道を間違えてちょっとパニくっていたら雨がポツポツ降りだした。
あたりは夜。
暗闇に「喫茶モナ」という看板が光り、こんな店知らないと思う。
知らない道、知らない店、降りだした雨。
心細くなっていると、水色Tシャツに薄茶の膝丈パンツを履き、頭が薄くなりかけた黒ぶちメガネのオッサンが、少し離れたところから自転車を押しながら私を見た。
そして笑いながら
「おばあさん」
とからかうように言った。さらに、持っていた飲みかけのコーヒーらしきものを私に投げつけてきた。
オッサンは自転車に乗り道の反対側に走る。
私はオッサンを罵倒する言葉を精一杯叫ぼうとするが、うまく声が出ない。
惨めに取り残される。
夢の中でもからかわれ、惨めという服を着ているなんて。
いやな夢。
だけど、私らしい夢。
あたりは夜。
暗闇に「喫茶モナ」という看板が光り、こんな店知らないと思う。
知らない道、知らない店、降りだした雨。
心細くなっていると、水色Tシャツに薄茶の膝丈パンツを履き、頭が薄くなりかけた黒ぶちメガネのオッサンが、少し離れたところから自転車を押しながら私を見た。
そして笑いながら
「おばあさん」
とからかうように言った。さらに、持っていた飲みかけのコーヒーらしきものを私に投げつけてきた。
オッサンは自転車に乗り道の反対側に走る。
私はオッサンを罵倒する言葉を精一杯叫ぼうとするが、うまく声が出ない。
惨めに取り残される。
夢の中でもからかわれ、惨めという服を着ているなんて。
いやな夢。
だけど、私らしい夢。