お待たせいたしました。
決して時間が無いわけではないのだが、、いやいいわけですね。
日々、いろいろな問題を考え、いろいろな結論を自分の中で導き出すのですが、
そうした考えはえてして新聞から始まります。
今回も新聞を読んで、改めて考えたことです。
少し話しはずれますが、先日、日米同盟について議論をする機会に恵まれました。
与えられた議題は、「もし、あなたが沖縄の米軍基地問題を担当する政策担当者だとしたら、どのようにしてこの問題を解決するのか?」というものです。
多くの人の出した意見は、「沖縄にだけ負担をかけるのは、世論が承認しないから本土に移転したほうがいい。」また、「日米同盟に頼りすぎず、米軍自体を減らす努力をする」などというものでした。あなたはどう思いますか?
ちなみに、僕はこういいました。「日米同盟は、日本と米国のためだけにあるものではない。極東条項のいう範囲を越えた国際関係に大きな影響力をもつ重要な条約である。それゆえ、単純に日本国内の状況に応えて兵力の移転や削減をするべきではないと。」
これらの意見はすべて、現実的な国益を考える視点が欠けています。それはどのような点でしょうか。キーワードは「世論」でしょうか。先月(先々月だっけか?)の『外交フォーラム』は「世論」を特集していましたよね?それを参考に、みんなにも考えてもらいたいです。意見ください。
話を戻しましょう。
『不安定の弧』ですが、実は結構有名なタームですよ。
ずばり、朝鮮半島から中東にかけての地域を指します。さてそれらの間にはどのような国があるでようか。あんな独裁国や、核配備で有名になったあの国や、軍事政権の国や、いろいろありますね。
在日米軍が増強されるとしたら、一番の理由はおそらく『不安定の弧』への対応でしょう。しかし、単純に『増強』といっても、それは人数(兵力)の増強を意味するわけではないです。
米軍を再編するのであれば、単純に兵力を増やすというのではなく、防衛白書的にいうのであれば、多機能的に強化するわけです。そもそも、増強(強化)といわれても、それは人によって解釈が代わってくるわけですからね。
重要なことは、『新たな脅威に効果的に』対応することでしょう。
確かに、『不安定の弧』に脅威は集中しているのかもしれないが、アフリカに破綻国家が誕生すれば、そこがテロの温床となります。例えば、今のソマリアのように。
米国が口をすっぱくするほど、テロへの対策ということを言っていますが、それならば、こうしたテロの温床を叩くことを優先するはずです。つまり、米軍再編の再に重要視されるべき能力は、『機動力』ということでしょう。
『機動力』を重視するのであれば、あの問題が浮かびあがります。
米軍ヘリの沖縄国際大学への墜落ですね。あのような、衝撃的な事件が起これば、間違いなく世論は、沖縄を支持するでしょう。しかし、政策側は態度を変えないでしょうね。『世論』じたいに対する議論は後日ということで、ここで考えるべきは政策を立てるメルクマールではないでしょうか。
そもそも、なぜ米軍が日本に駐留する必要があるのか。
安全保障を中心に考えるのは当然です。長期的視野に立つことが必須条件なわけですね。
日本の自衛隊の戦力はどのように決めているかわかりますか?
日本にとっての、潜在的脅威はもっぱら北朝鮮に向けられていますが、本当に恐れるべきは中国でしょう。あの人数、あの大量の武器、かつハイテク化、その上、反日感情・・・ こわいです。
つまり、中国の兵力=日本の兵力 となる必要があるのです。
でも、どう考えても自衛隊が中国に勝てるわけはないです。だから、米軍がいるんですよ。
中国の兵力=日本の兵力+米国の兵力 というバランスが保たれるように、自衛隊は組織されているんですよね。これをみなさんはどう感じるでしょうか。いろんな意見を聞きたいものです。
『不安定の弧』に目を行き過ぎると、本来対策すべき脅威を忘れることになります。
ましてや、額面どうりにはいってないとはいえ、『極東条項』という範囲を限定している点は、考え物でしょう。上述した、破綻国家対策など、テロを防止するための有効な手段を一番に考えるべきなのでしょう。
とはいえ、矛盾に感じるところも多くあります。「テロ対策」の名の下に、なんでも成されている現状は、かえって大きな脅威を生み出してしまうのではないかという不安です。
例えば、米国と中国、米国とロシア、はともに「テロ対策」を合言葉に緊密な関係を築き始めています。しかし、その結果が、中国の国内における人権侵害や、ロシアのチェチェンなどに対する軍事行動を許容する結果につながっています。
国益を追求する国家だからこそ、「テロ」を道具に、自国の利益を追求する。こうした、サイクルは永遠に起動させるわけにはいかないでしょう。いつまでも、米国に単独行動を許し、先制攻撃を見て見ぬふりするのは、将来的に、「テロ」とは異なる、過去の歴史が刻み込んだ「恐怖」を舞い戻すことにつながりかねない。
・・・
米軍再編を考えたはずが、また少しずれましたか。いや、ずれたというか本質に自分のなかではつなげているつもりです。
ひとつに事例から多くの議論を導き出すことができます。
こうした、議論をひとつひとつ組みたて、論理だてる、こういう知的作業の連続が、勉強の楽しさにつながるんですよね。
最近、受験勉強と同時に、改めて、政治学の勉強をしています。さまざまな偉人の理論をいただき、自分の考えとつながることによってより深みのある議論ができればいいなと思うところです。
まだまだ、知らないことが多すぎるなぁ。
まぁ、がんばって勉強していこう。
それでは次回をこうご期待。
コメントまってまーす。あいかわらずアクセス数とコメント数があってませーん。
では
決して時間が無いわけではないのだが、、いやいいわけですね。
日々、いろいろな問題を考え、いろいろな結論を自分の中で導き出すのですが、
そうした考えはえてして新聞から始まります。
今回も新聞を読んで、改めて考えたことです。
少し話しはずれますが、先日、日米同盟について議論をする機会に恵まれました。
与えられた議題は、「もし、あなたが沖縄の米軍基地問題を担当する政策担当者だとしたら、どのようにしてこの問題を解決するのか?」というものです。
多くの人の出した意見は、「沖縄にだけ負担をかけるのは、世論が承認しないから本土に移転したほうがいい。」また、「日米同盟に頼りすぎず、米軍自体を減らす努力をする」などというものでした。あなたはどう思いますか?
ちなみに、僕はこういいました。「日米同盟は、日本と米国のためだけにあるものではない。極東条項のいう範囲を越えた国際関係に大きな影響力をもつ重要な条約である。それゆえ、単純に日本国内の状況に応えて兵力の移転や削減をするべきではないと。」
これらの意見はすべて、現実的な国益を考える視点が欠けています。それはどのような点でしょうか。キーワードは「世論」でしょうか。先月(先々月だっけか?)の『外交フォーラム』は「世論」を特集していましたよね?それを参考に、みんなにも考えてもらいたいです。意見ください。
話を戻しましょう。
『不安定の弧』ですが、実は結構有名なタームですよ。
ずばり、朝鮮半島から中東にかけての地域を指します。さてそれらの間にはどのような国があるでようか。あんな独裁国や、核配備で有名になったあの国や、軍事政権の国や、いろいろありますね。
在日米軍が増強されるとしたら、一番の理由はおそらく『不安定の弧』への対応でしょう。しかし、単純に『増強』といっても、それは人数(兵力)の増強を意味するわけではないです。
米軍を再編するのであれば、単純に兵力を増やすというのではなく、防衛白書的にいうのであれば、多機能的に強化するわけです。そもそも、増強(強化)といわれても、それは人によって解釈が代わってくるわけですからね。
重要なことは、『新たな脅威に効果的に』対応することでしょう。
確かに、『不安定の弧』に脅威は集中しているのかもしれないが、アフリカに破綻国家が誕生すれば、そこがテロの温床となります。例えば、今のソマリアのように。
米国が口をすっぱくするほど、テロへの対策ということを言っていますが、それならば、こうしたテロの温床を叩くことを優先するはずです。つまり、米軍再編の再に重要視されるべき能力は、『機動力』ということでしょう。
『機動力』を重視するのであれば、あの問題が浮かびあがります。
米軍ヘリの沖縄国際大学への墜落ですね。あのような、衝撃的な事件が起これば、間違いなく世論は、沖縄を支持するでしょう。しかし、政策側は態度を変えないでしょうね。『世論』じたいに対する議論は後日ということで、ここで考えるべきは政策を立てるメルクマールではないでしょうか。
そもそも、なぜ米軍が日本に駐留する必要があるのか。
安全保障を中心に考えるのは当然です。長期的視野に立つことが必須条件なわけですね。
日本の自衛隊の戦力はどのように決めているかわかりますか?
日本にとっての、潜在的脅威はもっぱら北朝鮮に向けられていますが、本当に恐れるべきは中国でしょう。あの人数、あの大量の武器、かつハイテク化、その上、反日感情・・・ こわいです。
つまり、中国の兵力=日本の兵力 となる必要があるのです。
でも、どう考えても自衛隊が中国に勝てるわけはないです。だから、米軍がいるんですよ。
中国の兵力=日本の兵力+米国の兵力 というバランスが保たれるように、自衛隊は組織されているんですよね。これをみなさんはどう感じるでしょうか。いろんな意見を聞きたいものです。
『不安定の弧』に目を行き過ぎると、本来対策すべき脅威を忘れることになります。
ましてや、額面どうりにはいってないとはいえ、『極東条項』という範囲を限定している点は、考え物でしょう。上述した、破綻国家対策など、テロを防止するための有効な手段を一番に考えるべきなのでしょう。
とはいえ、矛盾に感じるところも多くあります。「テロ対策」の名の下に、なんでも成されている現状は、かえって大きな脅威を生み出してしまうのではないかという不安です。
例えば、米国と中国、米国とロシア、はともに「テロ対策」を合言葉に緊密な関係を築き始めています。しかし、その結果が、中国の国内における人権侵害や、ロシアのチェチェンなどに対する軍事行動を許容する結果につながっています。
国益を追求する国家だからこそ、「テロ」を道具に、自国の利益を追求する。こうした、サイクルは永遠に起動させるわけにはいかないでしょう。いつまでも、米国に単独行動を許し、先制攻撃を見て見ぬふりするのは、将来的に、「テロ」とは異なる、過去の歴史が刻み込んだ「恐怖」を舞い戻すことにつながりかねない。
・・・
米軍再編を考えたはずが、また少しずれましたか。いや、ずれたというか本質に自分のなかではつなげているつもりです。
ひとつに事例から多くの議論を導き出すことができます。
こうした、議論をひとつひとつ組みたて、論理だてる、こういう知的作業の連続が、勉強の楽しさにつながるんですよね。
最近、受験勉強と同時に、改めて、政治学の勉強をしています。さまざまな偉人の理論をいただき、自分の考えとつながることによってより深みのある議論ができればいいなと思うところです。
まだまだ、知らないことが多すぎるなぁ。
まぁ、がんばって勉強していこう。
それでは次回をこうご期待。
コメントまってまーす。あいかわらずアクセス数とコメント数があってませーん。
では