はやぶさウィーク特別上映

相模原市立博物館へ。
5年前の6月13日は、小惑星探査機はやぶさが地球に帰還した日だ。
それを記念して、相模原市立博物館のプラネタリウムでは特別上映を行っている。（6月6日（土）～6月14日（日））

昨年7月に全天周映画「HAYABUSA2 RETURN TO THE UNIVERSE」を観に来て以来の淵野辺駅に上陸。
駅にはやぶさの看板。おおおお～！！


宇宙航空研究開発機構を通過。
5年前の7月、はやぶさの帰還カプセルの展示の際は、この道に大勢の人が並んだ。
私もその一人だった。



相模原市立博物館に到着。



特別上映！！





4作品分のチケットをゲット。
今日は一日中プラネタリウム三昧。




★11：00　全天周映画「HAYABUSA BACK TO THE EARTH 」 帰還バージョン ディレクターズカット版
→2009年に製作された作品を2010年に実際の帰還を目撃した後に作り直したもの。


プラネタリウム・映画館で8回観て、その上、DVDを所持するぐらい大好きな作品。
やはりプラネタリウムで観ると迫力が違う。
冒頭、右手後方から地球がじわりじわりと出てくる様子に思わず鳥肌が立った。
その後は、まるで宇宙空間に放り出されたような臨場感を味わえる。

そして今日もスイングバイのところで目からキセノンガスがだらだらと漏れて困った。

「君と地球をつないだ見えない手
　そのとき君は地球に背を押され 大きく向きを変えて
　一路 イトカワを目指す軌道に乗った」
・・・というナレーション。
私が上京したときの両親の心境を思わせる。
22歳まで手元で育てた娘を東京に送り出す彼らの気持ちが、地球のそれと重なって、感極まるのである。

そして、「宙よ」がしめやかに流れるラスト、はやぶさが燃え尽きるリエントリーで嗚咽。
何回観ても気持ちが揺すぶられる。


お昼はコメダ珈琲まで歩いた。15分ほど、てくてくと。
途中、道で迷っているご夫人がいた。淵野辺駅まで行きたいのだそうだ。プリントアウトしてきた紙を差し上げた。
感動するといいことがしたくなる・・・！

コメダ珈琲では、グラタンを食した。クリーミーで美味しかった。雰囲気も良い。名古屋への出張以来のコメダだが、やはり魅了するものがある。




★13：30　全天周映画「HAYABUSA BACK TO THE EARTH 」 2009年版
→「はやぶさ」帰還前に製作されたにも関わらず「現実そっくり」と言われた帰還シーンは特に注目。

今回は、なんと！上坂浩光監督が生出演して自らナレーションを読む「生ナレーションバージョン」を上映！！！
ゴージャス！！

思い入れがたくさん詰まった、そして温かみのある深い声で語られる上坂監督。
「僕はプロじゃないので篠田三郎さんのようにはいかないかもしれない。10回ほど噛んでしまうかもしれませんがご了承を」とご謙遜していたが、すっごく良かった！！！
これはDVDにはならない、そのときだけの贅沢な上映だ。そう、まさしくライブ。


この回でも涙腺崩壊。
・・・化粧が剥げた。


★14：40　プラネタリウム「まだ見ぬ星を目ざして～「はやぶさ２」新たなる旅立ち～
→JAXAの開発員の方のビデオ出演。「はやぶさ２」について解説した番組。

前半は星空解説。説明されていないおおぐま座ばかりを気にしてしまう・・・。ベアーッ。
はやぶさ2の説明では、はやぶさ初号機との違いについての説明があった。
サンプラーホーンのギザギザ形状など。


★15：50　全天周映画「HAYABUSA2 RETURN TO THE UNIVERSE」
→「HAYABUSA BACK TO THE EARTH 」と同じ上坂浩光監督による続編。
「はやぶさ２」が旅立つまで、「はやぶさ」への人々の思いを描いた作品。

去年の暮れの所沢での講演会および監督の著書で、この作品作りで苦心されたことを知った。
はやぶさ2が飛ぶまでの障害（予算の確保など）と、監督の作品作りでの苦悩が妙にシンクロするという。
はやぶさから、はやぶさ2へ。魂を引き継ぐことの尊さがダイレクトに伝わってきた。

上手くいけば、私の名前が刻まれたターゲットマーカーが1999JU3に上陸する。楽しみだ。
JAXA「はやぶさ２」星の王子さまに会いにいきませんかキャンペーン

番組終了後、30分間ほど上坂浩光監督によるトークがあった。
エントランスに出ると、上坂監督にサインを求める人がたくさん！

私は去年の講演会でサインをいただいている。
上坂監督の著書「『はやぶさ』二つのミッションを追って」とDVD。






HAYABUSA　-BACK TO THE EARTH-




HAYABUSA2 -RETURN TO THE UNIVERSE-




ロビーに佇むはやぶさ君と吉熊の2ショット。



博物館入口に咲いていたホタルブクロ。
一輪だけひっそりと咲いていた。




淵野辺駅までのバスに揺られながら、一日を回想。
本当に興奮する一日だった。

私がこんなにはやぶさ好きになったのは、はやぶさの帰還そのものもあるが、やはり「HAYABUSA BACK TO THE EARTH」の影響も大きかったのだと改めて思った。


はやぶさが帰還して5年。
ウーメラ砂漠で星になったはやぶさの輝きは今も私の胸にある。
そして、ふとしたときに見上げた空に「嗚呼、はやぶさ2も頑張ってるんだし・・・」とぶつぶつ言う日々を送っている。


はやぶさ帰還


この動画、大好き。