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日本vsオランダ 【グループE・第2戦】

2010年06月20日 | ワールドカップ(南アフリカ大会)
■ グループE 第2戦
   日本(0-1)オランダ
    ・後半8分 スナイデル (オランダ)



この試合の詳細は、ブログランキングにてサポーターの方のエントリーをご覧下さい。


■ サヨナラ・中村俊輔

◆ 試合雑感
結果は残念でした。残念というか、考えようによっては潜在一隅のチャンスを逃したと言ってもいい。ただ、川島のプレーを責める気は一切ない。あれはもう悪名高き・ジュブラニの影響と言ってもいい。結果に関して言えば、日本がゴールを挙げることが出来なかったという事実を重く受け止めるべきだと思う。つまり、勝利に必要な2ゴールが挙げられなかった。

前回のプレビューで、第3戦で決勝トーナメントを決めるよりは、オランダ戦で決める方が、世界へ与える印象が大きいこと、そして、第3戦でのプレッシャーと比較した場合、FIFAランキング一桁の相手とは言え、オランダ戦に賭ける必要があると書いた。

日本もオランダも第1戦と同じスタメンだった。
まぁ、この辺は問題はない。松井も第1戦と同じようにフル稼働で交代まで行こうというのは、ある意味ベンチとの連携は取れているようだ。期待された本田だが、この試合では良い所を見せれず…ただ、前線のポストプレーという面では十分な働きをした。
チームの守備も両サイドも特に大きな問題はなかった。しかし、0-1と敗れた。失点シーンをクローズアップしてみれば、スナイデルのシュートへプレスが行ってなかったという問題はあるが、やはり、前述の通り2ゴールが足りなかった。後半のロスタイム間際の岡崎のボレーはFWならば決めなければならない形だった。

また、前半、カメルーン戦と違って日本はボールを上手く回せていた。しかし、この状況が日本サッカーの癌である、「シュートへの意識」を遠ざけたように感じられた。
近年のサッカーにおけるボールポゼッションは大きなチームのアドバンテージを意味する。ボールを保持している限りは攻められない。ある種、トータルフットボールの原型に近い発想。しかし、ポゼッションを高めている内に相手チームはゴール前を固めてしまう。結果、ゴールが遠のく。
オランダは後半、前掛かりになった日本に対して2つのカウンターを行った。しかし、川島の好守でゴールを奪うことが出来なかった。

速攻と遅攻の使い分けと決定機を決めれるか否かという点で、日本とオランダの差があったように思えた試合だった。

◆ 中村俊輔はもう不要
第1戦のカメルーンとの一戦で勝利した結果。その試合のスタメンがベストになっている。
当初、負傷による問題だと思われていたので、私も後半から中村俊輔を入れてリズムを変えるという方法は有効だと思ったのだが、この試合を見てはっきりしたのは、もう彼にこのチームでプレーする余地は残されていないということである。

完全にこれまでの岡田体制での2年ちょっとのチームの主軸がたった1試合で23人の最後尾に近いポジションへと追いやられたと言える。

つまり、中村俊輔が担っていた「サイドの起点」は「サイドの選手は縦へ!」に変わり、「チームのコンダクター」という立場は不要になり、守備のやり方も変わってしまった。わずか1試合でピッチ上のチームは別物になってしまった。

オランダ戦での投入されるものの全く良い所を見せることも出来ず、それ以上に右サイドに「お荷物」を抱えてしまったようにさえ見えた。俊輔がプラティニのように振舞っていたプレーは、今はチーム全体で考え遅攻と速攻を使い分けるようになり、ボールの起点は遠藤や本田、両サイドの選手、さらにはDFラインと変わってしまった。

もしかしたら、岡田監督もこの違和感を察知していたのかもしれない。そして、岡田監督のことである、念の為に入れてみた・・・しかし、全く機能せず。

◆ 交代枠が機能しない理由
ちなみに、交代枠の有効性だが、タイミングなどは悪くはない。しかしながら、このようなチーム状態、戦い方を想定して、岡田監督自身が選んだ訳ではないので、機能するはずはない。
例えば、石川(FC東京)みたいな選手がいたら、有効だと思う人は圧倒的に多いはずだ!
今の日本代表にハマると思う。また、田中達也みたいなスピードを生かしたタイプなど、また前田遼一のようなポストプレーに秀でた選手など・・・。

しかし、最終メンバー23人を選んだ時点での日本代表のスタイルと今の日本代表のスタイルは全く異なる。一方、松井、大久保、阿部、本田、駒野が決まっているのは戦術の変化によるものだと思う。

最後に、2戦のスタメン以外の選手を列挙して、今のスタイルに合うか考えてみる。
<GK>
楢崎 (川島になにかあった場合の控え)
川口 (なにかの予言的なことがない限りピッチに立たないだろう)

<DF>
内田 (いっそ、一つ前目で攻撃的に使うという手はある。そもそも何してるの?)
岩政 (闘莉王、中澤に何かあった時用)
今野 (個人的には、中途半端な選手。時間稼ぎ要員?但し使うならボランチ)

<MF>
中村俊輔 (もう不要。サヨナラ)
中村憲剛 (う~ん・・・何が出来るかな?遠藤の交代要員?)
稲本 (このチームでのプレー回数が少な過ぎる。ただ、経験値は生かせる)

<FW>
森本 (なんで岡田のアホが使わないのか不明?アネルカ的発言した?・笑)
矢野 (前線で身体張ってポストプレーが出来れば使えるが・・・)
玉田 (取り立てて取り柄なし。そもそもシステムに依存するタイプ)

森本、稲本くらいしか使えるタイプがいない。
松井、大久保の控えがこのスタイルなら必要だった。この2人はこのチームの駆動軸。
また、本田の攻撃力を生かすならば、ポストプレーヤーのFWを使うべき。そしたら、本田が前を向いてプレー出来る。

とりあえず、デンマークとガチで勝負という展開になってしまいました。
やはり、個人的には一挙両得という意味では、この試合に勝利して欲しかったなぁってのは変わらず。ただ、過去のW杯と異なり第3戦まで熱く戦える、応援出来るという状況は大きな意味があると思う。少し気が早いが、今回のオシム~岡田体制の振り返りは日本サッカーにとって大きいと軽く言っておく。

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P.S.
25日、仕事休みにして正解だった(笑)
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