ワールドカップに出場する日本代表23人が発表されました。
フランス1部リーグで主力として活躍している松井大輔が外れました。
中盤は実力・実績のある選手の層が厚く、微妙だとは言われていましたが、FWとして評価すれば、十分にメンバー入りできる可能性もあると考えていました。
なぜ彼はメンバーから外れてしまったのでしょうか。
23人のメンバーと、過去の国際大会の選出実績を表にしてみました。
WC=ワールドカップ、AC=アジアカップ、OL=オリンピックです。
さすがに面倒なので、ワールドユースは省略しました。
他のポジションと比較して、FWの選手に国際大会の経験が少ないことがわかります。
それ以上に特徴的なのは、ほぼ同時期に行われた2004年のアジアカップとオリンピックでは、アジアカップに出た選手の方が多く選出されているということです。
それはある意味当然のことですが、それでも五輪世代から選ばれたのが駒野だけというのは、あまりにも少なすぎます。
確かにジーコには、あまり新しい選手を試そうとはしない傾向がありましたが、過去2大会とは明らかに事情が異なることの方が、より大きな要因であると考えます。
28年ぶりの出場だったアトランタ五輪と初出場だったフランス大会、トルシエの一貫教育だったシドニー五輪と日韓大会では、ともに五輪世代をA代表に引き上げる必要性がありましたが、A代表とは全く異なる山本某謹製のアテネ五輪チームは、人材の供給源にはなり得なかった訳です。
アジア予選の形式も、原因のひとつに挙げられると考えています。
1次予選、最終予選という形式で、五輪後の代表入りでは、最終予選で出場機会を得るのは困難です。
結局、よほど優れた選手でなければ、アジアカップがタイムリミットだったのかなと思います。
ただ、アジアカップ以後にJリーグでの活躍が認められてメンバー入りを果たした大黒と巻のような選手もいるのですから、アテネ世代がふがいなかったのだと結論づけることもできます。
それでも松井に限れば、所属チームでの活躍が大黒や巻に劣っていたとは思えませんし、結局ジーコの言う、勝点3のかかった試合での貢献度が足りなかったということになるのでしょうが、そういう観点からも、松井などアテネ五輪世代のうち突出した数人の選手は、アテネ五輪ではなく、中国でのハードなアジアカップのメンバーに入るべきだったのです。
もう日本のサッカーファンは、五輪好き、ワールドユース好きを卒業するべきです。
あれはA代表に入れない選手が出る大会であり、チームはA代表への人材供給を第一義とすべきです。
もちろん、五輪に出てから2年後にワールドカップに出る選手だって、これからもいるとは思いますが、それでも松井大輔は、五輪信仰の犠牲者だと思うのです。
フランス1部リーグで主力として活躍している松井大輔が外れました。
中盤は実力・実績のある選手の層が厚く、微妙だとは言われていましたが、FWとして評価すれば、十分にメンバー入りできる可能性もあると考えていました。
なぜ彼はメンバーから外れてしまったのでしょうか。
23人のメンバーと、過去の国際大会の選出実績を表にしてみました。
WC=ワールドカップ、AC=アジアカップ、OL=オリンピックです。
さすがに面倒なので、ワールドユースは省略しました。
氏名 | 所属 | 04OL | 04AC | 02WC | 00AC | 00OL | 98WC | 96OL |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
土肥洋一 | 東京 | - | ○ | - | - | - | - | - |
川口能活 | 磐田 | - | ○ | ○ | ○ | - | ○ | ○ |
楢崎正剛 | 名古屋 | - | ○ | ○ | - | ○ | ○ | - |
田中誠 | 磐田 | - | ○ | - | - | - | - | ○ |
宮本恒靖 | G大阪 | - | ○ | ○ | - | ○ | - | - |
三都主アレサンドロ | 浦和 | - | ○ | ○ | - | - | - | - |
中澤佑二 | 横浜 | - | ○ | - | ○ | ○ | - | - |
中田浩二 | バーゼル | - | ○ | ○ | - | ○ | - | - |
坪井慶介 | 浦和 | - | - | - | - | - | - | - |
加地亮 | G大阪 | - | ○ | - | - | - | - | - |
駒野友一 | 広島 | ○ | - | - | - | - | - | - |
福西崇史 | 磐田 | - | ○ | ○ | - | - | - | - |
中田英寿 | ボルトン | - | - | ○ | - | ○ | ○ | ○ |
中村俊輔 | セルティック | - | ○ | - | ○ | ○ | - | - |
小笠原満男 | 鹿島 | - | ○ | ○ | - | - | - | - |
稲本潤一 | WBA | - | - | ○ | ○ | ○ | - | - |
小野伸二 | 浦和 | ○ | - | ○ | ○ | - | ○ | - |
遠藤保仁 | G大阪 | - | ○ | - | - | - | - | - |
柳沢敦 | 鹿島 | - | - | ○ | ○ | ○ | - | - |
高原直泰 | HSV | - | - | - | ○ | ○ | - | - |
玉田圭司 | 名古屋 | - | ○ | - | - | - | - | - |
大黒将志 | グルノーブル | - | - | - | - | - | - | - |
巻誠一郎 | 千葉 | - | - | - | - | - | - | - |
他のポジションと比較して、FWの選手に国際大会の経験が少ないことがわかります。
それ以上に特徴的なのは、ほぼ同時期に行われた2004年のアジアカップとオリンピックでは、アジアカップに出た選手の方が多く選出されているということです。
それはある意味当然のことですが、それでも五輪世代から選ばれたのが駒野だけというのは、あまりにも少なすぎます。
確かにジーコには、あまり新しい選手を試そうとはしない傾向がありましたが、過去2大会とは明らかに事情が異なることの方が、より大きな要因であると考えます。
28年ぶりの出場だったアトランタ五輪と初出場だったフランス大会、トルシエの一貫教育だったシドニー五輪と日韓大会では、ともに五輪世代をA代表に引き上げる必要性がありましたが、A代表とは全く異なる山本某謹製のアテネ五輪チームは、人材の供給源にはなり得なかった訳です。
アジア予選の形式も、原因のひとつに挙げられると考えています。
1次予選、最終予選という形式で、五輪後の代表入りでは、最終予選で出場機会を得るのは困難です。
結局、よほど優れた選手でなければ、アジアカップがタイムリミットだったのかなと思います。
ただ、アジアカップ以後にJリーグでの活躍が認められてメンバー入りを果たした大黒と巻のような選手もいるのですから、アテネ世代がふがいなかったのだと結論づけることもできます。
それでも松井に限れば、所属チームでの活躍が大黒や巻に劣っていたとは思えませんし、結局ジーコの言う、勝点3のかかった試合での貢献度が足りなかったということになるのでしょうが、そういう観点からも、松井などアテネ五輪世代のうち突出した数人の選手は、アテネ五輪ではなく、中国でのハードなアジアカップのメンバーに入るべきだったのです。
もう日本のサッカーファンは、五輪好き、ワールドユース好きを卒業するべきです。
あれはA代表に入れない選手が出る大会であり、チームはA代表への人材供給を第一義とすべきです。
もちろん、五輪に出てから2年後にワールドカップに出る選手だって、これからもいるとは思いますが、それでも松井大輔は、五輪信仰の犠牲者だと思うのです。
ソリマチさんには期待してるんですけど残念だなぁ・・・。
今回のメンバー選出や各世代間の連携もそうですが、親善試合の無謀なスケジュールなど、日本代表を本当に強化する気があるのか、協会を小一時間問いつめたくなります。
キャプテンが耄碌し始めた今となっては、探すべきものは次期監督じゃなくて次期キャプテンなんじゃないかと思っています。
五輪のサッカーはFIFA主催なのに、除外されるというのも妙な話ですね。
五輪にサッカーはあってもいいと思うんですけどね、あの過熱ぶりが痛々しいのですよ。
その顛末がこのザマですから。