世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

成人病検診2017

2017年11月09日 19時03分52秒 | Weblog
成人病検診のため、超絶早起きをする。こんな時間に起きるだなんて株主総会か鎌倉への紫陽花見物のときぐらいである。ねむーっ!!
半分眠っているまま、会社近くの病院へ。
担当はいつもと同じ阿川佐和子似のお姉さんである。
受付で
「ああ、あなた、クマさんの!」
と早速言われた。
そう、採血をしてもらう際に、片手で吉熊を握っている私を彼女は覚えてくれていた。

まずは心電図。くすぐったい。心を無にして乗り越える。
身体測定は身長体重、そして血圧検査。血圧、上は93、下は56。
聴力測定では毎年、佐村河内守のことを思い出すのは私だけだろうか。

採血は今年も吉熊に見守ってもらう。
阿川佐和子似の看護師さんは採血が上手い。
「上手ですね」
と言うと
「よく言われます。採血はセンスが必要なんですよ」
とアーティストのようなことを雄大に語っていた。

本当に上手で、3分後には採血をしたことを忘却していて、持参した角田光代のエッセイを熟読していたほど。
ハイセンスである。

最後の難関、バリウム検査。
今日担当してくださったのはおじいさんである。
毎回お世話になっていた向井理似の殿方ではなかった。
入室した瞬間、挨拶もそこそこに、
「髪、長いんですね」
と、おじさんに言われる。
「ええ。・・・髪、邪魔ですかね、すいません」
と言うと
「いえいえ!!!いいですよねえ、長いの。ワタシ、長い髪、大好きなんですっ」
と自身の好みを熱く語るおじさん。

まあね。私も無条件に前髪7:3分けの殿方が好きだから、しゃーない。
彼は、妻に「髪を伸ばしてほしい」と再三再四言っているのだが、妻は天パなのでなかなか伸ばしてくれないのだとしょんぼりと語っていた。
真面目そうな彼の痛切な訴えがなんだかマジで切実そうだったので、ごめんなさい・・・少し笑ってしまった。

で、バリウム。
こんなにまずかったっけ?と思うほど飲めなかった。
少し残してしまった。
これ以上飲んだら嘔吐するなと思ったので。

飲んだら飲んだで、台の上でアクロバットな姿勢を求められて撮影。
げっぷがでるとダメらしいので、必死になってこらえる。
と思いきや、いきなり頭がすんげー下になってて少し怖いよ?と思う。
そうこうしているうちに
「右回りで三回転してください」
などと難題を突き付けられて困惑。
「それは左回りです。右です。右」
と指摘されて「えへへ」と苦笑いをした刹那、げっぷが出そうになる。
今年も辛かった。

ロビーで少し待機させられ、最後に内科医の診察。
貧血以外、何ら問題がないらしい。
でも去年より貧血が改善しているのはおそらくファイチのおかげだと思われ。

病院内のレストランでハンバーグを食した(食事代込の成人病検診)。
昨晩より絶食だったのですごく美味しく感じた。


駅までの道すがらで、どんぐりを発見。
状態がいいので思わず狂喜乱舞!!!


どんぐりパラダイス。


今年も無事に終わったぜ、成人病検診。
健康はありがたいとしみじみ思った。





有笑休暇

2016年10月08日 00時04分07秒 | Weblog
成人病検診のため、いつもよりも1時間早い時間に起きる。眠い。眠すぎるぞ。
これは眠気で一日がダメになるパターンだ・・・と思いつつ、電車に揺られる。
病院は会社のすぐそばにある。
検査で仰向けになったりするので、髪は特に整髪料をつけずに、シュシュで軽く結わいただけだ。
ボサボサ極まりない頭なので、知っている人に会いませんようにと祈りながら商店街を歩いた。

受付を済ませて、検査着に着替える。
担当の看護師は、前回同様に阿川佐和子似の女性だった。

待っている間に読む本は嶽本野ばら先生の「カフェー小品集」。
本当は、こんな上下ジャージ姿&ボサボサ頭では読みたくないんだけど。だって恥ずかしいではないか。乙女、駄々崩れじゃないか。

でもこの作品を読んでいると、時間が短く感じる。
きっとあの世界せ引きずり込まれるからだ。


●心電図
胸にクリームを塗られて気持ちが悪い。

●採血
来たぜ、これ。
阿川佐和子似の人に
「あの。片手でこの子を握っていてもいいですか?」
と吉熊を見せると
「あ~!!覚えてる!前回も持ってきていましたよね、クマちゃん」
と言われて仄かに嬉しかった。
阿川佐和子似の人は採血が上手であるからに、前回同様、痛みをほとんど感じずに終わった。

●体重・血圧・身長
前回と変わらず。ただ血圧が上100に満たない。下は62。

●聴力
電話ボックスみたいなところに入ってヘッドホンを装着し、音が聞こえたらボタンを押し続けるアレ。
客観視するとどうしても笑ってしまう。
異常なし。

●子宮がん検診
オプションでつけた。
「力を抜いて」と言われたのだが巧く抜けずに困惑。時間が早く過ぎることだけを祈っていた。

●乳がん検診
オプションでつけた。
乳の下にほくろができていて心配だったのだが、特に問題は無いらしい。

●腹部超音波
オプション。
担当医(私より若い女子)の「吸って・・・吐いて・・・止めっ」の「止めっ」の言い方が特徴的で何度も笑いをこらえる。

●胃のレントゲン
前回同様、向井理似のお兄さんにお世話になった。
クソまずいバリウムを飲むとき、本当につらかったが、母が常々言う「亮ちゃんはやればできる子」という言葉を反芻して、飲み込んだ。
その後、装置で傾斜に耐えながら右向きに2回転、などというアクロバティックなことをやらされ、しおしおのぱ~になる。
最後に機械でお腹を押されるのだが、このときも笑うのをこらえるのがつらかった。

●最後にお医者さんの問診を受ける。
お世話になっている精神科医クマ医師がもし精神科医を志さなかったら、彼もこんなふうにしてレントゲンを前にしてああだこうだといっていたのかな、と思う。

全体的に異常はなし。
ただ、ヘモグロビンの値が低いので食生活の改善を促された。

まあね。最近、異常に疲れやすかったし、製氷皿の氷一皿を一日でバリボリと食し尽くしていたので、うっすらとは気づいていたけれども、やはり貧血なのね・・・。
阿川佐和子似の看護師さん曰く、食事しながらコーヒーを飲むのがダメらしい。鉄の吸収が弱まるのだそうだ。サプリを薦められた。
そういえば母ヨーコたんも鉄のサプリを飲んでいる。私も買ってみようかな。

婦人科検診の結果は後日郵送されてくるらしい。

バリウムの下剤、食事券を頂戴し、病院内にあるレストランへ。

吉熊、今日もありがとう。
君がいてくれたおかげで、今回も無事に検査を終えることができたよ。

「本日のパスタ トマトのなんちゃら」
昨晩から何も食べていなかったので、超美味しく感じられた。


食事にアイスコーヒーはマストアイテム。



病院の入口で煙草を吸う。異様にうまい。
青空が眩しい。
日差しは強いのに空気がひんやりとしていて6年前に行ったNYを思い出す。

道路では子連れのお母さんがのんびりとお散歩をし、営業マンらしきサラリーマンが慌しく歩いている。
平日らしい昼の光景だ。
そしてしみじみと平日休みのあり難さを煙と共にかみ締めて恍惚とする。

有給休暇なんて久しぶりだ。
販売員時代は平日休みが普通だったけれども、本社に来てからは基本的に土日休みの暮らしをしている。

平日にしかできないこと。
そうだ!
通帳の記帳だ!
と思い、銀行に寄って記帳を済ませた。
前回からだいぶ経ったので、通帳を新しくしてもらった。
なんとなく嬉しい。
残高はアレだけれども!!


あと、平日にしかできないこと。
・・・安い料金での一人カラオケ♪






カオスな選曲である。

2時間歌いっぱなし。
歌いながら選曲して入力するって、けっこう大変だ。

今回は会員ポイントが貯まっていたので無料だった。わ~い。


帰宅してシャワーを浴び、少し休んでから、経営管理室の飲み会のためにいそいそと出かけた。
吉熊上司、後輩男女に「有給をいただきましてありがとうございます!」と挨拶。

無国籍料理の居酒屋で個室。




けっこう飲んで、普段話さないことを本音で話せた。


理系男子の後輩男子は大学時代になめくじの研究をしていた。
なぜか、話の流れで、私=なめくじ、というふうになってしまい、私は「なめくじ主任」と呼ばれるようになってしまった。
なめくじのように跡を残すタイプの私はどんな雑談だって忘れないと評判だ。
後輩女子が幼少期から公文をやっていたこと。
そして吉熊上司の奥さんの実家で飼われていたワンちゃんの名前がケンタというのも、10年経ったって忘れやしない。

「どうでもいいことは忘れて良いけれども、仕事のことは覚えていろよ!」
と吉熊上司に指摘された。・・・ぎくっ!

それにしても経営管理室は本当に良いメンバーだなと思う。
今日も笑いすぎて喉が痛い。

慌しくも楽しい一日だった。

でも困ったことに、興奮が続いているせいか眠気が吹き飛んでしまった。
こういうときに眠気貯金があれば良いなと思う。




成人病検診

2013年09月06日 22時51分45秒 | Weblog
成人病検診の為、早朝に会社近くの病院へ行った。
超眠い…。
今日は寝たり起きたりをすると思ったので髪をシュシュで結ぶだけにした。
いつもはヘアクリームやスプレーを駆使するのだが。おかげで朝の支度が早く済んだ。
一応絶食状態で喫煙もしてはいけないということだったんだが、豪快に目覚めの一服&出際の一服。朝食抜きは我慢できてもタバコを吸わない朝は私にはない。


受付のお姉さんは「東京ラブストーリー」の赤名リカと阿川佐和子を足して2で割った感じの人。
ハキハキしていて笑顔が素敵。
説明を受けて更衣室で着替えるように指示された。

ジャージみたいな服に着替えて更衣室を出るとき、吉熊をハンドタオルで巻いて同伴。

まずはトイレへ。
採尿…出ない。絞り出すようにしてようやく出した。カップに数滴。これで検査できるのか?不安になったがしれっと提出。

ソファで待機。
私の他に老若男女10人ほどが「眠い…」といった面持ちで佇んでいた。

胸部レントゲンが済み、恐怖の採血。
キター!血、針、痛み…怖い。
吉熊を出し「君の出番だ」と呟く。
先述の赤名リカ+阿川佐和子に、採血の際、クマを片手で握っていても支障はないか確認したら、快諾してくれた。
「暴れられるより良いですから」
と苦笑い。
しかし、座ったままの採血がやっぱり怖くて、ベッドで寝せてもらいながら採血してほしいと急に懇願する私。迷惑な患者ですいません…と謝った。ベッドの空きが無いので最後に採血される模様。

聴力、視力、身長、体重などを計られた。いつもと変わらない結果。
血圧は上が105、下が60。

今回はオプションで腹部超音波を希望した。
一応、健康の総決算。
女医にゼリーを腹部に塗られて超音波で調べられた。
思っていたよりくすぐったくなかった。昨日慌てて臍のごまを掃除しておいてよかった。

続いて隣のベッドで心電図を計られる。
高校時代にこれをやったとき、くすぐったくて大爆笑し、すげー怒られたっけ。
今回は大丈夫。

で、とうとう来たぜ、採血。
躊躇なく吉熊を握りながら受けた。
赤名リカ+阿川佐和子に
「可愛いクマちゃんね。オーバーオール、似合う!」
と言われて
「ですよね~」
とか言っている間に終了。
そんなに痛くなかった。あっという間だった。

そしてメインイベント…胃の検査。
妹や吉熊上司、その他の人の話によると、凄くインパクトのある検査らしい。胃カメラは飲んだことがあるがバリウムは未経験の私。
赤名リカ+阿川佐和子に、
「やったこと、ある?」
と訊かれた。
「色々噂はお聞きになっていらっしゃるとは思いますが、頑張ってください。それと…この検査はクマちゃんはご一緒できないかも」
とのこと。

何なんだ、一体どんな検査なんだ!?
ちょっち緊張。

順番を待つ。
出てくる人、みんな疲労困憊してる。
ドキドキ。

名前を呼ばれて検査室に入室。
吉熊を荷物置きに置いて、変な機械の中に促されるまま身を入れた。
検査をするお兄さん(向井理にそっくり)に、
「初めてですか?」
と確認される。
続いて、何かを飲むように言われた。
ネットで下調べしたところこれは胃を膨らませる薬剤らしい。飲んだ瞬間、げっぷが止まらなくなると書かれていた。飲んだところ、急に胃が膨らむのは感じたが、げっぷは我慢できるレベルだった。
続いてバリウム。白くずっしりとしたものが紙コップに入っていた。
え?これ飲むの?
ファーストフードのシェーキのLサイズぐらいある紙コップに、白い液体がずっしりと入っている。
う~ん。これ、飲むのか・・・。
下を向きながら少しずつ飲むとよいというネットの情報の通り、ちびちび飲んでいたら
「早く飲んでください」
と向井理にガラス越しに言われた。

不味くは無いんだけど、水とか酒とか、喉ごしで飲む文化が私にはないので困った。

「亮ちゃんはやればできる子」
と秘書検定の前に言ってくれた母の言葉が頭で響く。頑張れ、俺。
胃から這い上がる空気を飲み込みながら、一気に飲み干す。
でもそんなに不味くなかった。空腹による飢餓状態から「少し美味しいかも」と思ってしまう自分。

そうこうしている内に、私を乗せた機械は、機械音を立てながら天と地がひっくり返るような傾斜になった。
横のレバーをしっかり握っていないと、滑り台を頭から滑る感じになる。
何このアトラクション。しかも微妙に辱めを感じるではないか。ちょっとした恥辱プレイである。そのうち団鬼六に縛られそうである。
東京タワーの蝋人形館にこんな姿の人形、無かったっけ?とも思う私を乗せて機械はうねる様に傾斜を変える。

「君をのせて」の出だしが替え歌となって脳内に響き渡る。

あの地平線
斜めに見えるのは
自分だけが
傾いているから~♪

バルス!!


頭を下にした角度の私に向井理は
「そのまま横向きで2回転してください」
とか言う。
奇妙奇天烈な動作を指示する彼。
なんだか彼がムスカに見えてくる。
彼が私を見て、内心「素晴らしい!!最高のショーだとは思わんかね!?」と思っていないか疑ってしまう。

言われた通り行うが、客観視しているもう一人の自分が「こんなアクロバティックな姿勢なんてできねーよ!」と爆笑しているのを薄々感じる。ニヤニヤしそうになる刹那、げっぷが出そうになり、慌てて抑える。


ようやく終了。
地面に着地。頭、ぼさぼさ。
最後に機械で腹部を押されるのだが、これが気持ち悪い。

全ての検査、終了。

バリウムを出すための下剤を飲む。
待合室でコーヒーを飲む。♪ダバダ~
このコーヒーが美味しかった。2杯おかわりした。

医師から結果を聞く。
貧血以外、問題なしとのこと。
よかった。
貧血は、どうやら血を作る成分が不足しているらしい。毎日食べているヒジキ、効果ないのだろうか。

食事券をもらったので病院横の喫茶店でパスタを食する。
店内には私より先に終了した人が既に食事をしていた。検査着のときと雰囲気が違っていて一瞬分からなかった。

吉熊、大活躍だった。
ありがとう。ご褒美だよ。


吉熊上司にLINEで報告。
「早く白いの出して、遊びに行きなよ」
とのこと。

その後、すぐに下腹部の張りは訪れるのだった。
ううう…。


初体験のことばかり。
でも楽しかったし、貧血以外一応健康で安心できた。
右の背中が痛くて「胆石だ。間違いない」と思っていたのだが、そんな影は見当たらず…ほっとした。