近江フィールドワーク

琵琶湖の淡水魚を中心とした、下手の横好き素人ブログ。内容を信ずるなかれ!

「ミズムシ」 足の話じゃない!

2007年02月22日 08時34分33秒 | 滋賀県の甲殻類紹介
 閲覧有難う御座います。滋賀県に生息する甲殻類(というかマニアックな生物)の紹介、今日の1匹はミズムシ。最近、冷水性で生餌を好む魚が増えてきたのでミズムシの捕獲に奔走中。密集棲息地ばかりを狙うと自然界のバランスが崩れるか?と考えて複数のフィールドから採取しているため、捕獲量にもばらつきが・・・それでも食付きが良いのでミズムシ捕獲がやめられない今日この頃。
(因みに、私の足は幸い水虫では無い)
<データ>
名前:ミズムシ
分布:滋賀県全域
体長:5mm~10mmの採取歴あり 
生息:石や枯葉やゴミ等の下、水草の茂み
     
特徴:
 漢字で「水虫」と書く、虫の様な姿の甲殻類(エビの仲間)。形状は虫と言いますか、陸生のワラジムシ(ダンゴムシの丸まらない奴)にそっくりです。体は陸生ワラジムシ等と比較して、とても軟らかくなっています。体色は一般に青褐色~灰色で腹部はやや白っぽいですね。繁殖は場所によって一年中見られるのでは?抱卵した雌はお腹に白い袋の様な物が出来まして、その中で幼生を保護しています。生まれた幼生は微小サイズ(色は真っ白)ですが、姿は親と同じでして浮遊生活を経ずに歩きます。因みに、水生昆虫で水生カメムシの”ミズムシ”という種類もいますが別種です。
参考・引用文献
私見:
 見た目が気持ち悪いのですが、汚い川で枯葉や藻類を食べる川の分解者。汚い水の指標になる生物ですが、上流の綺麗な水にもいます。気持ち悪がってはいけません!淡水飼育ではとても優れた餌です!
採取:
 緑藻類などが浮いている水路などで、藻類や石の下を掬ってみる。
(大量に捕れた場合、とても気持ち悪いことになるので覚悟しましょう!)
飼育:
 ①容器:グラスに成体飼育数は2匹ほど
 ②底床:砂や砂利
 ③濾過:どれでも可
 ④設備:ヒーター×、エアーポンプ×、ファンorクラー×
 ⑤水草:クロモやマツモ
 ⑥餌 :プランクトン
 ⑦混泳:魚は不可
 ⑧置物:不要
 ⑨繁殖:可能

 水槽に枯葉や藻類を入れておくだけで自然に繁殖します。水質汚濁(余りに酷いのはダメですが)にも強いので、足し水ぐらいしか必要ありませんでした。魚と一緒に入れる場合は、魚には害はありませんが、魚に食べられます。純粋に飼育、繁殖させる場合は単独飼育の方が良いでしょう。ちなみに私は、野外の日影で枯葉と緑藻類を入れたビンに入れて繁殖させています。
動画:

画像:
        
     09.01.19追加画像。落ち葉の裏に生息。

        
        
     09.02.07追加画像、抱卵中の♀個体。
         
10.09.26追加画像、雌雄のペアーです。ミズムシは♂が♀を抱えて、ペアーで移動しています。
 

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4 コメント

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Unknown (らっきーぽこ)
2007-02-22 21:41:37
ミズムシ ryu-oumiさんのページで見るまで知りませんでした。うーん気持ち悪いですね。これを水槽に入れてたら妻に水槽捨てられそうです(笑)でも生餌としては優秀みたいですね。
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Unknown (きつね)
2007-02-22 23:14:13
私の足についているヤツなら、根絶するまでご提供しますよ。乾燥系です。
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好物 (懐畔泥鰌)
2007-02-23 00:11:26
最高の生餌でしょうね。
これは甲殻類なんですね。
昆虫だと思ってました。
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ミズムシ (ryu-oumi)
2007-02-23 08:34:28
>らっきーぽこさん
 勿論、嫁には内緒なため、深夜の搬入作業をやっております。(嫁には、”生餌”とだけ伝えていますが、正体はこれなのです。)

>きつねさん
 大事に繁殖させられている”そちら”の受付はご遠慮させて頂きます。

>懐畔泥鰌さん
 最高の生餌ですが、見た目がね・・・私は慣れてきたのでエビの仲間にしかみえませんが。
ちなみにわたしも虫の仲間だと思っていました。
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