近江フィールドワーク

琵琶湖の淡水魚を中心とした、下手の横好き素人ブログ。内容を信ずるなかれ!

NO.34「イトモロコ」 糸より太い

2007年01月18日 08時20分13秒 | 滋賀県の淡水魚紹介
 閲覧有難う御座います。滋賀県に生息する日本の淡水魚の紹介、今日の1匹はイトモロコ。年末に、野外水槽の大掃除で発見した飼育個体です。恐らくは、餌用の小魚(カワムツやタカハヤ)と一緒に混入していたようで、どこで獲ったのかは分りません。滋賀県では、湖東や湖西の大河川で生息しているようなので、湖東で捕った個体であることは確実です。
<データ>
名前:イトモロコ
分布:滋賀県西部、滋賀県東部で確認
体長:80mmくらいまでの採取経験あり
生息:河川の流れが緩い砂底、砂礫底の河底辺り
    
特徴:
 漢字で「糸諸子」と書く日本固有種。形状は筒状ですが、側面から見ればやや平らな菱餅型ですね。頭に対して眼が大きく、他のスゴモロコ属と比べて吻は長く尖り、1対の長い口ヒゲを持つのが特徴的です。体色は透明感のある銀色で、側線の上下に三角形の暗色斑が並びます。また、背面には不規則な暗斑があります。産卵期は5~6月頃、直径1 ㎜ほどの弱い粘着卵を砂泥底に産卵します。地域差があるようで、水草水路を好むものや石のゴロゴロした河川を好むものがいるようです。(また、九州産は琵琶湖淀川水系より細いと聞いたことがあります)
参考・引用文献
私見:
 糸の割に太いですね~、ワイヤーモロコ・・・?同じスゴロロコ属のスゴモロコの方が、イトモロコと言う名に相応しいかな? 
採取:
 砂底ごと掬うようにして採取 
飼育:
飼育:
 ①容器:60㎝サイズの水槽に飼育数は6~8匹程度
 ②底床:砂及び砂利。
 ③濾過:流れあるものが良いのでは
 ④設備:ヒーター×、エアーポンプ○、ファンorクラー△
 ⑤水草:採取した環境によって入れる
 ⑥餌 :人工配合飼料に餌付き易い
 ⑦混泳:他のモロコ類、タナゴ類、ドジョウ類等
 ⑧置物:石でも流木でも炭でも可
 ⑨繁殖:難しい

 綺麗な河川に生息することが多いですが、タモロコの飼育と変わりません。気持ちだけ、水や底床を綺麗に保ちましょう。餌の種類は、フレークや沈水性のタブレットを食べています。
動画:

画像:
        
        
        
10.05.13追加画像、湖西で採取したイトモロコです。髭は長い?


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
うーん…… (うみへび)
2007-01-19 12:52:56
(@ω@)

↑正面から見たらこんな感じに見えた。
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ドンコの餌に (ryu-oumi)
2007-01-19 13:26:39
>うみへびさん
 実物も   (@ω@)   な感じでした。

 恐らく、小さいときにドンコ餌に混じっていたのでしょう。別水槽に入れようかと考えていると姿が無くなっていたのでドンコがご馳走様したようです。

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Unknown (きつね)
2007-01-20 10:22:50
イトモロコは静岡県内にも棲みついているようです。(ニジマス、アユの放流区域)

同じ県内でも片道3時間の場所なので、昨年は行けませんでしたが、今年こそ。と考えていたりします。
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