カメムシ

真夜中、就寝中の私の耳元で、ブーンと虫が飛ぶ音がした。
これがあると、私は寝ていられない。

さては蚊か？
大切な腕を刺されでもしたら大変。
やっつけるまでは寝られない。
でも、ブーンの音が、蚊より大きかったな。
なんだろう。

電気を点けてメガネをかけて。
部屋の隅々まで目をこらす。

いたいた。

ゲ！

カメムシだ。
天井に張り付いている。

これは初めてのパターン。
捕まえ方が分からない。
下手にすると臭いんだよね？

ネットで調べてみた。
冷却殺虫剤の方法。
家にない。

ガムテープ方法。
なんかイヤだ。
天井に手が届かないし。

ペットボトル方法。
これだ！

ペットボトルを取りに行き、カメムシと対峙する。
ほんのちょっと背が足りなくて手が届かない。
夫を見遣ると、電気が点いた眩しく明るい部屋の中、グースカ眠っている。
昨夜も帰りが遅かったしな。起こせないし。

ベッドの上に立って手を伸ばして届く場所にまでカメムシご歩いてくるのを待った。
カメムシは期待に応えてくれて、なんとか届く場所まで来てくれた。

一度失敗してブーンと飛び回られた。
ヤバイ！
寝室が臭くなる！

でもカメムシは臭いを放たなかった。
ほっ。

よし、もう一度。
成功！


でもそのあと眼が冴えてしまい、１時間ほど眠りにつけず。

ああ、寝不足。

今日が日曜日で助かった。