財政再建中の北海道夕張市は15日、空き校舎2校の活用策の募集を始めた。市の費用をかけずに地域活性化に役立てるためで、いいアイデアならただで校舎を譲渡したり、貸したりする。他の空き校舎や職員削減で余る職員住宅、老朽化する市営住宅なども民間の力で活用していく方針だ。2校の提案締め切りは11月1日。問い合わせは市役所管財担当(電話0123・52・3120)へ。
活用策を今回募集するのは08年3月末に閉校した旧市立幌南(こうなん)小と幌南(こうなん)中の校舎。幌南小は鉄筋コンクリート造3階建てで築21年、幌南中は同2階建てで築19年。
夕張市は多額の赤字を抱えて財政が破綻。職員を減らして経費をできるだけ切り詰めるなど、国の指導で立て直しを進めている。破綻前に計11校あった小中学校は1校ずつへの統合が来春完了する。
幌南小と幌南中がある地域は1990年の三菱南大夕張炭鉱閉山後、人口減少と高齢化が急激に進んだ。市は校舎の活用が、新たな雇用や住居の創出、福祉への寄与などにつながることを期待している。
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