ソムタム学級通信 ★さちえのタイ生活★

2010年6月より青年海外協力隊、養護隊員としてタイへ。バンコクより北へ450キロ東北部のコンケンで日々試行錯誤の記録。

マカム

2010年12月30日 16時34分04秒 | グルメ

   มะขาม   マカム

       



タイに来て、初めて口にしたものは多くある。
そのうちの一つ、マカム。
タイ人なら誰でも食べる、マカム。
超メジャーおやつ、マカム。


英名は、タマリンド。
原産地は熱帯アフリカ。
マメ科の常緑高木で、果実が食用になる。
タマリンド栽培は北部タイの主要な産業の一つ。
           
  

ビタミンやカルシウムが豊で、食べると疲れが消えると言われる。
象の痛みを癒すのにこの果物を与えるとか、この果物を食べた象はとても賢くなるとか。



このように、古くから薬効があることが知られているため、様々に使用方法があるらしい。

 タマリンド缶ジュース
 石鹸
 砂糖漬け
 ゼリー、シャーベット
 種子を煎るとピーナッツのような風味。
 花は煮物用野菜となる
 葉はお茶に。

タイ料理のトムソム、
フィリピン料理のシニガンの酸味づけ、
イラクではドルマの酸味づけ、
ラテンアメリカでは、果肉から清涼飲料水を作り、
ベトナム料理の甘酸っぱいスープ、カインチュアの酸味づけにもタマリンドを用い、
フィリピンでは、マラリアに効能があるとして葉をタマリンド茶として飲む。
というように、タイを超えて世界で愛されるマカム。
これを知らない日本人こそ、マイナー組なのか?!



さて、このタマリンド、熟していないときはこういう緑色をしていて、強烈に酸っぱい。
だけど、タイ人はみな、この強烈に酸っぱいまま、カジカジとかじる。
        




それが、熟すと茶色になり、やわらかく、甘い実に変わる。
これがとてもおいしい。
今、タイでは熟したマカムのシーズン。 市場ではどっさりと山盛りのマカムが売られている。
        


 みどりの時のマカムとは全く違う。
 ねっとりとしたやわらかさで、甘~く熟した、茶色のマカム。
     



 砂糖漬けにしたものが、コンビニでもどこでも売っている。
 マカムのことを知らなかったとき、まるでウ○コみたいだと思っていた。
     
 砂糖漬けのマカムも、はまる味。



 配属先のセンターに通所するお母さんが、
 「マカムはカオニャオ(蒸したもち米)と食べるとおいしいのよ。」
 と教えてくれて、おっかなびっくり食べてみたら、まあ、おいしいこと!
 マカムも何にでもあうけど、カオニャオも何にでも相性がいい。
   




数ヶ月前、まだマカムが熟していない頃、
みどりのマカムをもらって食べたとき
あまりの酸っぱさと青臭さに、なぜこんなものをタイ人はガリガリ食べるのか
まーーーーったく理解できなかった。

数ヶ月たち、マカムが熟し、茶色になっても
あの酸っぱさが強烈に頭にあり、
敬遠してたのだが、酸っぱくないからと勧められて
口にしてびっくり。
なんておいしい。

しばらくはこの味にはまって、コンビニで砂糖漬けのマカムばかり買っていた。


最初理解できなかった、まだ熟していない緑のマカムを食べるタイ人の気持ち。
熟した茶色の美味しいマカムを食べて
今でも、というか食べた今だからこそ、 理解できない。
「体にいいのよ。」といって、顔をしかめて緑のマカムをかじるタイ人。


たとえば、おいしいおいしいタイのマンゴー。
オレンジに熟した時が一番美味しいのだけど、ここタイでは、
まだ緑の熟していない固いマンゴーを、なんとまあ、唐辛子につけて、ガリガリ食べます。
ちゃんとフルーツとして。
日本人にはあまりにミスマッチな組み合わせだけど、意外にいける。
だけど、やっぱり、熟したマンゴーのおいしさには全くかなわないと思う。

なぜ、もうちょっと待てば一番美味しい時期がやってくるのに、
こんなに青い時期に、ちょっと無理して食べちゃうの?


ある隊員が言いました。
「タイ人は熟すのを待ちきれないんだよ!」

ブーーーーーーッッ!! っと、吹き出してしまった。
な・・・なるほど!
これ、これ! すごく納得。
待てないで食べちゃうのだ。 きっと。



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