六花の舞。

「六花の舞」、Ⅰ・Ⅱともに完結しました。最後まで読んでくださった方、本当にありがとうございましたm(_ _)m

まおたん、引退の衝撃(;ω;)。

2017年04月11日 | 日記
(画像はすべて、プリ画像様よりお借りしましたm(_ _)m)


 きっとえるたそ。も今ごろ、「生きる気力を失った……orz」とでも思ってるに違いありません


 Lたん:「浅田真央が、引退……だと!?」


 Lたん:「もはやこの世に、生きる価値などない……とにかくそのくらいの衝撃です」


 Lたん:「だが考えようによっては、これはチャンス……なのか?『現役時代、ずっとストーカー的に愛してました。結婚してください』と告白するのに……ブツブツ☆」


 松田:「うわー、もしかして竜崎、ほんとに真央ちゃんと結婚できるとか思ってるんスかね?

  相沢:「いや、わからんぞ。すでにもうワタリが、カバンに五億詰めて、頼みにいくつもりらしいからな」

  松田:「マジっスか!?



 それはさておき。。。

 でも、ブログの全文を読んで……真央ちゃんはきっと「やりきった。これで後悔はない」と思うところまで来れていたからこそ決断できたのだと思いました

 わたしも、もしソチ五輪後にあのまま真央ちゃんが現役選手でなくなっていたとしたら――「もう少しやれたのでは?」、「本当にあれが自分の限界だったのだろうか」と思って後悔していたんじゃないかなと思うし、その後現役を続けることにして復帰したことも、今引退を決めたことも……すべてが真央ちゃんにとっては後悔のない一番いい道だったように思います。

 ただ、一ファンとしては、来季のプログラムが最後になる……と思ってワクワク動物ランドしてたので(←?)、唯一その点だけが残念だったりもするんですけど(「関口ひろしかよ!」と突っ込める方はおそらく、わたしと同年代かわたしより世代が上の方だけだと思います・笑)

「さーて、そろそろ寝るべか☆」と思った時に、最後にパソコンを開いたら急上昇ワードのところに「浅田真央・引退」とあって、「ぬわぁにぃぃぃ!!」となって眠れなくなったので、こうして駄文を綴ることになったんですけど――そもそももともとはわたし、真央ちゃんのファンではなかったのです。。。

 天才少女という鳴り物入りで最初にテレビに登場した頃も、「へー。そなんだ。すごいね!」くらいな感じで、特に応援してるとか、そういうことはなくて、むしろ若干アンチ寄りといって良かったかもしれません(「どうせまたあなたが優勝するんでしょオ?」的な)←サイテーww

 いえ、こんなこと書いたら、羽生選手のファンの方やしょーまくんのファンの方にブッ殺されそうですけど、羽生選手やしょーまくんですら、いつでも彼らが勝ってナンバーワンだったら、おそらくアンチの方は今以上だったのではないかという気がします。

 でも、あれほど妥協せず努力に努力を重ねているのに、試合の本番一発でだけジャンプが決まらないとか……羽生選手や真央ちゃんクラスの選手(もちろん、しょーまくんも)が「血の滲むほど努力した」といったことを口にする時、それは普通の人なら大量出血で死んでるくらいのことを意味しているとファンはわかってる。

 だから、その努力が当然のこととして試合に反映されて、練習してきたことすべてが本番で成功しますようにと祈るような気持ちで毎回演技を見る。もちろん、テレビを通して、あるいは直接試合会場で見ている人の祈りが届かないことも当然ありますよね。「でも、次こそは……!!」と、まるで麻薬中毒患者のように同じことを繰り返すわけです。

 つまり、毎試合毎試合、勝つにしても負けるにしても素晴らしいドラマがあって、そこにのめりこむようにしてファンは応援するわけじゃないですか。そして真央ちゃんに関しては特に、もう勝ち負けを超越したところに存在していて、それで順位が何位だったかとか、ジャンプをミスしたのしないだの、もうまったく関係のないレベルにまで高められた唯一の選手だったと思います。

 ただ、真央ちゃんが最高の笑顔になるためには、金メダルだったり、あるいは表彰台に上がったりとか、ベストを尽くした演技であったり……真央ちゃん自身にとってはそれがとても重要なことだと思うから、メダルを取ったりとか、なるべく上の順位であって欲しいと願うのであって――本当、「浅田真央~フィギュアスケートからもっとも愛された少女~」とでも言うか、もう骨の髄までというより、魂の芯まで浅田真央ちゃんはフィギュアスケートで出来ていて、「ああ、あれこそフィギュアスケートの魂そのものだ」と多くの人が思うという、そうしたまったく別格の選手だったと思います。

 時々、それがどのスポーツ競技でも、「たかがオリンピックでメダルを取るためだけに、よくあんなに努力できるな」とか、「その分の努力を他のことに振り向けたら、今ごろ何かの事業で金持ちになってるだろうに、馬鹿みたいだな」みたいに言う人がいるけれど――ようするに、そうした方の言い分っていうのは、オリンピックのある限られた時間など、人生という長いスパンで見たらほんの一瞬なのに、そんなことのためによくすべてを賭けることが出来るなという、そうした思考法だと思うんですよね。

 でも、そうした人っていうのはたぶん、人類の歴史に名を刻むということが、お金では買えないどれほど凄いことかっていうのをよくわかっていないのだと思います(^^;)

 それがフィギュアスケートでなくても、数々の名試合と呼ばれるものは過去にたくさんありました。その中のあるものは今も<伝説>として語り継がれ、折に触れて人の記憶に思いだされたり、口に出されたりするものなのです。

 真央ちゃんはソチ五輪でメダルには手が届かなかったかもしれないけれど、あれほどの逆境の中を最後に逆転して、順位を上げました。ソトニコワ選手も素晴らしい演技だったけれど、でもソチ五輪のヒロインは彼女でもなく銀メダルのキム・ヨナ選手でもなく――フリーで会心の演技をして挽回した浅田真央だった。これはわたしが日本人だからそう思ってるとかじゃなくて、全世界的に見てそうだったということ……いくら勝負は勝ち負けじゃないとか言っても、それはやっぱり綺麗ごとだという部分がどうしてもある。

 でも、そうした人々の意識を変え、「浅田真央はオリンピックで金メダル以上のものを掴んだ、メダルのない彼女こそ、本物の女王だ」と認識する力が強いのはおそらく、日本以上に世界のほうこそが今もそうなんじゃないかなと思います。

 こうした限界の越え方もある……そして浅田真央の演技はオリンピックで金メダルを取る以上の伝説となり、芸術の女神のような表現者にもなった。人類はあるひとりのフィギュアスケーターの演技が人々の記憶に<永遠>として刻まれるそのさまを見ました。彫刻家がギリシャ神話のヴィーナスでも、聖書のダビデ像でも、大理石をのみで削って完成させた暁に……彼自身の死後もその名が絶えることなく名声も残るように、真央ちゃんの演技はユーチューブとかじゃなくて、そういう場所にひとつひとつすでに安置されていると思います。

 とにかく、わたし個人としては本当の意味で真央ちゃんのファンになったのは、真央ちゃんがなかなか試合でジャンプを決められず、彼女がそのことで苦しみだしてからだったんですよね。それまでは他の贔屓にしてる選手と違って、真央ちゃんのジャンプが決まりますようにとか、祈ったことはほとんどなかった(すみません^^;)

 そして、バンクーバー五輪シーズンの「モスクワの鐘」で完璧にファンになったのです。いえ、かなりあとになって「真央ちゃんに合わない」曲として、スケート連盟などには苦情が殺到していたと聞き、すごく驚きました

 振付的には「流石はタラソワコーチだなあ」と思う一方、彼女から重苦しい曲を押し付けられたとかいうのではなくて、「明るい」とか「爽やか」という、自分に合う「いかにも」な曲で滑ることを良しとしなかった真央ちゃんの決断も凄いと思ったし、とにかくまあ今見ても「普通の」プログラムではないですよね。




 今もわたし、真央ちゃんの滑ったプログラムの中では何よりも「モスクワの鐘」が一番好き二番目以降はあれもこれもという感じで難しいけれど(でもたぶん二番は白鳥)、「モスクワの鐘」はわたしの中でとにかく革命的でした。また、タラソワコーチはコーチとしても振付師としても素晴らしい方と思う一方、「この妖怪ババアについていくのは真央ちゃんも大変だったろうな」と思うところもあり……(;ω;)。

 本当にもう、真央ちゃんのような選手は生まれてこないだろうし、真央ちゃんの魂の一部が常にフィギュアスケートのものであるように、ファンにとっては浅田真央の一部は自分にとってもそのようなものだったと今も感じる方というのは多いのではないでしょうか。

 最後のシーズンのリチュアルダンスも本当に本当に素晴らしかったです(そして言うまでもなく、EXのチェロ・スイートも)。これからはアイスショーの他に、テレビなどで活躍する場面が増えるのかなって漠然と思うんですけど、とにかく真央ちゃんには笑顔でいて欲しい、幸せであって欲しいというのが、すべての浅田真央ファンの願いであることは、これからも終生変わりないと思います。

 ではでは、心にぽっかり空いた深淵を埋めるために、駄文を綴ってみました。。。


 >>「曲がり角をまがった先に何があるのかは、わからないの。
    でも、きっと一番よいものにちがいないと思うの」


 これは「赤毛のアン」の言葉ですけれど、真央ちゃんがこれから曲がった道の先に、幸福と祝福がたくさんあるように願っています

 真央ちゃん、今まで夢と感動を、本当に本当にありがとう!!






最新の画像もっと見る