ヒマヒマノキ ~歩いて、見て、楽しんで~

庭園・街の花、まつり・名所。いろいろな出会いを,その時々の想いを交えて、皆様にお届けします。

一面のヒガンバナ 郷愁のヒガンバナ~巾着田:曼殊沙華公園~

2023-10-05 | 公園・庭園・名所

今年、巾着田(日高市)のヒガンバナの
開花は例年よりも遅れ、見頃が先月末
から今月初めになりました。
巾着田は久しぶりです。
開花状況を確認して出かけました。



高麗駅から巾着田でバスを降り、
住宅街を抜け、高麗川沿いの土手下を
歩いて「曼殊沙華公園」へと進んで
いきました。
すごい!土手も公園も真っ赤です。
圧倒するような赤です。



とにもかくにも、公園は訪問者で
一杯です。









公園のヒガンバナは、ほとんどが
赤のヒガンバナです。
なぜかシロバナマンジュシャゲが
あまりありませんでした。

何とピンクのヒガンバナがありました。
ただし咲いていたのは管理事務所脇の花壇。
数本です。
名前はわかりません。初めて見ました。
ヒガンバナ(リコリス)には、赤だけで
なく、いろいろな色や種類があるんですね。









公園はほぼ赤一色。
赤いヒガンバナで埋め尽くされて
います。
まさに赤の絨毯です。









園内の小道を、入園者が列になって
進んでいきます。感動を何と言って
表現したらいいのか、難しいものです。
「すごいね。きれいね。いいね。」
 もう、この一言で十分です。









ヒガンバナの花が咲いているのは、
一週間くらいでしょうか。
花も花茎も萎んでしまうと、
しばらくして、花径の跡をぐるっと
取り囲むように葉っぱが伸びてきます。
この葉はそのまま冬を越し春を迎え、
初夏ごろに枯れます。
地中には球根が眠っています。
そして秋になると、地面から突然のように
花茎を伸ばす。
ヒガンバナはこの繰り返しなんですね。
不思議なサイクルをもった植物です。







それにしても、ひだひだのついた
細長い花びら、針のように長い雄しべと
雌しべ。
美しくとも、孤高の雰囲気があります。
やはり天上の花なのでしょうか。



私は、一面を覆いつくすような
ヒガンバナよりも、どちらかというと、
上のように何かしら郷愁を帯びた
ヒガンバナの風情の方が好きです。







遠くに小高い山を見るヒガンバナ。
土手の小道を縁取るヒガンバナ。











脈々と流れる川の傍で、静かに
咲くヒガンバナ。
人がいようといまいと
川の流れを包むヒガンバナ。

世の中の喧騒を離れて、時が過ぎて
行きます。

こうした光景が自然なのだなと
思うのです。

こんな思いにとらわれるのも、
年を取ったからなのかもしれません。

コメント (2)
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