはずでしたが、思った以上に荷物が増えていたのにビックリでした。

 それにしても、男のヒトは(一般化してゴメンナサイ)引っ越しとか殆ど役に立たないですね。荷物やらがあっても、どうしたらよいのか分からず、ウロウロするのみでした…もう、ヨメと手伝いに来てくれたお義理母さん、佐賀にいるヨメのいとこの子に任せっきりでした。もう一人の男手(??)の1歳の息子とともに、反省です。

 ま、子どもはいいのですが。

 面白かったのは、何もない新しい部屋での子どもの様子。最初、僕の所から数十㎝のところまで、パタパタと駆けていって、クルリと反転して飛びついてきて、今度は、もう少し遠くまで行って戻ってきて。徐々に、活動範囲を広げていっていました。思考過程がよく分かりました。

 早く新しい家に慣れてくれるといいな。

2009.06.25 MRIの勉強

2009年06月25日 22時21分02秒 | オンタイム
 昨日は、放射線部あげてのO先生の壮行会のさなか、ひとりで当直していました

 あまり飛び込みがなかったので、最近マイブームのMRIの勉強をしていました。「わかった!」と思ったようで、「やっぱりわからない…」とへこんだりして。なかなか自分の理解の悪さにガッカリする日が続いています。

 やっぱり、
・プロトンの挙動
・k空間をどのように埋めるのか。
・そもそもk空間とは?

 といった基本的な事項が難しい…と。

 比較的新しいシーケンスの特徴をざっと覚えて、技師さんに「アレで撮ってください!」と言ってお願いするのは良いのですが、やはり基本を知らないと、ボロがでてしまって。

 で、ちょっとインターネットを見ていたら、とても良いサイトを見つけました。

株式会社日立メディコ MRI入門

 日立ユーザーではないので、申し訳ないのですが、上記の2点について、アニメーション動画を用いて、非常にわかり易く書かれています。
 180°パルスの後にスピンエコーが出るスピンの挙動が、イマイチわからなかったのですが、「あぁ!」と思うことが出来ました(ただし、また「読み取り傾斜磁場」を考えて、わからなくなってきたところですが…)。
 k空間の埋め方、フーリエ変換については、現在も何か掴みかけたかな?という状況です。

 とても勉強になるサイトと思ったので、ご紹介させていただきました!

 それにしても、ホントに何がわかっていて、何がわかっていないのかすらわからない手探りの状況です。オススメのサイトや本をご存じの方、是非教えてください。

チョキチョキ

2009年06月23日 19時42分50秒 | オフタイム
 最近、月に一度のこどもの散髪が楽しみしています。
 先々月までは、前髪だけチョキチョキ、という感じでしたが、いよいよ暑そうにになってきたので、本屋さんで色々見て回って選んできました。

おうちでできる!ベビー&キッズの簡単ヘアカット 改訂2版
マザーズホームケア
アーク出版

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 0歳から7歳まで、男の子と女の子の、いろいろなヘアスタイルのカット方法が載っています。結構オシャレな感じの髪型もあって、ちょっとした(?)コツがよくわかるように書いてあります。はさみの持ち方、髪の分け方から、毛束をねじりながら切る方法まで!
 ゆっくり時間のとれる休みの前の日に、じっくりこの本を読んで「どんな髪型にしようかなぁ」という楽しみ方もできます。

 でも、いつまで切らせてくれるかな。
 岳物語という本で、子どもが親に対して「もう勝手に髪を切ってくれるな!」といった親離れのエピソードがありましたが、今は作者の気持ちがよくわかる気がします。切ない…
 ま、まだ1歳になったばかりなので、しばらく先の話なんでしょうけれど。

近況報告

2009年06月20日 22時32分38秒 | オンタイム
最近、mune君がネタ切れ?体力切れ?みたいなので、ちょっと遠くから。

土曜日のこんな時間も私は大学病理部にいます。ここは大変忙しい、というか、常に何かが動いているところで、電気が消える時間は一日3時間もありません。今は一人ですが、もう少ししたらボスや他のスタッフが戻ってくることでしょう。

さて、私は病理部で医員のポジションで仕事しています。臓器を切りだしたり、所見を書いたり、カンファレンスに症例を出したり。剖検はやっていませんが。ディスカッション顕微鏡という10人同時に見る顕微鏡がある広い部屋(読影室の小さい版)に自分の席があり、そこに自分用のPCと顕微鏡、教科書なんかを置いて暮らしています。迅速検体が出るとここで皆が組織や細胞診を見るので、向きを変えて座りなおせば、そのまま参加できる感じ。電子カルテから術前CT/MRIを見て、そのまま顕微鏡を覗くので、なかなか贅沢で幸せな環境です。

日常診療のほかに、ここへは肺病変の診断コンサルテーションが月に10数例届きます。間質性肺炎やその他のびまん性肺疾患のVATS、変わった(診断しにくい)腫瘍など。ボスが一緒に画像を頼んでくれるようになったので、全部CTと病理を同時に見ることができます。おかげで、CTと病理のイメージがかなり強固に結びつくようになりました。

そういえば、今、肺癌の背景肺を見るという地味~な研究をしています。ここにいる医師と名のつく人間は4人とも肺マニアで、癌でも間質性肺炎でも何でもない肺を見て、いろんなことを見つけてみんなで興奮しています(お互いにマニアだね~って言い合っています)。肺の中の正常構造には、肺尖側と肺底側ではいろんな違いがあり、古くから放射線科医の研究に記載があります。病理では得られる組織が局所ということもあって、上下の違いはあんまり検討されていないようです。で、私はリンパ路に乗って片づけられる肺の中のゴミを見て、リンパ路を調べています。上と下は違う傾向があって面白いです。私は画像を見ていてこれを調べようと思ったのですが、リンパ路の上と下の違いはなんだと思いますか?

 富山から。Ryokoでした。

2009.06.20

2009年06月20日 20時56分02秒 | オフタイム
 梅雨の中休みは一日延びたようでした。
 一般人としては、引っ越しの準備が順調に進んだので、ラッキーでした。

 本日は、腹部放射線研究会が開催されています。今頃、恒例の飲み会でしょうか。昨年は初めて参加して、色々な施設の先生方と話すことが出来て、大変刺激的だったと記憶しています(飲み過ぎたので、トビトビですが…)

 Good night!

2009.06.17

2009年06月17日 21時56分37秒 | オンタイム
 ただいま当直中です。ここまでは平穏に過ごしています。

 本日の医局会では、週末に開催される腹部放射線研究会の予行がありました。
 とりあえず、大学症例からの口演2題と、ポスター2題分。

 参加される方、どうぞご覧下さい!

 岡山は母方の実家なので、昔からなじみのある県です。
 むかしむかし…と言えば、やっぱり桃太郎で、そのきびだんごをおみやげに持ってきてもらうのを楽しみにしていました。

 きびだんごは、いつも廣榮堂のものを買ってきてもらっていました。シンプルで甘すぎない、丁度良い大きさのきびだんごです。お土産におすすめです(いや、催促してる訳じゃないですよ)。

呼吸器学会総会に参加してきました。

2009年06月15日 06時46分52秒 | 研究会・学会
皆様、ちょっとだけお久しぶりです、kumaです。
最近、顔をみかけないけど何をしているんだとの声も聞こえてきますが、元気にしています。

私は、先週金曜日から日曜日にかけて東京国際フォーラムで開催された、呼吸器学会総会(学術講演会)に参加(発表)してきました。放射線科の総会では一度も発表してことがないのですが、実は呼吸器の総会はこれで2度目の発表になります。

発表内容は、この前の放射線科の地方会で発表したネタをちょっとだけ掘り下げた内容でした。
発表はつつがなく終わったのですが、なによりもうれしかったのが、私の発表のときに社会保険佐賀や国立佐賀や県病院の呼吸器内科の先生方が、「質問しにきたよ!」とにこやかに足を運んでくれたことでした
なにげないことですが、このなにげないやさしさに、感動しました。

また、会場ではRyoko先生にあって、お互いの現状報告をしたり、以前に一緒に働いていた呼吸器内科医と話しをしたり、S大学のT先生やM先生とお話したりと、かなり有意義な学会でした。

えっ?学会の中身は・・・?
もちろん、呼吸器内科からのアプローチとはどういうものかがわかる、非常に勉強になる学会でした

みなさんも積極的に放射線科以外の学会に足を運んでみてはいかかでしょうか?



2009.06.14 休日のこと

2009年06月14日 21時57分44秒 | 船釣り、魚料理など 
 忙しい一日でした。
 朝から子どもの髪を切って、引っ越しの片付けをして、唐津に新しいボードを取りに行って、帰ってきて「夕飯どうしようかなぁ」と考えていると、電話がかかってきました。

 「Nojiri先生が75cmの鯛を釣ったんだけど、どう?」

 「もちろん行きます!」

 と、いうわけで急遽、家族総出でEga邸にお邪魔してきました。

 それはそれは立派な鯛で、24Lのクーラーボックスから尻尾がはみ出る、風格のある鯛でした。この他、大きなキジハタと、やや小ぶりの鯛(でも30cm超クラス)。

 集まったのは、合計14名。家族連れが4組。

 ウロコはぎを家主にお願いしてしまいましたが、解体、料理と大いに楽しませて貰いました。さすがに大きな鯛には手こずり、食事の開始が9時頃とおそくなってしまいましたが、刺身、昆布締め、串揚げ、姿揚げ(甘辛)、清蒸、潮汁、あら炊きなどいろいろ楽しめました。
 ウチの子も、みなさんにかわいがって貰ってニコニコしてました。

 船長夫婦は、前日から港入り。Nojiri先生も2時半起きで港入り。本当にお疲れ様でした&ごちそうさまでした。
 片付けが最後まで出来ませんでしたが、Bun先生、会場提供ありがとうございました。
 また、機会があれば是非お願いします!

 
 ちなみに、風は北寄り。ウネリがあって青物Pは出られなかったようです。小潮ながら比較的流れはあったとのこと。太陽が隠れて、水も澄んでいたわけではないようでしたが、いつものカラーじゃないカブラに来たようです。
 海洋調査はヨユウがなくて、資料を調べることができませんでしたが、せめてものデータ蓄積を。