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チューリップス・シスター第27話

2016-12-17 16:59:35 | 小説チューリップス-シスター


チューリップス・シスター第27話 神への祈りと封印

美咲の「死の覚悟」と「復讐は正義」は悪霊(悪魔ゼブロスの黒魔術の呪いと死神デッドの洗脳と地獄バルサ)との戦いの間で、新たな未来の次元の違う仮想空間の幻想世界に「興隆」「豊富」「自己犠牲」「信仰心」「慈悲」「自由」「平等」「平和」を望んだ。

世界の神々ゼラトウスが勇介と真理を導いた時と同じように、世界の神々ゼラトウスから美咲も導かれ与えられたものでもある。
過去の美咲の「死の覚悟」と「復讐は正義」は思い込みが激しく先入観のある人類を奇妙で不思議な出来事であり、事件は全て未解決、人物達の行方不明、殺人事件など様々な記録というものが現実の世界で消え、事件があっても警察での聴取した書面全てが消える。
美咲の予兆能力は犠牲者(生贄)を創り出し、何事もなかったように現実の世界の時の流れると、美咲は聖霊ヘルプの選別の能力を操り、未解決事件の関係者の全て、生きていた存在、過去の記録と過去の記憶を消してしまう。
選別された人類は天国ヘブンか地獄バルザかアースガルズの9つの世界の何処かに犠牲や生贄(いけにえ)となった人類の魂は転生されている事だろう。
アースガルズの9つの世界は、天国ヘブンの世界と地獄バルザの世界の中間層にある。聖霊ヘルプの選別のよって天国ヘブンへ導かれる人類の魂、地獄バルザへ落とされる人類の魂があるが、地獄バルザの世界で魂の願いと誓いや生き方によっては、神の言霊の神ゼウスまたは神イエス、聖霊ヘルプ、妖精ハルフ、天使ピクロス、女神の聖母マリアが世界の神々ゼラトウスに交信し許しの伝令があり、転生永遠の祈りと誓いをすれば、9つのアースガルズの世界に導かれる人類の魂がある。

しかし祈りと誓いをしたが裏切る事になれば、その魂は何処の世界にも存在は許されず、地獄バルザの真っ赤な炎で抹消され、現実の世界に存在していた時の全ての家族と親族と知人友人の存在もなくなり現実の世界から全てが抹消される。
現実の世界や次元の違う仮想空間の幻想世界には存在する事は決して許されない。
現実の世界ならば世界戦争で生命は奪われ悪霊となって現実の世界で苦しみの中で浮遊し続ける事だろう、苦しさに耐える事が出来ず、現実の世界の甘い言葉で黒魔術を使い分け洗脳する悪魔ゼプロスに魂を預けてしまう事もあるだろう。
しかし悪魔ゼブロスに魂を預けてしまえば楽になるどころか、悪魔ゼブロスによって死神デッドとなり人類の生命を奪い続け利用される事になり、いつの時か解からないが切り捨てられ、更なる苦しみだけの世界で孤独となり浄土する事はない。

隔離室の美咲の想いは、現実の世界と次元の違う仮想空間の幻想世界を行き来しながら、悪魔のゼブロスの黒魔術の呪いと死神デッドの洗脳と地獄バルサとの戦いの中、美咲自身の想いは雷雲のように激しく表わにする。
勇介と真理が過去を振り返っていた姿は、世界の神々ゼラトウスと、美咲の補佐役のフリーランスの精神科医コナン・グレードの霊能力と看護師資格と特異的心理学を熟知しているセラピストのセレナ・ティナの魔術能力と、大学病院精神科の隔離室の美咲の「想い」「願い」「祈り」「誓い」が美咲自身の心の神ゼウスを透し、勇介と真理に次元の違う仮想空間の幻想世界を魅せていた。
そして世界の神々ゼラトウスは美咲の感情と前兆能力を透して、勇介と真理に心の安堵と休息を与え、美咲は現実の世界で真理との再会を望んでいた。
勇介が創った狭い隔離室で8人の結界師に守られている大結界の絶対空間にいる美咲の刹那い想いである。
「フォメオ・スタンシ・ス・アイリース・ミーラ・セルジン・ゲイツ・ア・リース・フォーラ・サン・ザ・フォース」
美咲の「想い」「願い」「祈り」は崇拝する世界の神々ゼラトウスに未来永劫にかけて「誓い」を立てる。

美咲は自身が導かれる運命の「役割」と「覚悟」を持ち前兆能力が、悪魔のゼブロスの黒魔術の呪いと死神デッドの洗脳と地獄バルサと戦う事で、真理よりも早い段階で完全開化していた。
10畳程の隔離室にいた時や4畳程の隔離室に移された時でも美咲の予兆能力は、勇介が創った絶対世界の大結界で悪魔ゼブロスと死神デッドと地獄バルザによる「ヒビ」を最小限に出来るような予兆能力のはずだった。
早い段階で完全開化したのは、美咲だけの広い隔離室でなのか、一般病棟の狭い隔離室でなのかは不明である。
世界の神々ゼラトウスからの伝令は、誰も受ける事はなかったが、神父の勇介は世界の神々ゼラトウスから与えらた全ての能力で気付いていたのかもしれない。

世界の神々ゼラトウスに若年の勇介が神父として認められたのは産まれて来る以前から、伝道師、結界師、錬金術師、祈祷師、魔術師、霊能力者としての役割という「運命」を与えられていた。
勇介は知能発達の異常に速い子供として産まれてきた。
成長と共に勇介の「神童」は、勇介に特異的な能力を自らの現実の世界の奇妙で不思議な体験によって与えられるよう世界の神々ゼラトウスに導かれていた。

神父の勇介と真理と美咲は神へ懺悔(ザンゲ)と祈りと誓いをすると、世界の神々ゼラトウスは勇介と真理と美咲を現実の世界から解放し次元の違う仮想空間の幻想世界に導き、現在の勇介と真理と美咲の対人関係が今後未来の幻想世界で勇介と真理と美咲の姿を見せ、世界の神々ゼラトウスからの新たな導きによって、勇介と真理と美咲だけでなく、7人(元刑事達)の従者のビショップや2人のシャーマン(コナングレード、セレナティア)の背負う役割という運命を生きる姿を魅せられる。

「フォメオ・・・、今なんて、おっしゃったんですか?」
看護婦は、勇介に聞いたが、看護婦に笑顔を見せるだけであった。
「やぁ、おかえり、小さな天使さん」
勇介は、美咲に声をかけた。
「はじめまして、新しい神父さん」
美咲は、勇介に返事を交わし笑顔を見せていた。
勇介は、美咲の特異的能力を瞳を見るだけで理解が出来た。
眼球が開く事無く優しい目つきで瞳孔が開き、
その中で勇介や真理の導かれる姿、従者ビショップなった人々の導かれる姿、美咲自身を守ってくれていたシャーマンの導かれる姿を映し出していたからだった。
しかし、美咲の瞳に映し出した姿は、幻想世界ではなく一般的な現実を神父の勇介に語り始めるが音声はなく映像だけである。

狭い隔離室の部屋の中で美咲は大学病院の職員全員に頭痛や無気力、吐き気などの症状を発症させていた。
しかし、真理と勇介に会う日は病院の職員全員には不思議な事に症状が出る事はなかった。

真理と美咲のやりとりを見た看護婦は、信じられないとまるで奇跡が起きたかのように医師へ報告に出て行った。
数分後、看護師は精神科医師と共に病室へ入りその奇跡の光景に驚きを隠せなかった。
精神科医師は声が出ず、ただ黙って表情を変え良かったとばかり首を縦にふっていただけであった。
「この数年何をしていたんだ」
精神科医師は、廊下へ出てから思い呟いていた。

科学的治療、精神療法など、何もできずに、ただ入院し見守っていただけ、そして、自傷行為や自殺行為に対処しただけであった。
勇介は、看護婦に自分が身元保証人になった事を伝え、入院してからの美咲の状態を聞いていた。
特に治療もできず、美咲は一人寂しく苦しみを持たされていた、幻想世界とは全く違う現実的な出来事である。

しかし、ここ数週間は、落ちついた感じで過ごしていたという。
そして、勇介は病院に入院してからの全ての絵をみせてもらい、全ての絵を持ち帰る事になった。
「本来、病院ではフリーランスの精神科医コナン・グレードとセレナティアのはずだったのに」
と、勇介は思ったが現実の世界で神父の勇介が大結界の絶対空間と次元の違う仮想空間を行き来していたからと考えた。

病院で渡されたスケッチブックを軽くみると、その絵を観た勇介は驚きを隠せなかった。
「夢の絵」は観てはいたが教会にある絵と全く別の絵を描いていたのだ。
美咲の感情が感じられない絵画を目にした勇介は戸惑っていた。
数多くある絵は美咲のメッセージでもあり叫び声でもあったのだろう。
「もし私が美咲の叫びを感じていたら、少しでも苦しみから離せるよう祈る事も出来たのに」
誰も美咲のその叫ぶ姿を感じ取る事は出来なかった、勇介と真理、コナン・グレードやセレナ・ティアでも。
勇介は教会へ戻るとすぐに教会で保管している絵と日付と番号順に組み合わせていると声をかけられる。
「この感情のない絵画は、私へのメッセージです、美咲からのメッセージは全て受け取っていました」
真理は勇介に告白するように言った。
「もしや、真理さんにだけにですか?」
「そうです、私だけです、美咲の苦しみは自分では、それほど感じていなかったでしょう、その代わり私に苦しみを与えられたのです」
勇介は、美咲の為に祈りを捧げていたのは間違いであった事に気付く。
「勇介さん、一般の普通の人間の力では無理なんです」
「それじゃ、私は、真理さんの事を祈るべきだったのですね」
「そうかもしれません、でも、きっと私に対して祈りを捧げても、その祈りは届く事はなかったと思います、私が心を閉ざしていたから」
事件前事件後、母の自殺、一部の絵を除いては、美咲からのメッセージであった事を勇介は心で全てを受け止めた。
母を亡くしてからは、1枚も絵を描かなくなった事を知った。
勇介は、警察にある2枚の絵を山本刑事からもらい受けた。
そして、全ての絵を木箱に入れ鍵を掛け封印した。
美咲の絵画は木箱の中で動いている生きている、その木箱は鍵だけでは開けられない、封印を解くにはドラゴンの箱を開けた時の、あの言葉が必要になる。
その言葉をかけなければ、木箱は開く事はない。
なぜ、そこまでしなければならないかと思われるが生きた絵は地獄と繋がる出口でもあり入り口でもあった。
美咲は「死人の目」で生きながら「自殺」している状態で絵を描いていたのである。
勇介は、再び「神」に祈りを捧げ、真理と美咲の2人の特別な能力は、決して誰にも知られてはならないと思う。
知る事が出来るのは勇介と真理、美咲の姉妹だけであった。

美咲が求めている現実の世界で真理との再会は、美咲の物語る話が終了すると再会を果たす。
再会を果たすと世界の神々ゼラトウスは「聖霊」「妖精」「天使」に伝令を出し、真理と美咲の前兆能力は更なる能力へと完全開化し特異的完全能力となった。
「やっと会えたね、美咲、長い間、ごめんね」
「そんな事はないよ、真理は苦しかったでしょ、私は大丈夫、守られていたから」
「どうして解かるの?」
「いつもいつも真理の事も神父さんの事も見ていたから」
美咲は常に悪霊「魔界の魔物の邪念の邪気」「悪魔ゼブロスの黒魔術の呪い」「地獄ヘル」「死神デッド」と戦いながら、神父の勇介と真理が「心の神ゼウス」に導かれ役割を果たした事を知っていた。
世界の神ゼラトウスから美咲も伝令を受け「死の覚悟」「復讐は正義」という思考で戦う事へと導かれていた。
「ありがとう、美咲さん、僕達も美咲さんの姿を見ていました、そうですよね、真理さん」
「え、はい、神父さんの言う通りです」
勇介と真理と美咲との会話は終わり、勇介は今後の未来について心の中で違和感を感じていた。
「何だ、この感覚は、神からの伝令を受けてるのか」
神父の勇介の違和感と感じたものは、真理と美咲には感じる事はなかった。

勇介が感じた違和感は、勇介だけが感じるもので世界の神々ゼラトウスは勇介を次元の違う仮想空間の幻想世界ではなく、創造した赤いチューリップ畑とハーブ畑だけの世界に導いていた。
世界の神々ゼラトウスは、亡き叔父の神父が出来なかった事を若年で神父の勇介に更なる導きを始めていた。

神父の勇介の持つ特異的能力の祈祷師と錬金術と角と翼のあるフェニックスの戦闘能力だけを残し他の特異的能力は現実の世界では封印される。
他の特異的能力は次元の違う仮想空間の幻想世界のみ発揮されるよう導かれる。
祈祷師の役割ではエクソシストとして、錬金術師の役割は格差のある弱者に金銀を与え救う為の役割、フェニックスの役割は神父の勇介が制御し、現実の世界の戦争の中で殺害される人類、貧困格差、差別される人類を戦闘能力で守り抜く為の役割があった。
また勇介(時の煌子)の従者のビショップは現実の世界と次元の違う仮想空間の幻想世界に導かれ常の共に存在し補佐する役割があった。

真理と美咲とコナン・グレードとセレナ・ティアの全ての能力は現実の世界では封印され、
次元の違う仮想空間の幻想世界のみ特異的能力は発揮されるよう導かれる。
しかし、真理と美咲を幻想世界の転移させるのは、この時期ではなく次元の違う仮想空間に留められる。
忍び寄る「魔界の魔物の邪念と邪気による洗脳で動かされる悪魔ゼブロスの黒魔術の呪いと死神デッドと地獄バルザ」は、真理と美咲に重なり付きまとい幻想世界へ転移する事を求めていた為、世界の神々ゼラトウスによって次元の違う仮想空間だけに留められた。
次元を超えた幻想世界アースガルズ9つの世界に「悪霊」を潜伏期間のある伝染病のように蔓延させる事は避けなければならなかった。
次元の違う仮想空間の幻想世界9つのアースガルズや天国ヘブンでは、悪霊の存在は全く無い、あくまでも迷信でなければならない。

聖域内の教会や修道院と孤児を預かる修道施設、内科の診療所、真理と美咲が育てられた自宅とチューリップ畑とハーブ畑の土地は、現実の世界と次元の違う仮想空間の幻想世界9つのアースガルズにも創造される。
時をかけてパズルのパーツのように組み立てるように未来の次元を超えた仮想空間の幻想世界に向けて少しずつ構築されていく。

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