近江フィールドワーク

琵琶湖の淡水魚を中心とした、下手の横好き素人ブログ。内容を信ずるなかれ!

「イチョウウキゴケ」 水面に浮かぶ苔

2008年07月07日 12時21分11秒 | 滋賀県の水草・苔等紹介
 滋賀県に生息する水草の紹介、今日の1塊はイチョウウキゴケ。湖西の琵琶湖付近にある田圃で見つけました。これと言って環境が良いわけでもなく、普通の水田でした。生息する所では群生していますが、無い所では全く見かけないタイプの生物ですね。
<データ>
名前:
イチョウゴケ
分布:
 滋賀県全域で点在 
体長:
 葉長10㎜~20㎜、幅4~8mm程度 
生息:
 水田、浅い湖沼・池、湿地の土壌など 
特徴:
 漢字で「銀杏浮苔」と書く、日本唯一の(だったと思う)浮遊性苔。二叉に分枝している緑色の葉っぱ(葉状体)がイチョウの葉に見えることからこの名前が付きました。葉状体は緑色ですが、縁が紫色に色付きます。水温の上がる春頃に姿を見せ、1cmくらいまで成長すると、中央から2つに分裂を繰り返し増えていきます。水田の水がなくなる秋には後は地上化し、冬に姿を消します(温暖地ではそのまま越冬)。近縁のハタケゴケ属と異なり、気室孔を持ちます。環境省レッドデータブック絶滅危惧Ⅰ類に挙げられるように、水質悪化などで姿を消しています。
参考・引用文献
採取:
 浮いているので、タモ及び素手で掬う
飼育:
 野外のビオトープ環境が望ましい
動画:

画像:
          
       裏側は、ホテイアオイのように根がボウボウです


     左のサイズくらいに成長すると、分裂して右のサイズになります。

          
     08.12.25追加画像。下側が地上化したものです。

11.08.05追加画像。陸上化しかけている状態です。
   
  

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ドンコ将軍)
2008-07-07 14:23:46
浮遊性の苔もあるのですか。
お店で良く似た形でもっと大きなものを見た事がありますが、あれも浮遊性の苔なのかな?
今度、名前を見ておきます!
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Unknown (catfishtail)
2008-07-07 18:01:43
あー、これどっかで見たことあるんだけどなー。
ちょっと珍しい浮き草だったんですね。
少し持って帰ればよかったなー。
思い出したい事が思い出せない。
ちょっとした老化
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Unknown (Freshwater fish)
2008-07-07 22:42:04
まさにイチョウですね
初めて観ました。
レッドデータブック絶滅危惧Ⅰ類と言う事は
かなり貴重な生物なんですねー。
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答え (ryu-oumi)
2008-07-08 14:30:39
>ドンコ将軍さん
 大きいのと言えば、オオサンショウモでしょうかね?私も詳しくないので、名前が思いつきませんねー。答えが分かれば教えて下さい。
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生息地 (ryu-oumi)
2008-07-08 14:33:57
>catfishtailさん
 何処でもあるわけではないのですが、滋賀県の広範囲で見られるみたいです(私の知っている所は、全部湖南地域なのですが)。catfishtailさんなら、自宅のビオトープに良いのかも?
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希少種 (ryu-oumi)
2008-07-08 14:38:36
>freshwaterfishさん
 滋賀県でも色々な場所に生息しているのですが、稀少種と呼ばれるだけあって、生息範囲が狭いです。
いるとことには、希少種なのか?と思うほどの密度なのですがね。
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銀杏だ! (懐畔泥鰌)
2008-07-08 21:50:40
これ見ますね。
でも、どこでだったか…。
最近、素堀の水路に行ってないので、ちょっと覗いてくるかな。
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良く見ると (ryu-oumi)
2008-07-09 18:59:41
>懐畔泥鰌さん
 魚以外も注意深く観察すると、色々と見付りますよねー。でも魚に意識が行き過ぎて、忘れてしまうことも多いです・・・
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