ソムタム学級通信 ★さちえのタイ生活★

2010年6月より青年海外協力隊、養護隊員としてタイへ。バンコクより北へ450キロ東北部のコンケンで日々試行錯誤の記録。

あっちいきこっち行きの 正月2日

2012年01月02日 18時46分31秒 | 日記
チャイヤプーンで半日を過ごして、バタバタとチャイヤプーンを出る。 (→ 昨日ブログ 「2555年1月1日 サワッディーピーマイ」
サオ先生から家に招いてもらっているから。
チャイヤプーンからバスで2時間、コンケン県内、チュンペーのサオ先生の家にいく。
     (→ 過去ブログ 「サオ先生の家族と」


サオ先生の家に泊まって、翌日サオ先生の家族と過ごして、
夕方にはコンケンのソイローポーショーの屋台のおばちゃんたちの宴会に出るため、
それに間に合うように帰る。
このスケジュールは私の都合を聞いて、オプ先生とサオ先生が考えてたててくれて、
チャイヤプーン-チュンペー間も、2人が
「いまバスターミナルに送っていくところよ。」
「いま、バスに乗せたから」と、電話でやりとり。
すごい分刻みみたいなスケジュールだけど、
「さちえ疲れるだろうけど、大丈夫? でも、私たちさちえにきてほしいのよ、」
なんて言われたら、行くに決まっている。


夜8時半にチュンペーのサオ先生の家に到着すると、
イサーンのしゃぶしゃぶを用意して待っていてくれた。
私も、福岡から同僚が持って来てくれた、日本のしゃぶしゃぶのごまだれを持参して
日タイしゃぶしゃぶ。
店の中で食べるイサーンしゃぶしゃぶ。
なんだか、基地の中で食べているみたいでわくわくする。
   



サオ先生の娘のピンピンが遊ぶそばには段ボールが、山積み。
お店をやっているサオ先生の実家は、31日と今日1日、とても忙しかったのだ。
食べている途中にも、シャッターの向こうからお客さんが声をかけるけれど、
サオ先生が「ピッレーオ」(もう閉めたよ-)
と、しゃぶしゃぶを食べながらシャッターの向こうに言う。
    


日本以外ではクリスマスは年末年始も続行なところが多い。
息子のフイフイが電気をつけて見せてくれる。
    


水浴びをして、子どもたちと遊んでから寝る。
サオ先生の旦那様は日本の漫画が大好きで、本棚にはワンピースやはじめの一歩が。
     
なぜかこの寒いのに寝室にエアコンが入っている。
寒くして、ふとんをかぶる、そっちの方がきもちいでしょう、と
サオ先生が言うけれど、私には耐えられなくて持って来たダウンジャケットや
マスクで防寒。
持ってきていてよかったー。
23時にグウグウ、寝る。 こんな時間に寝たのはいつぶりだろう。
      


タイは食文化が豊かな国で、食べ物の店や屋台がどこにでもあり、
何でも持ち帰りができる。ラーメンだってサッと袋に入れてくれる。
だから、朝ご飯もほとんどの人がその辺で買って食べるのが普通。
正月の2日なので店が開いていないところが多く、いくらか探して
アヒルやさんに決定。
日本ではアヒルを食べようと思ったら高いけれど、タイでは安い。
そして、アロイ。
     


サオ先生の家族と食べる朝ごはん。
    


朝からガリガリバタバタとすごい音がしていると思っていたら、
旦那様が氷を作っているところだった。
タイではビールには氷を入れる。
そして、氷は作るものではなく買うものというのが一般的。
氷を作っているところは、初めて見た。
      


お正月なので正装。 タイの衣装を着る。
「わあ、さちえがタイの衣装を着てる!」とサオ先生達もすごく喜んでくれる。
      


きれいなきれいな景色が続く。
タイの田舎の、自然の風景が美しくて、自然が好きなサオ先生と一緒に
「スーワイ スーワイ!」(きれいきれい!)ばかり言う。
    


サオ先生が連れて行ってくれたのは、遺跡の発掘場所。
昔々の遺跡、人骨や壺が発掘されている場所。
「こわい?」「こわくないよ。」「こわくないよね。」「うん、こわくない。」
フイフイとおそるおそる触ってみる。
    



そこに咲く珍しい花。
名前を尋ねたら「コムイープン」という。
「イープン」は「日本」。
日本の提灯のようなイメージなんだそうだ。
だけど、こんな花は日本にはきっとないと思う。
タイの花は力強くて美しい。
      


次にいったのが、古い古いお寺。
日本の正月の初詣のように、タイの人たちもお寺に行く。
いつも朝食べ物や飲み物をタンブンするが、こういう日は特別で
食べ物の他に洗剤や衣類、電池など日用品をたくさん持って行くのだそうだ。
    



サオ先生の叔母さんの家で、サオ先生の親戚とお食事。
昨日も朝から食べてばかりいる。
でも、こうやってみんなで丸くなって、ちょっとずつ日に何回も食べることで
何回も話をして、顔を合わせられる。
きっと、食べることが目的じゃなくて、こうやって顔を合わせることを
タイ人は大事にしてきたんじゃないかと思う。
      



大好きなマカムが出現。  (→ 過去ブログ 「マカム」
カオニャオと食べるとおいしいですよねー!と ぱくぱく食べていると
「その食べ方は年寄りしかしないのよ!」「おもしろいわね!」
と大うけしている。
「おいしい?」
と聞かれて
「セーッブ!」(おいしい)とイサーン語で言っても大うけ。
受け入れ体制がすごく大らかで ふところ広い、タイ人は。
     




さて、サオ先生も浴衣を着るのを楽しみにしてくれている。
サオ先生と、サオ先生の妹と、叔母さんと、3人に着付けする。
「キモノ! キモノ!」
「キモノって着るのがむずかしいのね。 日本人はみんな自分で着られるの?」
「さちえのお母さんは自分で着るの?」
そんな話をしながら着付けているけど、紐をぎゅっと締めたときには
「ぎゃあー!」とサオ先生の悲鳴が上がる。
こんな風にきつく絞めることはタイの服装ではないことだから、
びっくりしたサオ先生たち。
それがおもしろくてぎゅうぎゅう絞める。
    


着終えると思う存分、写真タイム。
すごく喜んでくれて 親戚がぞろぞろと集まって写真を撮る。
ヤシの木の下の浴衣のタイ女性、タイ衣装の日本人女性。
     


「ちょっとちょっと!だめだめ!ハシゴがあるわ、どかさなきゃ!!」
「いやー!まってまって! 桶がじゃまよよー!!」
と、浴衣姿でハシゴやら桶やらあわててどかしている叔母さんがかわいくて
笑った、笑った。
    


サオ先生とはここでお別れ。
「重いのに着物を持って来てくれてありがとう。」と心遣いの優しさ、
こういう言葉を必ず言うサオ先生がとても好き。


コンケンまではサオ先生の妹が車に乗せてくれた。
サオ先生のおばあちゃんや姪っこたちとおしゃべりしながら、
途中にある学校によって、ひまわり畑を見せてくれた。
正月の2日に満開に咲くタイのひまわり。
日差しは熱くて、空は青く、ひまわりは太陽の光を浴びて。
日本は今、すごく寒いだろうに。
    

    




コンケンの自宅に4時半に到着。
5時からはソイローポーショーの屋台のおばちゃんたちの宴会に顔を出す。
屋台街の横にある大きな木の下で、音楽をガンガンにかけて、
歌い、踊っているおばちゃんたち。
    


1時間で切り上げて、今日の最後は、ナムプリック屋の
お母さんたち家族と、MKレストランへ。
お腹いっぱいだけどタイスキを食べながら、一日中食べてるなあー
と思う。
日本の正月も同じ、だからまあ、正月だからよしとしよう。
      


あっち行き、こっち行き、平日よりも忙しい年末年始。
充実して、嬉しい悲鳴です。




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