GPX250 Ninja:バイクと猫とサンフランシスコの雑記

Kawasaki GPX250でベイエリアをまったり走る…バイク通勤 in San Francisco

DIYスモーカー2号機ついに完成、さっそくベーコン燻してみた。

2016年10月09日 | 日記
3年にわたって酷使した段ボール製のスモーカーがしばらく前からヘナヘナになって、煙は漏れるわパネルも底も曲がるわでヘタレて来た。テンポラリー仕様のスモーカーとしちゃそこそこ良い性能で、最初に使った段ボールスモーカーが5-6回使用してアウトだった事を考えるとかなりよく保った。如何せん紙製だから熱で歪むし、外に置いておくといくらカバーしてても宿命的に雨や霧で劣化する。

最初の燻製器は日本で買ったキャンプ用(しかしキャンプでは使わず)のお手軽気軽な入門用。テンポラリー用としてはよく出来てた。


自作した1号機の使い始め。しっかりした厚みのある段ボールで大きさも重さも丁度良し。段ボールもこの大きさになると案外重いから少々の風が吹いてもびくともしない。


だいぶ使い込んで…約2年使用した頃。この後劣化が加速的に進行したため2号機の製作を段ボール以外の材質で考え始めた。


ネットで「自作スモーカー」を検索するとスチールゴミ缶ベースのスモーカーがズラ〜。スチールのゴミ缶は一番ポピュラーなDIYスモーカーベースなんですわ…缶の大きさは1号機とほぼ同じ。スチールだから燃える心配は無いし雨や霧にも段ボールより耐性はある…というわけでスチール製の大きなペール缶を買って来た。


問題点がひとつ…加工するのに騒音がすごい事になるな~。少し動かすだけで金属特有の耳に障る騒音が出る…って事は扉部分を切ったり穴開けるのに凄まじい騒音が立つんじゃなかろうか…。近所迷惑になるから両隣の住人がいない時を見計らって作業するしか無い。とりあえず、材料を揃えて、加工する部分に印を付けて、工具の確認だけしておく。

扉部分のカットや温度計用の穴を加工するにはDremelの手持ちロータリーツールに金属用のアタッチメントを付ければヨシ。ボルト穴は邪道なロールピンパンチ使用法で叩いて開ける。このツールは邪道な使用法しかした事無いな~…針金を小さなコイル状にしたい時に巻き付けるとか金属の穴開けに無理矢理使うとか。本来は銃のピンを抜く時に使うツールだそうですが。扉シールはシリコンのバーベキューシートをカットして流用。構造は1号機と同じで簡単で分解掃除可能なデザインにした。燻製の煙はタール状に燻製器にこびり付くから洗わないと臭くてたまったもんじゃないです。すンごい臭いがするぞ。万が一隙間が多過ぎる場合の充填用にFDA承認食品クオリティーの高温用シリコンペーストも準備。オーブンのガスケット修理に使うやつネ。分解掃除の事を考えるとコイツはあまり使いたく無い。出来るだけペーストは使わない方向で考えよう。

…と、ここまで計画し、材料を揃えたけれど、両隣がいない日を見つけるのがこれほど大変だとは…。

ようやく「両隣とも留守で雨の土曜日」がやって来た。雨だからバイクも誘惑して来ないので、朝から作業開始。まず一番騒音の立つカットを片付けてしまう。金属をカットする時は細かい粉が散るから使い捨ての作業用ツナギ(不織布)を着て、粉を吸い込まない様にマスク装着、目の保護にゴーグルも装着してから作業。万が一アタッチメントが外れて鋭いカットツールが飛んでも目は保護されてるから直接被害はある程度防げる。そこまでやるか…と思うかも知れないけど、趣味のDIYで怪我しました~なんて事になったら恥だからネ。

さて、カット。ディスクを金属に当てると「チュグイイイィィィィィン!!」とすごい音を立ててカットが始まって一瞬ビビる。カットの箇所は前面の大きい扉と反対側の電熱器ケーブル用/空気取り用の小さい扉。音に耐えて真っ直ぐ切って、切り終わったらヤスリ用のアタッチメントに付け替えて切り口を整える。ここで一旦床掃除。スチールの粉を完全にきれいに吸い取ってしまう。

カットが終わったら今度は穴開け。バイク整備用(タンクをおろして作業する時に載せておくためのもの)に集めておいたウッドブロックを一本犠牲にしてスチール版の下にあてがい、ロールピンパンチとハンマーで叩きまくって穴開け。「コン、コン、ゴンッ!!」で案外簡単に穴があく(ゲゲゲの鬼太郎テーマソングのリズムで。ゲゲ、ゲの、ゲ!でガツンと叩く)。温度計用の穴も開けて、裏から叩いてきれいにしておく。


穴空け完了。ざっとここまでで4時間。ちょっとお昼休憩(カップラーメンでいいや)して、午後からシリコンシートを入れて組んでみる。


まだ仮留めだからネ。ボルトもナットも手持ちのものを使って進行。


取っ手もちゃんと付けた。


扉を閉じるとこうなる。案外ずれてます。カットしてその後ヤスリで削って真っ直ぐにするためにさらに削った損失分があるから仕方ない。


蓋をするとこうなる。ゴミ缶利用だから持ち運び用の取っ手も付いてるし。


蓋はこの後煙突を装着。「全てばらして洗える」が基本なので、煙突も取り外し可能にします。


怒濤のごとく作業して…仮組み立て。作業中は一号機をしつこく使い続けていたものの、ついに一号機が完全にヘタレた(紙だから仕方ないのよね)。ヘタレた一号機は解体…よく頑張ってくれたけれど、隙間から煙がモクモク出て来るんじゃ使えないからね。


ポークをハーブと一緒に漬け込んでいる間に2号機のテスト+カラ焼き。一応組み立てる前に中を熱湯と台所用洗剤でゴシゴシ洗っているけれど、コーティングを完全に落としたいから電熱器だけ付けて100℃で焼いてみた。熱の上がり方は十分。今まで隙間だらけの紙製だったから「強」にしないと温燻の温度まで行かなかったけれど、
これなら「中」でも行ける。鉄鍋をセットして煙の上がり具合をチェックしたら煙突から元気よく煙が出て来た。蓋の隙間からほんの少しもれるけれど、気にする程のものではない。どうやら隙間埋めの高温用シリコンがちゃんと機能しているです。


では本番いきまーす。一週間漬け込んだ肉を取り出し、一昼夜塩抜き、さらに一昼夜冷蔵庫の中で乾燥。今回のフレーバーにはいろいろなものを投入してみた。藤沢のはちみつ、鎌倉で買った柚子の皮とオレンジを干したもの、燻製器の下のラックには脂がチップに落ちない様にアルミホイルを敷いて、電熱器の上に鉄鍋セット。温度が良い具合に安定したら上のラックに肉を吊るし、鉄鍋にリンゴのチップを投入。写真はチップ交換の時に撮ったもので、ドアを大きめに作ったから今までの一号機と比べてチップの投入がしやすい。


煙がうまく上がって来たですよ。煙突からかなり勢い良く出てます。電熱器コード用の穴はそのまま外気取り入れ口になっている。これでセット完了。あとは約1時間半ごとに様子を見て煙が常に上がっている様にチップを足していけばオK。


6時間ガッチリスモークした。蓋をあけるとかなり強烈なスモークの臭いがする。中はいっぺんでヤニだらけ(全部ばらして洗える様に作ったのはこれが理由)。


明日の朝まで寝かせたらキュアして完成…つまり現在おあずけ状態。早く食べたいけれど、美味しいものを食べたければ待つべし。


薄く切ってキュウリとブリーを巻いて食べると辛口白ワインに合いますヨ。

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